吉本新喜劇を見に行った。夫の所属している組合が毎年正月に貸切り公演をしてくれている。2部構成で、1部は漫才と色物(今年はジャグリング)で、2部が新喜劇。出演者はその年その年で異なり、良い年もあれば余りおもしろくない年もある。
今年は漫才は低調で、ジャグリングがまあまあ。で、新喜劇は間寛平と辻本氏、その他数名。寛平氏は今まで余り好きではなかったのだけど、今回見直した。筋という筋はなく、うどん屋に借金の取り立てに来たヤクザとのやり取りのみと言えるんだけど、そのやり取りだけで間を持たせ、皆を大笑いさせたのには驚いた。派手なアクションもなく、ただ言葉だけ。相手の辻本氏の台詞から、寛平氏がほぼ全部アドリブでやっているのが窺える。「 xxxxっちゅうもんやけど」と辻本氏が名乗るだけのことなんだけど、それを受けて延々とやりあって笑わせる。間が素晴らしい。ほんと、見直したわ。
私の前の席の中年に差し掛かった程の男性は笑い過ぎてハンカチで涙を拭きながら笑ってた。中でも一番笑ってたのは、ヤクザその2役のまっ黄色のスーツを着た俳優。舞台で間近に見れてそりゃあかぶりつきで特等席よね。お腹抱えてしゃがみこんで笑ってた。減給ものよね。
寛平氏と辻本氏2人のコントとして見れば、とっても洒落たものだった。他の出演者はいなくて充分だった。