これまたお古い写真。
ある日、東北に行こうと思い立つ。
で、その昔行ったような気もする会津若松城に行こうと思い立つ。
思い立ったら、とりあえずお安い旅プランを立てる。
そうなるとバスを利用することとなり、なんと朝5時位に会津若松駅に到着してしまったのである。
まだほの暗い駅前。
コンビニくらいあるんじゃね? と思っていたのは、ちょっと甘かった。
一応調べておいた24時間の牛丼屋に行ったものの、なんともいたたまれない。
ファミレスかネカフェでもあれば…と思ってみてもせん無いことである。
ある程度時間をつぶして…と思っていたけど、どうにも居心地が悪かったもんで、見切り発車。
城まで歩いてみればなんかあるかも? と、割に重たい荷物を持って、じゃんじゃん歩きましたさ。
そのおかげか、蒲生氏郷の墓所を発見。
正直、蒲生氏郷は名前と兜くらいしかわからないけど、ああいう時は旧友に出会ったかのような気分になる。
「こんなとこに眠ってらしたか!」的な思いでお参りしてみたりした。
そのあとは、確か、西郷さんの家跡とか、直江さんの家跡とかをみたような。
不思議とこちらは旧友感はわいてこなかった。
(西郷さんは隆盛じゃなかったのと、直江さんはあんまり好きじゃないからかな)
そんな感じで城の周りをグルグルしてたら、早起きな人々をたくさん見かけた。
店とかは開かないけど、太極拳してる老人サークルとか、テニスしてる学生とか。
あとは城の前でぼんやり座って待ってたら、ちゃんと時間は流れるもので、お城に入れてもらえた。
入るとき「ずーっと待ってましたね。遠くから来たの?」的な声をかけられた。
まぁ、苦笑である。
…という流れがありまして、写真は夜明け前って感じの一枚。
自分的には結構好きな写真だ。
センスの欠片もないし、資料的な価値もないけど。
会津若松城は、きれいに直された後だったようで、なかなか快適だった。
するする~っと見て回れてしまうけど、それなりの感慨があった。
上層階で窓の外から景色を眺めたら、なんとも清々しい気分に。
ただ、見てたのが飯盛山方面と気づいて、ちょっとどんよりしたけども。
東北。
去年は僕の忌み方だったので避けてたんだよなぁ。
さあ行くぞ! と思ったら、蟄居生活。
世の中が静まったら、もう一回こちらにも行ってみたいものだ。