岩瀧山 往生院六萬寺のブログ

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往生院六萬寺・岩瀧山・滝行再興法要ご報告(2018.6.28)

2018年06月30日 | 往生院六萬寺 縁起
往生院六萬寺・岩瀧山・滝行再興法要(2018.6.28)

平成30年6月28日、不動尊ご縁日に合わせまして、岩瀧山・滝行再興法要を厳修させて頂きました。

いよいよこれにて岩瀧山・滝行再興となりました。誠に有り難いご仏縁でございます。尚いっそう仏道精進に努めて参りたいと存じます。

合掌

滝行をご希望なさられる方へは、当面、一か月前までの完全予約制にて、月限定2組のご案内からと考えております。滝行ご修行なさられたい方は、寺務所・副住職までお問い合わせ下さいませ。

御本堂・役行者神変大菩薩様前にて、開経偈・般若心経・大悲呪・消災呪・本尊略回向・神変大菩薩ご真言・滝行再興報告・滝行成就祈願





岩瀧へ





岩瀧不動明王様前にて、滝行再興法要

開経偈・懺悔文・三帰戒・般若心経・大悲呪・消災呪・本尊略回向・慈救咒

滝行場再興開眼・洒水清め



滝行始め

三拝


滝行・慈救咒・普回向・略三宝・四弘誓願・滝行御礼









岩瀧山滝行次第



 往生院六萬寺の山号の由来である「岩瀧山」には、その名の通りに険しい岩肌と共に、多数の滝があることから、役行者以来の修験道の修行場であったと伝わっています。河内名所図会・往生院・岩瀧山の紹介記述には、「いにしへは、役行者、山獄をひらき、伊駒、鳴川、鬼取につづきて、修験練行の地とし給ふ。当山、女人の参詣をゆるし給へば、世に女人の大峰とぞ称しける。」とあり、昔より、男女平等の修行場であったこともうかがい知ることができます。
 現在、現存している最も大きな滝のあるところを、岩滝と名付け、不動明王様を長年お祀りしておりましたところ、平成三十年四月に滝つぼ調査の際に、滝行場の跡であったと思われる台石を発掘することができました。
 現在の往生院六萬寺の寺史が編纂された元となる資料類には、この滝行場の記述が全く無いことから、かなり昔に廃れてしまって、長年、歴史の陰に埋もれてしまっていたのではないだろうかと考えています。
 この台石は、役行者の時代まで遡るのは難しいことであるかもしれませんが、かなり昔からこの場にて滝行が修されていたことは間違いないのではないだろうかと思われます。
 この度、台石の発見を機縁として、再び滝行を再興することと致しました。
 どうか、皆様の善き仏道修行の一助となりますことを、祈念申し上げます。合掌

岩瀧・滝行・次第・お経 

一、寺務所にて滝行管理者から注意事項の説明
一、御本堂へとお参り
  役行者神変大菩薩様前にて、滝行成就祈願
  ご真言
  「オン・ギャク・ギャク・エンノウバソク・アランキャ・ソワカ」七返
  ご真言の次に、合掌しながら、心の中で「本日、往生院六萬寺・岩瀧にて滝行を勤めさせて頂きます〇〇〇〇と申します。どうか滝行成就のお加持の程を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。」と述べる。
一、滝行管理者の先導にて、奥之院の奥へ山を進み、
  岩瀧へと到着(※道中、足元に注意必要)
一、岩瀧の特設の簡易テント内で、一名ずつ着替え
一、岩瀧不動尊前にてお勤め
  開経偈・懺悔文・三帰戒・般若心経・消災呪・本尊略回向(岩瀧不動明王様)
一、滝行(不動明王ご真言・慈救咒 小咒でも可)
  普回向・略三宝・四弘誓願
一、滝行成就感謝
  合掌して、岩瀧へ向かって、「本日はありがとうございました。」修了
一、同行者の滝行の無事を見守る。
  同行者滝行時、真言を共にお唱えするのも可

岩瀧不動尊・お勤めのお経 

「開経偈」(かいきょうげ)三返

無上甚深微妙法[むじょうじんじんみみょうほう]
百千万劫難遭遇[ひゃくせんまんごうなんそうぐう]
我今見聞得受持[がこんけんもんとくじゅじ]
願解如来真実義[がんげにょらいしんじつぎ]

「懺悔文」(さんげもん)三返

我昔所造諸悪業 [がしゃくしょぞう しょあくごう]
皆由無始貪瞋痴 [かいゆむし とんじんち]
従身語意之所生 [じゅうしんごい ししょしょう]
一切我今皆懺悔 [いっさいがこん かいさんげ]

「三帰戒」(さんきかい)三返

南無帰依仏[なむきえぶつ]
南無帰依法[なむきえほう]
南無帰依僧[なむきえそう]
帰依仏無上尊[きえぶつむじょうそん]
帰依法離欲尊[きえほうりよくそん]
帰依僧和合尊[きえそうわごうそん]
帰依仏竟[きえぶっきょう]
帰依法竟[きえほうきょう]
帰依僧竟[きえそうきょう]

