おはぎのブログはじめました!

畳屋おはぎのたたみブログです。お問い合わせはこちら!ohagi@e-mail.jp

奈良県安堵町の伝統産業 灯芯引き

2011年08月15日 | 畳(たたみ)
安堵町は岡崎川・大和川・富雄川の合流する低湿地帯にあります。

この湿地を利用したイ草栽培が江戸時代から盛んになり、このイ草から灯芯 (イ草の表皮の
中にある「ズイ」の部分を取り出したもの) の生産が重要な産業でした。

しかし灯芯の需要が次第に減少し、1968年ごろにはイ草栽培は途絶えてしまいました。

このイ草と灯芯との関わりを後世に伝えるため、安堵町歴史民俗資料館 (今村文吾の生家)
では、イ草植え・イ草刈り・灯芯引き (イ草から灯芯を取り出す作業) の体験会を開催したり、
人形を使った灯芯引きの様子・道具などを展示しています。

現在では、他県から仕入れたイ草を使って灯芯が作られ、寺社の灯明用・採墨用 (墨のスス
作り)・茶事用の長灯芯・和ろうそくの芯として使われています。

今でも、安堵町で作られた灯芯が東大寺や元興寺に献納され、お水取りや地蔵盆といった
伝統行事を支えています。

安堵町歴史民俗資料館・正面

安堵町歴史民俗資料館・展示品

          安堵町歴史民俗資料館・イグサ植え

 安堵町歴史民俗資料館・イグサ刈り

 刈り取ったイグサ

灯心引きの様子
 

灯芯

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2011年08月13日おはぎのつぶやき | トップ | 2011年08月15日おはぎのつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

畳(たたみ)」カテゴリの最新記事