昭和の時代には今じゃ考えられない常識がたくさんありました。
それは他人の子供でも怒る。
どこの町内にもおっかないおじさんが居たものです。
時として自分の親より怖かった思い出がありますね。
そして叩く。
今ではすぐに虐待と言われるような暴力は、日常的に行われておりました。
昭和の子供は怒られる=叩かれると認識していたように思います。
そんな昭和のひとこま。
まだどこの家庭にも家風呂が無かった時代。
夕方になると必ず通っていたのが近所の銭湯でした。
まだ小学生にあがる前の自分は、母親に連れられてよく女湯に入っていましたね。
そんな女湯で事件が起きました。
風呂場である女性が倒れたのです。
原因は解りませんでしたが、一緒にお風呂に入っていたおばさんたちみんなで、その女性を運んでいたのを覚えています。
その後は脱衣所にある、ちょっと高くなっている畳敷きの休憩所に寝かされたその女性。
みんながその女性を囲むようにして介抱していました。
自分は子供だったので、いったい何が起こったのか解らず、みなと一緒に女性を介抱している母親を待っていたのですが。
畳敷きの休憩所は子供の自分には少し高く、畳の部分は自分の頭より高い位置にあったので、みなの様子が全く解りません。
ただ待っている事に疲れた自分は、いったい何が行われているのか背伸びをして畳敷きの休憩所を覗いてみることに。
その瞬間、いきなり知らないおばさんに頭を引っ叩かれました。
見ると全く面識の無いおばさんが鬼の形相で自分を睨んでいます。
訳も分からず呆然とする自分。
自分を叩いたおばさんが何かを叫ぶと、女性を介抱していたおばさん達が一斉に自分を睨みます。
その時、自分は不覚にも。
倒れた女性の足と足の間から覗き込んでいたのでした。
この事件は、幼かった時の記憶としては比較的はっきりと覚えているのですが。
その時に見たものまでは思い出せないんですよねぇ。
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