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もんく [とある南端港街の住人になった人]

Axia インプレッション (追記)

昨日は仕事から帰ったのが夜7時近く。そろそろ暗くなり始めた頃だったので家の周りをちょっと走っただけになってしまった。乗り慣れない車で通勤渋滞に巻き込まれるのは良いアイデアとは言えないから。

そして今日、AAM(マレーシアのJAFみたいなもの)の登録情報を更新するためにスバンジャヤまで走ってみた。この家から出るとほんの5分で高速道路に入る。走行車線に入るためにアクセルをちょっと強めに踏む。あまり加速しない。もっと踏む。ちょっと加速する。1000ccのエコカーってそんなものかも知れない、と認識させられる。何しろ、マレーシアで初の省エネルギーカーと認定されたような事で宣伝している車なのだ。

でも、実際、それで不足かと言うと、そうでもない。トラックに煽られて死にそうになるって事は無かった。それと実際以上に加速が悪いように感じる原因もある。それはエンジン音がそれほど大きくない、小さい車の割には静かと言う事。加えて、オートマチックギヤの変速ショックがほとんど感じられない位に抑えられている事による。だから、小排気量車でよくあるような苦しんで回転を上げているあの感じがしない。

高速道路はマレーシアは110キロが制限で、3車線あると一番左が合流かトラック、右が追越しや無謀運転ライン。中央は100から110キロで流す車線なっている。Axiaの場合、右は、普通に考えてそうであるように、やっぱり厳しい。はっきり言うと無理。中央で流すには無理無し。前のカングーとそんなに変わらない。風切り音も割合静かでラジオもちゃんと聞こえるし隣の奥さんと話すのに声を大きくする必要も無かった。簡素な装備の車なのにこのあたりは大したもの。

ちょっと気になるのは、これは安い車だからじゃなくて、これがマレーシア産の「実質日本車だから」なのだけど、高速でまっすぐ走るのに遊びの無いハンドルを調整する時、ちょっと変。高速になるとハンドルが重くなるようにパワーステアリングが自動調整されているが、基本的には重くなるだけでタイヤへの影響は変わらないのか、ちょっとだけハンドルの向きを調整すると行き過ぎるか足りない。動きの鈍いチューニングツマミで地球の反対側の短波ラジオ局の電波を探しているのに似た感じなのだ。そこだけ運転が下手になったような感じがしてしまう。高速で過度にハンドルが重くなるのでしばらく走ると肩あたりの筋肉が疲れる。たまに乗る会社の韓国車も同じ感じだから東アジアのスタンダードなのか?、それとも似たようなパーツを使うとそうなってしまうのか?

街中を走る。さすがにこれは得意分野。何しろAxiaの元は日本の軽自動車なのだから。Uターンでハンドルがよく切れる。小回りが利く。扱いやすい。

ハンドリングにはちょっとどうか?、と思う事あり。エコカーにハンドリングなんか期待するのは間違いといわれてしまえば元も子もないのだけれど、これも日本車の悪癖そのものってところあり。曲がる時に発生する横傾きと実際に曲がるタイミングが全然合ってない。買い物車なのにけっこうクッションが固め。横傾きも少なめ。ハンドルを切ると車は踏ん張る。車の傾きはあまりスムーズじゃないけど、途中からタイヤがグリグリして車が曲がり始める。普通はムリヤリ太めのタイヤに換えてしまうとこうなるのだけれど、日本車はけっこうそう言うのが多い。Axiaも日本車の悪癖を 持ってきたらしい。クッションが固めの設定されていると言うより、もしかしてコストと共にクッションの動く範囲までカットしてしまっているのじゃないかって気がする。安い車にモンク言ってすまないと思うけど、どうにかならなかったのかな?

タイヤはチビ車なのに175サイズ。エコ車なのだから一つサイズを落としても良さそうだけれど、、なぜなんだろう? 空気圧が高くて2.5キロ。昔の車は2キロかちょっと上位だったような? 時々ガゾリンスタンドで空気を入れるが、前の人が2キロか2.2キロに合わせているみたいだから、Axiaはやっぱり燃費重視なんだろう。ちなみにタイヤはシルバーストーンだった。減ったらどんなタイヤに交換すれば良いのだろう? マレーシアにもエコタイヤってあるのだろうか?


もう1つ、どうにもならないのが、収納。車体サイズが1つ上のクラスと言う事になっているMyvi(トヨタのパッソらしい)より幅、高さで5cmづつ小さいのに室内サイズは少し大きいと言うことらしい。確かに軽自動車よりけっこう広いような気がする。問題無い。荷室も大きいらしい。でも、それは計測方法上の事で間違いじゃないけれど、でも、登録書類とか保険の書類のコピーとかを入れておけるちょっとした収納が全然無いのは困る。追加で入れたいちょっとした工具も入れられない。前シートの下にジャッキが入っているから本当に何も入れておけない。後ろシートは背もたれが倒れるけれど座面は固定だからその下も何にも使えない。まあ、マレーシアは車上荒らしあるから何も入れられない方が安全とも言えるけれど、軽自動車ってこんなものだったっけ?

そうそう、フロアに敷いてある絨毯が紙みたいでちょっとビックリ。紙でフェルト作ったような材質。コストダウン、すごい。と思って夕方買い物にイオンに行ったらカローラAltisと言うのが展示してあって値段はAxiaの3~4倍する、つまり300万円以上、なのだけど、そのフロアに敷いてあった絨毯も同じ材質だった。さらにビックリ。今はこの材質が標準なのだろうか?

(ところで、カローラってのは今、300万円とかするものなの? カローラって名前の車は庶民の車だと思ってたから100万円から、高くても150万円までかと思ってた。時代は変わったのか?)

こう言うのって、もしかしたら贅沢言っているって事なのかも知れない。軽自動車の幅をちょっと広げてエンジンも余裕持たせて値段は100万円。それで燃費良ければそれで良いじゃないか。これはあくまでも四輪車版のスーパーカブなんだから。
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