昨日は、私の誕生日。
1955年生まれなので、58歳になりました。
さすがに、もう誕生日は嬉しくありませんが、
あっという間に歳をとってしまうものだとつくずく感じます。
体は確実に老化しているけど、気持ちは全く進歩していない。
高校、大学生の頃に比べれば、家族がいるので多少しっかりして来たはずですが、
生活レベルというか生活スタイルは、相変わらず高円寺のアパート暮らしの頃と
同じ様な気がして、全くしっかり出来ていない。
これでいいのかと思いますが、それ以外に出来ないので
このまま歳をとる以外にありません。
1970年、高校一年生の頃、朝の通学路で映画のチラシをもらいました。
「ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間」
1969年米国・ニューヨーク州ベセルで、40万人を集めた野外コンサート
ウッドストック・フェスティバルの模様を記録したドキュメンタリー映画
の宣伝です。
音楽雑誌で既に開催は知っていましたが、新しいロックミュージックの情報が
簡単に得られない時代でしたので、写真のミュージシャンが一体どんな音楽を
やるのか全く分らず、とにかくチラシを見て凄そうだと授業中、
ずっと想像していました。
確か盛岡ではその年の夏、中央劇場で公開され、速、観に行きました。
リッチーヘブンスの「フリーダム」からジミヘンドリックス「パープルヘイズ」まで
もう完全にスクリーンに釘付け。
音楽も然る事ながら、当時のベトナム戦争を背景にした若者の平和へのメッセージ、
ヒッピー的な生き方に強烈に惹かれました。
音楽は世の中を変える、これから時代は平和の世界に変わるはずだ
という夢を与えてくれた映画でした。
しかし、その2年後に公開されたキューブリックの「時計じかけのオレンジ」では
荒廃した近未来が描かれ、そんなはずは無いと思いながらも
残念ながら現実はこちらに近くなってしまいました。
ウッドストックは、理想が現実になった一時のまぼろしでしたが、
あれから40数年、今もまだ惹かれ続けています。
誕生日に、映画のDVDを改めて観ました。
何度観ても、素晴らしい。