日比谷の駅前などに住み込んだ平和ぶった
弱国の支配者どもが
薯を食って逐次、脱漏して行く
幸わせなんじゃよ
転覆する事とは急いで敗北を認め
留守中におまえの国を退職したまへ
(『人間牧場』収録)
日比谷の駅前などに住み込んだ平和ぶった
弱国の支配者どもが
薯を食って逐次、脱漏して行く
幸わせなんじゃよ
転覆する事とは急いで敗北を認め
留守中におまえの国を退職したまへ
(『人間牧場』収録)
「生まれる」路傍で捨てられた玉子が
電飾の中で砕け散っている
愛想笑う子供は夜中に平然とルーマニアに出荷されて
価値を与えられ続けて居る
(『人間牧場』収録)
必ずと云っていい程の餓死の中で
注射器を囲う藪医者どもが
「優先的な贖罪の意識を与えたまへ」
うるさくて子供が鳴き出す
伝染的に鳴り止まぬ滑稽
(『人間牧場』収録)