
トーベ・ヤンソンさんの描いたオリジナルとはだいぶ違うムーミンハウスだけれど、彩の国にあるこのムーミンハウスもなかなか魅力的な形をしている。まるで背景の里山の風景に生える大きなシメジ(キノコ)の一株よう。お話の設定ではムーミン達妖精はかなり小さいらしいから人目につかない深い森の中のキノコに住んでいると言う設定も有り得るのかも知れない。
このムーミンハウスに入るとそこは実際に使えそうな小さなキッチンになっていて、その奥は暖炉のあるイビツな形の居間だ。これにお風呂があれば実際に住めるんじゃないろうか。
居間から不思議な蔦のような手すりのある螺旋階段を上がると何のための部屋とも言えない複雑な部屋、これが部屋と言えるのならであるが、がある。そこには納戸のような据え付けられた箱のようないろいろな形の小さな穴があり、そのどこかから妖精か何かがヒョイと顔を出すのではと思わせるものがある。
このハウスはテーマパークではないのでムーミンの縫いぐるみなどは一つも置かれてはいない。それがこの建物の形からくる不思議な雰囲気を強調してかえって想像力をかきたてる。
ところで、妖精でなく自分が実際に住む家について考える場合、こんなムーミンハウスのようなものは考慮に入れないのが普通だろう。収納、家族構成に合わせた部屋割り、壁の色や日当たり等いろいろ考えるとやっぱり普通の無難な家になってしまうのではないかな。
しかしながら、人は夫々何がしかのファンタジーに包まれて生きている。ヘアスタイルや服装は自分を何らかのものに仕立て上げるものだし、タバコの吸い方、眉の顰(しか)め方、話し方もなどもそうだ。それらは自分のを囲む薄い半透明の膜であって、自分自身のファンタジーの殻だろう。
人は皆そう言ったものを持っている、にも関わらず家にまでそのファンタジーの力を及ぼそうとはしない、しない人が多いように思う。ロックな人生を歩んでいる人はロックな家、江戸っ子は江戸っ子な家、甘党はお菓子の家ってのはできない事なのだろうか?
追加
今日ムーミンハウスの前で食べた十穀米のオムスビはとても美味しかった。(ここはコンビニ何も無いからお弁当持参は必須。)愛妻ありがとう。
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orang-u

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