【羽倉崎】
「はぁ、ただいま~」
パ~ン!
(↑クラッカーの音)
【羽倉崎】
「おわ! な、なんや!?」
【アシスタント】
「先生、誕生日おめでとうございます!」
【羽倉崎】
「お、おう! ありがとう!」
【アシスタント】
「今日で26歳になりましたね。なにかいいことはありましたか?」
【羽倉崎】
「いや、とくになにもなかったで」
【アシスタント】
「そうですか~。なんか、プレゼントとかもらったんじゃないかと思ったんですけど……」
【羽倉崎】
「この歳になったら、プレゼントとかは期待できへんな。とくに家族からは」
【アシスタント】
「まあ、家族にそんなことしてもらう歳でもないですもんね」
【羽倉崎】
「変わったことって言うたら……、教習所の教官(同い年)におめでとうって言われたことくらいかな」
【アシスタント】
「地味な変化ですね。それはそうと、教習の方はどうでしたか?」
【羽倉崎】
「今日はな、縦列駐車やったわ」
【アシスタント】
「無事に成功しましたか?」
【羽倉崎】
「まあ、なんとかな。次に、夜の街をATで走ったな」
【アシスタント】
「久しぶりのATでしたね」
【羽倉崎】
「そうそう! 普段、MTばっかり運転してるから、いざATを運転すると、なんかヘンな気分やな」
【アシスタント】
「といいますと??」
【羽倉崎】
「ギアの操作がいらんところかな。なんか、ヘンな気分やわ。楽っちゃ楽なんやけど」
【アシスタント】
「それほどMTのクセが染みついてるってことですかね」
【羽倉崎】
「やろな。免許とってATばっかり運転してたら、すぐに抜けると思うけど」
【アシスタント】
「そういえば、先生にハガキが届いてましたよ」
【羽倉崎】
「おお! これは、お好み焼き屋『道とん堀』のタダ券やないか!!」
【アシスタント】
「なにがタダになるんですか??」
【羽倉崎】
「え~っと、ミックスとアイスクリーム人数分がタダになるそうや。お誘い合わせのうえご来店くださいやって。今度いっしょにいこか」
【アシスタント】
「わ~い♪ お供させていただきますぅ~!」