N社が ？

信じがたいニュースです。ばおばぶの勤めていたT社での業務は正にこの仕事でした。
これは道路運送車両法指定自動車制度の法律に基づき国内向けの車両には安全運行のため国の決めた検査を受ける車検制度が業務づけられています。この指定自動車制度は工場生産の莫大な数の完成車両1台1台を車検場に受けに行く手間を省く為製造する会社が車検で保証する車両の安全基準を満たす点検整備を行うことで国から認定された車検を受けた事にする制度で検査員、検査設備、検査項目、検査方法があらかじめ決まっており、それに準じて実施しなければならず、その事は2年に1度国土交通省の監査で点検確認されている。

この国土交通省の監査は抜打ちに入る為T社では、年1度社内監査を受け業務の点検が確認されていました。この事は製造する企業からすると効率が悪く負荷の掛る業務です。しかし法律で決められた仕事で省けるものでは無く国内向けに出荷する場合は必ず行わなくてはいけません。（輸出車は国別の法に基づく）
今回問題になった検査員は資格を取得するのに養成期間が必要で派遣従業員や請負社員で実施するには
効率が悪く難しい。ただ企業としては低賃金の派遣従業員で行いたく、無資格者が資格者に成り代る不正に動いたのではないかと思われます。ある記事には現場を管理する幹部がその事を知らなかったと有りましたが車両を製造し70年以上の老舗N社でそんなことは有り得ません。営利を追うがため、ある程度の中層幹部以上の組織的な違反（犯行）だと思います。

池井戸潤の空飛ぶタイヤに指定自動車制度や国土交通省の監査が面白く描かれています。



N自動車、無資格検査で検査書類を偽装　国交省、違反の組織性調べる

N自動車グローバル本社＝横浜市西区
　N自動車で無資格の従業員が新車製造の最終検査に関わっていた問題で、検査の記録書類に、実際には検査をしていない有資格者の判子が押されていたことが４日、関係者への取材で分かった。N工場では書類偽装が常態化、国土交通省は規定違反の組織性を調査している。