やまさんのエンジョイ生活 Ver.2

趣味の登山、映画鑑賞、読書を日記風に紹介してます。

Book233

2023-04-17 | 読書

3月6日(月)    「シューマンの指」(奥泉光著)

  

 

   シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――。

 シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の「わたし」。卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。現場に居合わせた修人はその後、ピアニストとして致命的な怪我を指に負い、事件は未解決のまま30余年の年月が流れる。そんなある日「わたし」の元に、修人が外国でシューマンを弾いていたという「ありえない」噂が伝わる。修人の指にいったいなにが起きたのか――。

   野間文学賞受賞後初の鮮やかな手さばきで奏でる書き下ろし長編小説。

 

3月9日(木)         「死神の棋譜」(奥泉光著)

  

   究極の将棋ミステリが放つ、命懸けの勝負と謎、そして衝撃のどんでん返し!
   「魔の図式」が22年の時を経て、いま蘇る――。

 第69期名人戦の最中、詰将棋の矢文が見つかった。その「不詰めの図式」を将棋会館に持ち込んだ元奨励会員の夏尾は消息を絶つ。同業者の天谷から22年前の失踪事件との奇妙な符合を告げられた将棋ライターの〈私〉は、かつての天谷のように謎を追い始めるが――。 幻の「棋道会」、北海道の廃坑、地下神殿での因縁の対局。将棋に魅入られた者の渇望と、息もつかせぬ展開が交錯する傑作ミステリ!(解説・瀬川晶司/村上貴史)

 

3月12日(日)    「ショパンの心臓」(青谷真未著)

  

 「あの絵は、俺にとって“ショパンの心臓"なのだ」世間から忘れ去られた画家がひっそ りと息を引き取った。彼が遺した最高傑作と呼ばれる作品と、「ショパンの心臓」という謎 の言葉。そこには、二つの国に引き裂かれた作家の苦悩が隠されていた……。ポプラ社小説新 人賞出身作家・青谷真未の記念碑的一作となる、エンターテインメント美術ミステリ。

 

3月14日(火)    「影に対して(母をめぐる物語)」(遠藤周作著)

  

 

     NHK ETV特集「遠藤周作 封印された原稿」で話題!

 あなたは砂浜を歩くのか、アスファルトの道を歩くのか?アスファルトの道は安全だけれど、振り返っても足跡が残っていない。砂浜は歩きにくいけれど足跡が残る。そんな母の言葉がよみがえる……。

 あの時、私は、本当に母を棄てたのだろうか……。
新発見小説は遠藤文学の鍵となる傑作だった! 「人生」を燃焼させようとする烈しい母、「生活」を大事にする父。二人が離婚した時、幼い息子が強いられた選択は、やがて――。2020年に発見された未発表の中篇小説「影に対して」をはじめ、母を描いた名作を集成。

 

 

3月28日(火)     「すばらしい新世界」(池澤夏樹著)

  

 ヒマラヤの奥地に風力発電の技術協力で赴いた林太郎が出会ったものは…。宗教とともにある人間の暮らし方の原型と、日本のODAの実態やアジアの農業が直面する困難を描く。『読売新聞』連載を単行本化。

 

4月8日(土)     「晴れたら空に骨まいて」(川内有緒著)

  

 大切な人への想いをのせて、白い粉はふわりと舞いあがり、青い空へと吸い込まれた――セーヌ川にかかる橋、南国の「珊瑚の海」、ヒマラヤの麓など、思い出の地での散骨をはじめ、愛する故人を想いながら、軽やかに生き続ける5組の家族や友人たち。新田次郎文学賞受賞の注目作家が、深いまなざしで「生と死」をユーモラスに綴る、傑作ノンフィクション。

 

4月18日(火)     「サーカス象に水を」(サラ・グルーエン著)

     

             映画化作品「恋人たちのパレード」

 大テントの中に鳴り響く、大歓声と拍手。いよいよ目玉の演目、象の曲芸がはじまった。と、異常事態を知らせるマーチが場内に鳴り響く!逃げ惑う客、脱走する動物たち―そのとき、ぼくは見てしまった。「彼女」があいつを殺すところを…。それから70年。93歳の老人は、移動サーカスで過ごした四ヶ月間を語り始める。芸なしの象、列車から捨てられる団員、命がけで愛した女性、そしてサーカス史上に残る大惨事のさなかに起こった、あの静かな「殺人」のことを。

 

 

 


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