雲のなかや、雲のすぐ近くを飛ぶときに飛行機は揺れることが多いです。特に、積乱雲(入道雲など)は中心部に激しい上昇気流が、その周囲には強い下降気流が存在し、このなかでは雨粒が浮かんでいるほどの気流が発生しているため、激しく揺れます。飛行機に搭載されたレーダー情報をもとに、積乱雲中の雨粒を観測しその空域を避けて飛行しています。 積乱雲を含む「積雲」系の雲は形状が盛り上がっていて、このなかを飛ぶと、クルマがデコボコ道を走るように揺れます。一方、平坦な形状をしている「層雲」系の雲は、上昇気流がないので、雲のなかを飛行しても大きな揺れにはなりません。今回の飛行は積乱雲があちらこちらに発生していてかなりの揺れでした。
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