アジの話を一つ。
魚屋やスーパーの鮮魚コーナーでよく見かけるアジ。こんな違いがある。
1尾~3尾程度、時には5尾以上がパッケージされ、あるいはざるに載せられ売っている。
なかなか素人には見分けがつかないが、魚の取り方や場所によって見え方が変わってくる。並べるとわかるだろう。
もちろん見た目の大きさが違う。
実は同じアジでも
1)釣り方の違い(定置網か一本釣りか)
2)食っているえさの種類が違う といった影響がある。
基本的に定置網で捕る魚の方が身が大きいことが多い。
そしてやや黒っぽいことが多い。
一つには陸地に近いところで撮れることから、食っているエサの量が多く、身が大きくなる。また水深が浅いところまで上がってきていて、それに慣れているので、日焼けをする。それが身の色が黒っぽく見える理由でもある。
水揚げされる場所が近くても、警戒心が強くて深いところしか回っていない魚は身が小ぶりなものが多い。そういうのは釣りもんとしてあがってくる。
深いところから吊り上げられた魚は網でこすられたり、ほかの魚とひしめき合って重なったりしないという、いわばストレスフリーの状態であがっているからで、魚自体がきれいなままでいる。
尻尾から背中に入っている黄金のラインは、脂がしっかりのっている証拠でもある。
両者に優劣はなく、お刺身なら釣りの味がうまいが、濃い味付けにするなめろうやフライ、煮物にするなら定置物の方がいいだろう。
季節と場所、そして食い方がきちっとあっていれば、まずくてどうにもならない魚は見当たらない。
旬や食材にあった調理法がわかっていれば、美味しい魚、美味しいお料理は誰でも楽しむことができる。
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