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もんく [とある南端港街の住人になった人]

猫は健康に悪い

未だ寝不足の日々が続いている。

仕事でメッセージが入るのもあるけれど、つぶあん(♀)によるものが多い、多すぎる。だいたい夜半過ぎの朝3時か4時に元気になって家の中を走り回る。足などにちょっとぶつかって来たりする。そうでない時は爪研ぎ用にソファの角にセットしてあるダンボールで爪研ぎしてバリバリと大きな音を立てる。またある時は近寄ってきてにゃおにゃお言う。

こちらが起きたのが分かるとクルリと振り向いてお尻の穴を見せる。つまりブラシの要求だ。頭を壁に擦り付けて身体をクネクネして喜ぶ。だから寝る時に横に置いているのは目覚し時計と猫ブラシだったりする。しばらくしてこちらが眠くなってブラシを落としてしまうとまたやって来る。

そのうちシャカシャカ音がしてオシッコをしているのがわかる。なので起きてオシッコの固まった砂を取ってやる。さらに時間が経って今度は何やらちょっと活動的になっているのがわかる。あっち行ったりこっちへ来たり。最後にまたトイレに入って砂を念入りにシャカシャカ。オシッコの時よりシャカシャカが強い。シャカシャカ、シャカシャカ、シャカシャカ。トイレの中でクルクル回る。そして止まる。後ろ足と前足の距離がちょっと近付いて立つ。お尻がツンと突き出されて間もなくポトリ、ポトリ、またポトリ。硬い硬いウンチがポトリ。

これは埋める前につぶあんをトイレから出して始末すべし。その方が簡単だ。追い出されたつぶあん、一目散にどこかへ走って行ってしまう。ウンチの後はなぜか走る。意味不明だ。

そうしてまた寝る。朝5時台、また起きて今度はドアの網戸になっているところから外を見ている。チラとこちらを見てまた外へ顔を向ける。これは散歩の要求だ。猫なんだから散歩くらい自分で勝手に行けと言いたいところだが、近所の野良に何回も怪我させられているので怖がる、それにこちらも心配だ。とりあえず、散歩は7時になるまで我慢させる。

まあ、それにしても、猫は健康に悪い。
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