酒呑みの正しい生活

驕らざる者、久しからず

何やら仰々しいタイトルになってしまいました。
(そもそも一度も栄華を極めて無いし)

かと言って、他の慣用句を探してみても・・・

猿も木から落ちる。
(木登りはそれほど上手くない)

弘法も筆の誤り。
(達筆と言われたことすら無い)

要するに今日は、自分の過信から大失敗したお話しでございます。


先日、北海道から送って頂いた秋鮭がもう無くなって来たので。

アマゾンで鮭のフィレを購入しました。
届いたのはアメリカ産の紅鮭の半身。

前回同様に骨を外して、塩水処理後に振り塩したら真空パックをします。


今日は頭も付いてないし、出刃じゃなくて牛刀で良いや。

この選択が大きな間違いであった事を、後から思い知らされます。
しかも、この段階で大失敗に片足を突っ込んでいる事に、本人は全く気付いておりません。


骨を外して、切り分けた鮭にアテ塩して塩水処理を行います。

もうね、骨を外した切り口がガタガタ。
自分でやった作業とは思いたくない出来栄え。

こうなったのにはいくつかの原因があります。

・鮭のフィレは機械で半身にされていたこと。
・背骨が半分にカットされていたので、簡単に外せると思い込んだこと。
・身に塩が振られていなかったので、水分が多い個体だったこと。
・完全冷凍を解凍してすぐに処理を始めたこと。
・先日の秋鮭と同じ用に扱ってしまったこと。


塩水処理が終わった切り身は、パーチシートで脱水に入ります。

そうだよ、これを先にやっておくべきだったんだよ。
解凍してから1日ほど脱水をかけておけば、こんなガタガタの悲惨な状態にならずに済んだのに。

もう切り身の断面を見る度に深い溜息。
一週間くらいは落ち込みそうです。


脱水が終わった切り身は、何切れかずつに分けて再度パーチシートに包みます。

後から食べる量だけ出し易くしておくのですが。
そこまで気が回るのに、何で一番重要な手順を間違えたんだぁ。


2切れパックと3切れパックに分けました。

あとは熟成を兼ねた保存用に、真空パックして行きますよ。


真空パック開始。

こうする事で、腐敗から守るだけで無く、冷凍庫での冷凍焼けも防いでくれます。
自分が間違えた手順以外は、みんな良い仕事してくれています。


完成、後は塩で締まって、断面が少しでも平らになりますように。

ものすごく労力をかけた割には、全然嬉しくない結果となりました。
それもこれも、自らの過信が招いた結果。

しばらくは海より深く落ち込んでいると思います。


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