目の前のことと夢の間

2007-06-02 | 徒然 気づき ひとりごと
先ほどのドラマの話。

上京して最初の仕事が厨房ではなくホールでの接客。どこかくさって、頭ではちゃんとやらなくてはいけないとわかりながら失敗の連続。料理人になりたい、料理をつくりたい、と語る主人公に、職場の上司がこんなことを言います。

「仕事している人間は、みんな、何か満たされない思いを抱えながら働いているんだ。それでもみんな投げ出さずに働いている。働いて金をもらうとはそういうことだ。目の前のことに一生懸命になれないやつに夢を語る資格なんかない。」

夢を語って、目の前のことをやらない(できない)ことの言い訳をして、ここは自分がいるべき場所ではないから転職したい、という人、います。

確かに、貴重な時間を費やすのだから、早く見切りをつけることも大切。

でも、できないのに最初からやりたい、と言っているだけでそのための努力を何もしなかったり、遠くの目標にばかり目を奪われて「いま」の出来事への意味づけができなかったりしていて、結局チャンスがつかめないままの方にもよくお目にかかります。

「やるべき」とか世の中的な価値基準でやることを決めるのではなく、「やりたい」仕事をやると力が出て結果にもつながるしハッピー、というのは本当にそうです。

一方で、自己認識の甘さや、どこか最短距離で効率性だけを追い求めている結果、なりたい自分になかなか近づけないこともあります。

「やりたい」ことをやるには、「やりたい」ことだけをやっているだけではだめで、「やるべき」ことをちゃんと積み重ねてこそ「やりたい」ことができるようになる。個人でも企業でも同じ。

どれだけ謙虚になれるか、自分なりに自分の仕事に意味づけができるか、が分かれ目なのでしょうか。

プロの仕事、について考えさせられるドラマ

2007-06-02 | 徒然 気づき ひとりごと
最近注目しているドラマ、「バンビ~ノ!」。
料理人を目指す大学生が、九州の地元の小さな店でシェフのもと料理をつくっていて、そのシェフの紹介で東京の有名店に短期アルバイトに行くところから物語が始まります。ある意味、井の中の蛙で、何でもできると思ってきたところ、高水準のプロの料理人たちの中で何もできない自分に気づき、アルバイト終了後に上京して正式に働き始めます。

ドラマなので、いろんな試練が待ち受けていて、主人公が一つひとつ(一話ごとに)それを乗り越えて成長していく、という仕立てなのですが、「プロ」として仕事をしていくこと、について、料理人のみならず、いろんな仕事に共通するメッセージが散りばめられていて、若手が仕事やキャリアについて向き合うための材料が満載。つい、ドラマをみていてもそんなことを考えながら観てしまうのですが・・・。