Book233 2023-04-17 | 読書 3月6日(月) 「シューマンの指」(奥泉光著) シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――。 シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の「わたし」。卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。現場に居合わせた修人はその後、ピアニストとして致命的な怪我を指に負い、事件は未解決のまま30余年の年月が流れる。そ . . . 本文を読む