第8話: 「シヴィーの教え」
エディアとシヴィーは、カサバ村での穏やかな日々を楽しんでいた。
エディアの新しい友人、シースクワットとの冒険や市場での出会いは、彼女の世界を広げてくれた。
しかし、シヴィーはエディアの成長を見守りつつ、彼女の魔法の力に対して心配を抱えていた。
ある日、シヴィーはエディアを森の奥の静かな場所に連れて行った。
そこで彼女はエディアに攻撃魔法の基本を教え始めることにした。
「エディア、今日は少し難しい魔法を教えるわ。でも、絶対に焦らずに、私の指示に従ってね。」
シヴィーは優しく言いながら、エディアの目を見つめた。
エディアは真剣な表情で頷いた。
「わかった、シヴィー。やってみる。」
シヴィーはエディアに基本的な攻撃魔法を教えた。
彼女は魔力を集中し、手のひらから光の玉を放つ方法を説明した。
エディアはシヴィーの指示通りに魔力を集中し、試しに光の玉を放った。
その瞬間、彼女の手から放たれた光の玉は想像以上に大きく、激しい威力を持って飛び出した。
「えっ…!」シヴィーは驚愕し、エディアの魔法の威力に目を見張った。
エディアも驚いて手を見つめた。
「シヴィー、どうしてこんなに強いの…?」
シヴィーは冷静にエディアに近づき、彼女の肩に手を置いた。
「エディア、あなたの魔法の力は普通の魔法使いの三倍以上の威力があるの。だから、威力のコントロールが大事なんだ。非常時以外では、この魔法を使わないようにしよう。まずは、コントロールの練習から始めましょう」
エディアはシヴィーの言葉に頷き、真剣に練習に取り組むことを決意した。
数日後、エディアが市場でシースクワットと話していると、突然、村の外れで異変が起こった。
黒い霧が立ち込め、異形の魔物が現れたのだ。
村人たちは恐怖に包まれ、逃げ惑っていた。
「エディア、シヴィー!助けてくれ!」村の人々が叫び声を上げた。
シヴィーは急いでエディアの元に駆けつけた。
「エディア、これは非常時よ。あなたのの力が必要よ」
エディアは恐怖と不安でいっぱいだったが、シヴィーの言葉に勇気をもらい、魔力を集中させた。
彼女はシヴィーの教えを思い出し、冷静に魔力をコントロールしながら攻撃魔法を放った。
でも威力は通常の3倍であるのは変わらない。
光の玉は見事に魔物に命中し、その強大な威力で魔物を一撃で粉砕した。
村人たちは驚きと感謝の声を上げ、エディアの勇気と力に称賛を送った。
「やったね、エディア。君の力は本当にすごいよ。」シースクワットが笑顔で言った。
シヴィーも微笑みながらエディアに寄り添った。
「エディア、あなたは本当に強くなったわ。でも、これからも威力のコントロールを練習し続けようね。」
エディアは大きく頷き、シヴィーやシースクワット、そして村の人々と共にカサバ村の平和を守ることを誓った。
彼女の冒険はまだ始まったばかりだが、家族や友人たちと共に乗り越えていく覚悟を持っていた。
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