ギエム 最後の『ボレロ』

2005-11-20 | 美しいもの 緑 Ballet
昨日久しぶりにバレエを観てきました。前売開始時に抽選ではずれ、追加公演でも抽選にはずれ、最後の追加公演販売にてそれまでのハズレ対象者用に早めに売り出しをしていた枠でようやくチケットをGET!場内は天井席まで超満員。

席は2列目の少し右寄り。表情、鍛錬されつくされた筋肉、汗の流れまで手に取るように見える距離で、臨場感も抜群。

4演目目『ボレロ』が終わり暗転して少しの間、文字通り“言葉にならない”感動で、会場いっぱいの拍手喝采でふと我に返ったほど。好きなバレエをたくさん観て仕事になるなんていいな、って思ってたけど、バレエ評論家にはなれないようです(笑)。魂がゆさぶられるようなかんじ、って、なんて表現したらよいのでしょう。

それでも落ち着いた後には、
10いくつの一ヶ月に渡る全国横断ツアーで、全てが満席になるほどの集客力。東京バレエ団&NBSからギエムにはいったいどれだけのギャラが払われ、会場費やPR、バレエ団への費用等を差し引いた利益ってどれくらいなんだろう・・・。なーんて下世話なことを考えてしまうのは、困ったものです。

Balletもビジネスプロデュース力の差?!

2005-09-18 | 美しいもの 緑 Ballet
NBS(日本舞台芸術振興会)の年間会員になっていたこともあって、今年は8つも観にいくことができました。今年度の年間会員は満席で申し込めず、ギエムの最後のボレロという目玉も追加公演含めて抽選モレ。一般認知が広がってきたことはうれしいけれど、チケットが採りにくくなってきたのは悩ましいところ。次は来年3月までオアズケです。

こどもの頃は日本のバレエ団といえば、森下洋子の松山バレエ団が動員数もトップだったのに、最近では東京バレエ団ががんばっています。あと、熊川さんのとこのバレエカンパニーかな。

松山は後継者を育てきれず(いるにいはいるんだけど)、一方東京バレエ団は外国人有名ダンサー招聘や海外遠征を積極的に推進してきた結果、公演数や動員数でも開きが出てきている模様。ビジネスとしてのプロデュース力で差が出ているように見えて、とても興味深いところ。東京バレエ団の創立者である佐々木忠次氏の書籍を先日公演時に購入したので、ちょっと読んでみようかと思っています。


部屋の片づけをしていたらチケットが出てきたので整理までにUPしておきます。

2.13. 「ラ・シルフィード」東京バレエ団
     斎藤友佳理/マニュー・ガニオ
4.29. 「シルヴィ・ギエムの愛の物語」
    Aプロ:「マルグリットとアルマン」「真夏の夜の夢」
5.6. 同Bプロ:「三人姉妹」「田園の出来事」
6.21. 「ラ・バヤデール」ベルリン国立バレエ団
     ディアナ・ヴィシニョーワ/マラーホフ
6.25. 「ニーベルングの指輪」ベルリン国立バレエ団
7.10. 「シンデレラ」英国ロイヤル・バレエ団
     リーダーシーン・ベンジャミン/サモドゥーロフ
7.17. 「マノン」英国ロイヤル・バレエ団
     ギエム/マッシモ・ムッル
7.26. 「ドン・キホーテ」アメリカン・バレエ・シアター
     パロマ・ヘレーラ/フリオ・ボッカ

仲間入り (^^)

2005-05-22 | 美しいもの 緑 Ballet
ラベンダーの植え替え完了。スパティフィルム、パキラの仲間入り。我が家のGreen space は再生中です。花木は“適度に”大き目の鉢にあらかじめ植えておくと、それだけ大きく育つ。大き過ぎも小さ過ぎもだめ。これって、仕事のポジションも同じなのかな。

植え替えようとしたら、根がびちびちにはっていて、仮のプラスチックの鉢からなかなか出ない。窮屈だっただろうな~と思いながら、少し大きめの鉢に植えてあげた。のびのび育つといいなあ。


