独楽の旅

元気で山野を歩き、心を癒してくれたものは立ちどまって気ままに写し、ブログに載せ、自分で存分に楽しむのが無上の喜びです。

411- [コントレイル]

2012年10月26日 | [日記]
  [ 飛行機雲 ]  

上空の飛行機雲を見つけて十数年前の現役時代を懐かしく回想しました

名古屋空港を飛び立ち、コリドーを通って日本海上空の試験飛行空域に進入し、進路を北にとり能登半島の沖合数十マイルで左旋回し、西に方位を変え高度約3万5千フィート(1万メートル)でアフターバーナーを焚いて超音速飛行に入るのが普通の試験飛行パターンでした
西に向って超音速に入るのは高空で吹いている強い偏西風(ジェットストリーム)に逆って飛行することにより対地移動距離を少なくするためであり、帰投時には西風を利用して早くコロドー入口に到達できるからです
バルコニから見えたコントレールは高空で試験飛行を実施していたあの頃のことを懐かしく回想させてくれました

今日10時30分ごろ、洗濯物を干していると快晴の上空を南西に向かって飛行する民間機からモクモクと吹き出る飛行機雲(コントレイル)が青空に映えて印象的でした

かって、空を飛んでいた頃は僚機のテールパイプ後方に湧き起るコントレイルは躍動感のある特別な景観で、ジェット戦闘機のパイロットにしか体験できないものでした
自機のテールパイプから湧き出るコントレイルはキャノピーに付いたバックミラーで確認できますし、360度急旋回すると自機の飛行機雲の中に入ることも戦闘機では可能な行動でした

実戦においては、この飛行機雲は自機の位置が敵機に知らせてしまう事になるので禁物です
コントレールを発見するとパイロットは「カニング」とコールして編隊内の僚機に知らせて体形を整えるのです
飛行高度を変えるか、方位を変えて発生しないコースを選ぶのは編隊長の大事な任務です
十数年前の現役時代の頃を懐かしく想い出すことができました

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