インテリジェント・ポップなインテリアが素敵なBMW製ミニの
ナビ取り付けは至難の業
この計算されたヴィジュアルにオンダッシュナビのモニタは
出来ることなら付けたくありませんが~
構造上、インダッシュのモニタをインストールするところは皆無じゃあ~りませんか
ですので仕方なくダッシュボードの上などにモニタを装着し
ナビを取り付けている車輌も多く見受けられますです、はい。
そんなR56型BMWミニのセンターコンソールに、
なんと2DINスペースを確保、
ここにナビを取り付ける離れ業がございます。
取付ユニットの開発は東京のカナック企画さん、
当店は取扱登録も行いインストールしております
今回の取付パーツは品番GE-BM105とBM201、
この取付システムはセンターパネルをごっそり外して
メーター内部加工やパーツの大幅移植を行う大変な作業を行うので
相応の取付技術が必要です。
さて~作業に取り掛かりましょうか
まず、前面のパネルを各部外していきます。
ミニといっても侮る無かれパズルのように組み合わさっているパネルは
多くのトルクスビスで留まっているので外すのに根気が要ります。
CDデッキと組んであるメーターを外します。
前面をほとんど外さないと進めません。傍観者がこれを見ると気が遠くなるといわれます(笑)
これからこいつらパーツと数時間に及ぶ格闘をしますうひゃひゃ
右がノーマルのパネルです。左が今回取り付けるハウジングパネルです。
2DINの口があるのでエアコンやパワーウインドウスイッチの操作部を下にシフトして作られています。
メーターとCDを分離します。短いフラットケーブルで接続しているため
バラして長いケーブルに交換します。細かい作業なのでかなりのスキルが必要です。
既存の純正CDは操作系のシグナル音やAUX信号の認証を得るため外しません。
これは助手席ダッシュ下、サイドポケットの箇所に埋め込み封印してしまいます。
埋め込んだ純正CDから慎重にフラットケーブルと光ファイバーケーブルをを取り回します。
フラットケーブルの先はメーター内部に繋がります。
このミニ、エンジンを切って30分経つと『スリープ』といって通常供給で拾えるバッテリー電源を
遮断する機構が付いています。ですので社外ナビを付けるとメモリーしたチャンネルや
各種設定が全て消えてしまいます。
これを回避するためヒューズボックスからスリープ解除の信号を取り、
バッテリーからの電源が切れないようにします。
メーター裏側にフラットケーブルを慎重に接続し元へ戻します。
そのほか地デジアンテナケーブルや各種信号線を取り付けナビ本体をはめ込みます。
やはり若干チリ合わせのズレが生じるので微調整をしながらの作業です。
2DINパネルにスイッチを移植しました。純正品と思うほどのクォリティーですね
パネルを取り付けます。仮留めの段階で試乗や放置テストも行い
正常に作動しているか確認もしなくてはなりません。
このたびはお客様のご要望で、最新型のカロッツェリア楽ナビライトの地デジモデル、
AVIC-MRZ99をお取り付けいたしました
SDメモリタイプなのにHDDを脅嚇する24GB相当のマップデータを搭載、
ハイレゾモニタはバックライトがLEDとても見やすくコストパフォーマンスの良いモデルです。
モニタを開いた際のクリアランスも余裕があります。
すっきり収まり純正品と思えるほどの仕上がり
BMWディーラーさんも取り付けを勧めているほどのキットです。
根本的な位置が位置なのでちょっと下にマウントしてしまいますが、
それほどモニタは見づらくはありません。むしろ邪魔にならなくミニ本来のデザインの良さに
上手に溶け込んでいます
作業完了しお客様にお納め、とてもお喜び下さいました