緒方拳さんが亡くなりました。朝、ニュースをみてびっくり。そして悲しくなり。私は大河ファンなもんだから、残念でなりません。もっと見たかったですよ;
私にとっての拳さんといえば一番はやっぱり尼子経久です。「はかりごと多きは勝ち、少なきは負ける」ね!それはそれはおっそろしいおっさんで。無言で他人の首を刀でぶすぶす刺して殺しちゃうのですよ。普通は「でえーい」とかって気合入れてギラーンって刀が一閃するじゃん。でなくて、
「お許しくだされえー」ぶす、ぐりぐりぐり・・・死
みたいな。主役も霞んで見えました。
それから「太平記」の足利貞氏ね。寡黙なんだけど、台詞ではなく背中で「大きなオヤジ」を演じていました。普段はとぼけてるんですけど、たまーにすげー存在感をぐわっと出す。真田広之の高氏が、こんな家には情けなすぎてもういられませぬ!とかって愚痴をいうと。「ならば去るがよい」。って静かに。「あっいやそのそれは・・・」「去れ!」って。高氏は本当に追放されてしまいました。
あとは、一発ものだったけど、本木雅弘の聖徳太子ね。蘇我馬子役で確か出てました。そのときの役も強く印象に残っています。存在感のある一方のカタキ役みたいなのが似合ってましたね。赤い彗星のシャアみたいなもんだ。
この喪失感はなんでしょう。丹波さん以来です。
ご冥福をお祈りいたします。