夏までに、ベランダにある10数個の鉢たちも、キレイにしてあげよう。(^^)


植え込み完了

2005-05-07 | 美しいもの 緑 Ballet
さっき、植え込みました。(^^) 鉢に植えてみて改めてわかったのは、2株で売っていたこれは、もともと1株をいくつかに株分けしていたものだったということ。花苗ではよくあることだけれど。

葉っぱが片方にだけ伸びていて、うまく植え込むと2株なのに1株に見える。

一緒の鉢に入ってみたらあらぴったり、まるでもともと1つだったようだね、なーんてことが、私たちのまわりの人間世界でもあるのかもしれませんね!(^^)

スパティフィルム

2005-05-07 | 美しいもの 緑 Ballet
これから植え込むところ。ミニサイズ2鉢。

10年前お祝いにと、当時ご近所だった上司の奥さま(元お花屋さん)からスパティフィルムを頂戴した。思い出の花。(もう10年になるんだ~となんだかしみじみしちゃったり・・・(笑))

株分けも繰り返し、つい先日まで元気にしていたのに、不注意で枯らしてしまってとってもショックだった。(同じ時期に育て始めたパキラは今でも元気にしている(^^))

同じ株を持っている友人に分けてもらおうかとも思ったけれど、手間をかけても悪いなと思ったので、このGWで気に入る株を探していた。

一週間前、隣町のショッピングセンターに久しぶりに行ったのだけれど、一時のガーデニングブームが落ち着いたからか、コーナー自体かなり縮小していてがっかり。。お目当てのスパティフィルムもなかった。

その日、数件花屋を見て回ったけれど、あっても大きすぎる株だったりして、なかなか気に入るものがない。

そうこうしているうちに、実家に行く日になり、「母に何か買って帰ろうかな~」とのぞいた駅前の花屋でちょうどよいサイズを発見!!結局自分用に買ってしまった。(^^;)

というわけで、実家から連れて帰ってきたスパティフィルムをこれから植えます。(^^)

Sylvie Guillem

2005-05-07 | 美しいもの 緑 Ballet
東京文化会館で、バレエ『三つの愛の物語』を観てきました。

セリフのない、まさに“演劇”。

10数年前(20年近く前?)、シルヴィ・ギエムをはじめてみたときには、抜群の人間離れしたプロポーション、跳躍力、テクニック、いずれも秀逸で、これが100年に1人のバレリーナなんだ~って感嘆はしたけれど、どこか体操選手のよう・・・と感じていた。

確かに母親は体操の先生、バレエを始める前には12歳でオリンピック予選を通るほどの身体能力。


今回は、Aプロ、Bプロ、両方みたけれど、表現力が本当にすばらしかった。29日のAプロが「マルグリットとアルマン」、6日のBプロが「三人姉妹」「田園の出来事」。中でも、「田園の出来事」が最近みたバレエの中でも一番感動した。

視線の一つひとつ、顔の向き、表情、手脚の動きから、
脚本を読まなくても、愛してはいけない人を愛してしまう気持ち、愛さなくてはいけない人を受け容れられない気持ち・・伝わってきた。

重力を感じさせない跳躍も、流れるようでかつキレのあるステップも、手脚の動きに影響を受けない身体の軸の強さも、難易度の高いテクニックもあまりに難なく見えて表現力のほうに目が奪われてしまうのも、

類稀な身体能力の高さと生まれ持ったプロポーション、
それに加えて、
これまで積み重ねられてきたしっかりした基礎、日々のレッスンから。

天は二物を与えず だな、と思いながらも、
仮に与えられていてもそれを実現できない人もいる。


身体能力と技術と日々の蓄積があってこそ実現する、創造性と人に伝える力。自分の思い通りに自分を動かせる力。
Science の上に成り立つ Art ・・・


非日常の舞台をみながら、ふと、
“経営”も同じなんだろうな、と考えてしまっている自分がいて。。。