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雲外蒼天

2022-01-02 05:53:05 | 日記

高田郁の小説に「みをつくし料理帖」と言うのがある。大好きな本の一つ。江戸時代少女二人が運命に翻弄されながらも友情を貫き逆境を生き抜いて行くおはなし。タイトルにあるように、主人公は料理人として成長するので、いろんな料理が出てきておもしろい。ドラマ化も何本か、また映画化もされ、製作者にも食指の動く話のようだ。

話の冒頭で、天才的な占い師に、友は「旭日昇天」、自分は「雲外蒼天」と一生を予言される。この雲外蒼天という言葉をこの小説で初めて知った時、私は既に還暦を何年か過ぎていた。所が先日将棋の今や旭日昇天の勢いの藤井聡太氏が、何かの折の色紙にこの「雲外蒼天」を書いているのを見て、びっくりしたわ。彼まだ19歳。19歳にしてこの言葉を知っているだけではなく、自分ものにまでしているとはね。本当にこの人には驚かされるわね。9日からのタイトル戦、応援してるよ!

ちなみに原作者の別の作品に「あきない世傳金と銀」があり、こちらも人気のシリーズで最新刊は図書館で50人待ちほどにもなっている。

雲外蒼天、今は私たちもコロナの無い蒼天が現れる日を信じ、折れずに生きて行きたいものね。