好きなことを仕事にする

2007-05-05 | 徒然 気づき ひとりごと
昨日、あるバレエの発表会を観に行きました。小さいときにお世話になった方が先生をやっているバレエ教室。設立20周年とのこと。会場もほぼ満席、舞台では、スキップをしているようなかわいらしい幼児から、このバレエ教室とともに大人になっていった大学生、そして、大人になってからバレエを始めた方など、幅広い年齢層のバレリーナたちが、楽しそうに踊っていました。

ふたつ、思ったことがありました。

ひとつは、この20年という歳月の積み重ね。
先生がバレエ教室を始めたのは、おそらく20代後半くらいで、それから貸教室から自宅を改装した自前の教室づくりとステップを経て、生徒さんもたくさんになり、これだけ立派な発表会を市の大きな会館を借りて成し遂げたということ。好きなことを仕事にすることは生きがいであるだけでなく、継続していく大変さを思うと、すごいことだと思いました。私が小学生だったときに大学生で、当時から彼女は本当にバレエが好きで、あと教えることや子供も好きで、それを生業としてちゃんとやってきた、ここまでに育ててきたということに感銘を受けました。発表会全体の企画・構成を考え、振り付けを考え、子供たちにも振り付けを覚えさせ、ゲストの出演者にもネットワークを通じて出演要請をし、パンフレットにも識者のコメントを掲載していただき、当日、自分も踊りながらすべてをやり遂げること。一気通貫で責任を負ってやっているからこその大変さと醍醐味があるのだと思います。

もうひとつは、生徒さんたちが本当に楽しそうに踊っているということ。
構成や振り付けを見ると、その先生のポリシーが見えてきますが、ある意味、力量からすると相当高度な振り付けを課し、基礎ができていなくても音楽に合わせて楽しそうに踊っている子供たち。私がいたバレエ教室の先生は、完璧主義で、できないことは発表会ではさせない、もちろん、多少難度の高い振り付けにして、発表会を目標として練習を通じて力量をあげることはやっていたけれど、どんな子供であってもミスを許さないような(いい意味での)厳しさがありました。
これはどちらがよいとかわるいとかではなく、方針の違い。
子供の情操教育にとって、音楽に合わせて自分を表現すること、全体の中で自分の位置を考えて個性を発揮しながら周囲と協調すること、すごく大事だと思います。そういう意味では、スキル面ではおぼつかなかったとしても、マインド面でバレエが好きになり、大勢の人たちと何かを形にしていくという手ごたえを感じ、経験をし、一発勝負の中で舞台の上に立ち、自分の責任を果たすという経験は、この後対象がバレエから変わったとしても好影響を及ぼす貴重な経験になるのだと思います。教室の方針として、中途半端ではなく、そのポジションをとっている、ということは、観ていても清々しいです。

好きなことを、ある目的・目標のために、仕事としてやり続けること。その先生をうらやましいなと思ったとともに、自分自身もそうありたいと改めて思った貴重な時間でした。

サービスマネジメントの事例

2007-05-02 | 徒然 気づき ひとりごと

お客様が必要としていることを感じ取り、その期待を超えるサービスを提供する。
顧客の動機を満たすには、そうしたいと心から思える提供者側一人ひとりの動機や想いがないと実現しないのだなあということを再認識しました。従業員の誇りや働く意味づけ、満足感・効力感が、サービスの質へのよい影響を及ぼし、お客様も喜び、また来たいと思い、それが業績へもプラスになるというグッドサイクル。

『ガイアの夜明け』「究極のサービスを目指せ」
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview070501.html

東京ミッドタウンにOPENした「ザ・リッツ・カールトン東京」のオープン前の研修などの舞台裏、高齢者などに90%のリピート率を誇る旅行会社「ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツ」の事前取材から屋久島ツアー密着取材。 いずれも、一人ひとりの顧客情報、それも、デモグラフィックなものではなく、食べ物の好みや健康状態など、収集され、蓄積されています。リッツの事例は、書籍などでも読んでいましたが、本当に実践されているところがすごかったです。

びっくりしたのが、後半に紹介された旅行会社。ツアー旅行なのに、旅行先の下見だけでなく、場合によってはお客様の自宅まで事前に行ってヒアリングしたりする徹底ぶり。一人ひとりの特徴を書き込んだメモを事前に宿に送付したり、いつもご主人についてゆっくり歩いていた奥様を別行動で散策させてあげたり、3日のコースは前日の夜に希望を聞いて3パターン用意するものに変更したり・・・。確かに割高ではありますが、これは、両親にも行かせてあげたいなあと思いました。

団体客という概念はなく、あくまで個である、それぞれのお客様の人生からその旅に参加したいという動機がある。コンセプト・ビジョンと戦略と施策が見事なまでに一環しており、きっと大手旅行代理店ならではのよさやそこで働く醍醐味もある一方で、こうした規模だからこそ実現できるサービスや働き甲斐があるのですね。

高萩社長の本(2007年4月出版)

売れるサービスの仕組み―おまけや値引きはサービスじゃない!

アスカ・エフ・プロダクツ

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10年前の街

2007-05-01 | 徒然 気づき ひとりごと
今日、美容院に行ってきました。10年前に住んでいた街。たまに行くと、店が入れ替わっていて、あれ?前はここはなんだっけ?というようなかんじです。
今日はGWだったこともあってか、街には家族連れも多かったです。それを見ながら、そういえば、一時、休みの日に外出して家族連れに会うのがいやだなあなんて思っていた頃があったことを思い出したりしていました。
そう考えると元気になったものだなあと思います。
それぞれの街にはそれぞれいろんな記憶が焼きついているものです。