奥様は海外添乗員〜メモリアル

イスタンブールを眺めながら

          

夕べはホテルのあるスルタンアフメット地区はとってもにぎやかだった。っていうのも、ラマザン月である期間は毎夜主だったモスク周辺に屋台が立つから。イスラム教徒たちにとっての断食はあくまで日の昇っている間だけのもの。晴れて飲食できる日暮れ時から屋台はどんどんにぎやかになっていくわけだ。それはもう想像を超えるにぎやかさで、ラマザン初体験の私もびっくり。もちろん観光客もやってくるけど、あくまでムスリムたちが楽しむ縁日みたいなものだから、よけいに楽しさが伝わってくるんだね。それにしてもこれが一ヶ月近く続くってのも驚きだ。

そんな屋台めぐりをひとしきり楽しませてもらった私はなぜかぐったり。実はそのわけはわかってる。エーゲ海に面したBodrumではまだまだ日本人観光客が少ないせいか、お声がかかることはほとんどない。その点とっても居心地がよかったわけだけど、さすがにイスタンブールとなるとわけが違う。ひとりで歩いていようものならあっちからこっちから声がかかり、適当に受け答えしてるだけで疲れてしまう。決して悪い奴らではないんだけど、放っておいてほしいのよ~!

そんなわけで、眠い目をこすりながらトルコ最後の朝食へ。はい、実はこれが3つめ、イスタンブールのパノラマを眺めながらの朝食。旧市街のホテルは屋上にテラスレストランを持つものが多い。もっともこれは今回ホテル探しをしてて知ったことだけど。すぐ間近にブルーモスクやアヤソフィア、そしてマルマラ海まで望むことができる場所での朝食。星の多いホテルじゃないけど(仕事で来る時の方が豪華だわぁ!)ただこの点だけにこだわってたのよね。ただ実際は綺麗な部分だけではなくて、剥がれそうなトタン屋根や民家の軒先、ゴミだらけの道までまる見え。でもそれはそれでイスタンブールの生活の匂いをかぐことができてよかったのかな。さてと、夕方の出発までどうしよう?


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