ある日、都内へお出かけをした。
用事が結構長引き、途中で昼飯を食べなくてはならなくなった。
世の中は、コロナ禍。
とはいえ、緊急事態宣言まではまあまだ時間があった時の話だ。
どーすっかな…と思ったのは、時間が時間だったから。
ランチタイムが終わっちゃうくらいの頃だった。
そうなったら、デパートとか行けば何とかなるか? ということでレストラン街へ。
それでも御休み時間になった店が結構あった。
残った店でもティータイムとかね。
やってる店の内、なんとか手が届くお値段の店を選んでお邪魔した。
店内、と~ってもゆったりと客を配置してた。
だだっ広いテーブルに一人で座ってると、結構居心地が悪いもんだと思った。
サラダだそうな。ちと食べづらいけど、美味しかった
ポークソテージンジャーソース
妙な味わい
メニューはお値段重視&豚肉な気分だったので、ポークソテーにした。
ポークソテーでジンジャーソースなら、生姜焼きじゃね? ということで、わしわし食べるイメージで待機。
そんな僕の前に出されたのは、丸のまんまトマト!
まぁ、ファルシーなるもので、中にサラダが詰まっていた。
うまし!
ポークソテーは、なかなかのボリューム。
味は米に合う感じで非常に美味しかった。
これまた満足。
写真ではわかりづらいけど、焼き野菜が付いていた。
キャベツとか、ナス、玉ねぎのグリル。
焼いた野菜ってのは、甘みも出て美味しいので良かった。
だが、キャベツ…
櫛切りのキャベツだったのだが、ナイフとフォークでは非常に食べづらいと思った。
ナイフでは切りづらいし、丸めてフォークで刺すには、力強すぎてまとまらない。
お上品な人種の人はどうやって食べるんだろう? と思った。
食べ終わってお皿を見たら、一筋の影が…。
食洗器の摩耗に耐えかねたのか、不幸な落下事故なのか。
ひびが入ってるからどーこーとは思わないけど、なんとなくその時、面白くなって写真をとった。
どことなく傷がにじんでるのは、放置した結果なのか、何か手を打ったからなのか?
まぁ、こういう店で直し手で使うことはないだろうから、後者はないんだけどもね。
そうだったらいいなぁという僕の妄想だ。
食べ終わるころ、隣の席に老婦人が案内されてきた。
彼女はトマトのサラダを食べた後、メインを運んできた店員さんにお褒めの言葉をかけていた。
「おいしい」と言われた店員は、慣れた調子で「ありがとうございます」と言っていた。
なんつーか、これがデパートクオリティか…と思った。
そして、なんとなくそういう文化圏は、僕には居心地が悪いなぁと思った。