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もんく [とある南端港街の住人になった人]

活断層の母

久しぶりに活断層の母に電話した。活断層はまだ暴れ出してはおらず、家はどうにか無事だった。

家は無事だったが母は半無事程度だった。先日車で自損事故を起こして身体へのダメージはそれほどでもなかったそうだが、それよりも認知度が少し低下しているのが話しぶりからわかった。自分の気になっている事を繰り返し話してしまう程度であるけれど、しばらく会っていないので以前との違いはわかる。歳とれば仕方ない事ではある。

この事について弟は何も言っては来ないが、面倒は見てくれている。それはありがたい。ただ、このままずっとそれでやっていけるものかは不明だ。それも普通の事だが。

普通に考えて、とりあえずは自分で生活できる状態であるにせよ、今は以前いた犬もいず、配偶者である父も何年か前に先立っているから、言うなれば自分が食べていく以外何もしなくても良い状態なのだ。つまり、自分であえて散歩に出るような事でもしない限りボーっとテレビを見て過ごすだけで良い状態になっている。活断層の母はそう言う状態は苦手な人で、常に誰か、何かの世話を焼くようにして生きて来た。相手がそれを望むかどうかに関わらず。

であるから、今の状態はきっと本人にとっては最悪なのかも知れない。もちろん自分はここ何年も会っていないので今でもそう言えるのかは確信が無いのだが。しかしながら人の性格や嗜好がそれほど変わるとも思えないし、よほど大きな事があって母が変わった可能性も考え難いから同じであると思う。

うーん、そうなると、この先、介護や何かが始まる前に何かする必要が出てくるのだろうか?とりあえず、今のマレーシアのビザは来年9月までになっていて、その次の更新をするかどうかは6月頃に決まる。その頃までには活断層の母の事を考慮して行き先を決めるかどうか判断しなければならないだろう。

そしてもし、日本でしばらく生活するとなると、その後さらに数年以上は日本にいなければならない事になる。つぶあんが何度も飛行機で移動できるとも思えないからだ。
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