TBSの日曜劇場のドラマです。原作は城山三郎さん。
好きな作家のひとりです。
私も高校生くらいの頃は国家公務員になる夢を持っていました。
今は経済産業省という名前ですが、当時は通産省。
司馬遼太郎さんの長編小説に「世に棲む日日」というのがあります。
吉田松陰と高杉晋作が主人公。これには強く影響されました。
動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。
おもしろき、こともなきよを、おもしろく・・
この頃の人たちって、坂本竜馬とかまぁみんなそうなんですけど、隣の中国が西洋人の植民地にされて、日本も危ない、何とかしなければ!ってんで、もう命を捨ててね、天下国家をどうすべきかと!
みんな20歳そこそこでね。
若いということは無限の可能性があるわけですよ!
どうせやるならそんな仕事をしたいって思うじゃないですか。給料高そうだし←
夢はでっかくだな。プロ野球選手よりはまだ近そうでしょ?
まぁ現実に打ちのめされて変わりましたけど。
「ヤクニン」って最近は叩かれてますが、やっぱエリート中のエリートです。
彼らなりに日本の国を強い国にしよう、良い国にしようと、今も日夜頑張っているんだと思います。
いやそう信じたい。
昭和30年からこの話は始まります。
有名・・っていうか、私に言わせれば「実力派」の俳優が目白押し。
佐藤浩市、堺雅人、佐野史郎、西村雅彦、杉本哲太、高橋克典、蟹江敬三・・北大路欣也とかね。
好きな俳優さんばっかりですw
これで岸部一徳さんとかいたら完璧!豪華キャスト!カッコイイ男たち!
特に堺雅人さん好きです。
北大路=モデルはどうも池田勇人らしい。
当時の風景、alwaysですね。よく雰囲気でてます。
第1回は、「国民車構想」にかけるお話。
「モータリゼーション」。自動車が大衆に広く普及し、生活必需品化すること。
まだ道路舗装率が低くて、道を走ってるのはアメリカ車ばっかり。
お値段は国家公務員の年収の5倍。今の感覚でいったら5000万くらい?
家より高い。そういう時代に、「一家に一台」車を持てるような社会を作ろうと。
通産省の主導で、日本の自動車産業を育ててね。
自動車産業は裾野が広いので、これを育てれば部品会社とかでたくさんの雇用が生まれます。
人の動きやモノの流通も流れがよくなる。
経済の発展に欠かせない!これができなきゃ日本の未来はない!!みたいな。
それをやろうと。ゼロ戦とか大和を作った日本人だ。絶対できる!
ゆくゆくはアメリカに殴りこみをかけてやる!!ってね。
もう信念。これが激アツなわけですよ;
当時自動車といえばアメリカ。戦争でボッコボコにやられたアメリカです。
スバル360がモデルかな?
そのプロトタイプ第一号の完成車の走行試験。
アメリカの自動車バイヤーたちを招いて。
目標の「時速100km/h」を達成し、大喜びの日本人技術者たち!
が、アメリカの自動車バイヤーたちは、通訳役の官僚にこう告げてホテルへ帰ります。
-君たちの作ったものはおもちゃとしてはおもしろいが、我々はあれを車とは認めない。
あの程度の技術しかない国が自動車を作ろうと発想すること自体が我々には理解できない。
神風特攻隊のようなサムライ精神には敬服するが、日本人は、おもちゃや安物ブラウスを作ってるほうがお似合いだ。
「それでいいのか・・このままアメリカに負けっぱなしで悔しくないのか・・」
「技術じゃ・・勝負にならないよ。宇宙開発にまで取り組んで、有人飛行や月面着陸まで視野に入れてる国だぞ」
「何も宇宙で勝負するわけじゃないでしょう?」
「デトロイトの自動車工場は、日本の町工場とは比べ物にならないスケールだ。
自動車はアメリカに任せて、日本は、別の産業に力を注ぐべきだよ」
「アメリカだって最初はゼロから始めたんだろ!」
「・・・国産自動車が育たない限り、日本の産業の発展ない。。
このままじゃずっと、アメリカの下請けのままじゃないか!」
「アメリカにできたことが・・日本にできないはずはない」
泣いた(ToT)
こういう激アツドラマ、好きなんです。
今の日本、これから将来にかけて、世界と勝負できる産業って何でしょう?
ITは完全に欧米。MicroSoft、Google、IBM、Intel、SAP、Oracle。
航空機も欧米。ボーイングとエアバス。
戦後日本を牽引した鉄鋼とか造船とかはもう韓国とかの方が強い?
半導体とか家電とかもしんどくて、軽工業は「世界の工場」中国。
農業も資源も輸入に頼らなきゃいけない。
自動車は健在。後は環境技術とかバイオとか?って言われています。
マンガやアニメじゃ食っていけなそう。
過去の栄光を懐かしんでるばかりじゃダメね。
日本人は「奇跡」の高度経済成長を成し遂げたんだ。できないわけがない!
ってんで、うちらくらいの世代が頑張んなきゃ。
・・何を頑張ればいいのやら、って感じですけどな、頑張って働かなきゃなあ
プロジェクトXとか、ガイアの夜明けのような、なんか勇気をくれるドラマ。
第2回はテレビの話みたい。乞うご期待です。