「般若心経」(はんにゃしんぎょう)

摩訶般若波羅蜜多心経。[まかはんにゃはらみったしんぎょう]
觀自在菩薩。[かんじざいぼさつ]
行深般若波羅蜜多時。[ぎょうじんはんにゃはらみったじ]
照見五蘊皆空。[しょうけんごうんかいくう]
度一切苦厄。[どいっさいくやく]
舍利子。色不異空。空不異色。[しゃりししきふいくうくうふいしき]
色即是空。空即是色。[しきそくぜくうくうそくぜしき]
受想行識亦復如是。[じゅそうぎょうしきやくぶにょぜ]
舍利子。是諸法空相。[しゃりしぜしょほうくうそう]
不生不滅。不垢不淨。[ふしょうふめつふくふじょう]
不増不減。是故空中。無色。[ふぞうふげんぜこくうちゅうむしき]
無受想行識。無眼耳鼻舌身意。[むじゅそうぎょうしき] 
無眼耳鼻舌身意。[むげんにびぜっしんい]
無色聲香味觸法。無眼界。[むしきしょうこうみそくほうむげんかい]
乃至無意識界。無無明。[ないしむいしきかいむむみょう]
亦無無明盡。乃至無老死。[やくむむみょうじんないしむろうし]
亦無老死盡。無苦集滅道。[やくむろうしじんむくしゅうめつどう]
無智亦無得。以無所得故。[むちやくむとくいむしょとくこ]
菩提薩埵。[ぼだいさった]
依般若波羅蜜多故。[えはんにゃはらみったこ]
心無罣礙。無罣礙故。[しんむけいげむけいげこ]
無有恐怖。[むうくふ]
遠離一切顛倒夢想。[おんりいっさいてんどうむそう]
究竟涅槃。三世諸佛。[くきょうねはんさんぜしょぶつ]
依般若波羅蜜多故。[えはんにゃはらみったこ]
得阿耨多羅三藐三菩提。[とくあのくたらさんみゃくさんぼだい]
故知般若波羅蜜多。[こちはんにゃはらみった]
是大神咒。[ぜだいじんしゅ]
是大明咒是無上咒。[ぜだいみょうしゅぜむじょうしゅ]
是無等等咒。能除一切苦。[ぜむとうどうしゅのうじょいっさいく]
眞實不虚故。[しんじつふこ]
説般若波羅蜜多咒。[こせつはんにゃはらみったしゅ]
即説咒曰。羯諦 羯諦[そくせつしゅわつぎゃていぎゃてい]
般羅羯諦。般羅僧羯諦[はらぎゃていはらそうぎゃてい]
菩提僧婆訶[ぼじそわか]般若心経。[はんにゃしんぎょう]

「消災妙吉祥神呪」(しょうさいみょうきしょうじんしゅ)(三返)

曩謨三滿哆 なむさんまんだ 母駄喃 もとなん 
阿盋囉底 おはらち 賀哆舍 ことしゃ 
娑曩喃 そのなん 怛姪他 とじと 唵 えん
佉佉 ぎゃぎゃ 佉呬 ぎゃき  佉呬 ぎゃき 
吽吽 うんぬん 入嚩囉 しふら 入嚩囉 しふら  
盋羅入嚩羅 はらしふら  盋羅入嚩羅 はらしふら
底瑟姹 ちしゅさ 底瑟姹 ちしゅさ
瑟致哩 ししゅり  瑟致哩 ししゅり 
娑發吒 そはじゃ 娑發吒 そはじゃ
扇底迦 せちぎゃ 室哩曳 しりえい 娑嚩訶 そもこ

「本尊略回向」(ほんぞんりゃくえこう)不動明王様
仰(あお)ぎ惟(おもん)みれば三宝(さんぼう)ことごとく証智(しょうち)を賜(たまわ)りたまえ。上来(じょうらい)つつしんで般若心経(はんにゃしんぎょう)、消災妙吉祥神呪(しょうさいみょうきじょうじんしゅ)を諷誦(ふじゅ)す。集むる所の功徳は、ご本尊、岩瀧不動明王(いわたきふどうみょうおう)、真如実際(しんにょにっさい)に回向し、無上の仏果菩提(ぶっかぼだい)を荘厳(しょうごん)す。伏して願わくは、上(かみ)四恩(しおん)に報い、下(しも)三有(さんゆう)をたすけ、法界(ほっかい)の群生(ぐんじょう)と同じく種智(しゅち)を円(まど)かにせんことを。十方三世一切(じっぽうさんぜいっさい)の諸仏諸尊菩薩摩訶薩(しょぶつしょそんぼさつまかさつ)、摩訶般若波羅蜜(まかはんにゃはらみつ)」

滝行中 不動明王様ご真言
 
慈救咒 (じくしゅ)

「ノウマク・サンマンダ・バサラダン・センダンマカロシャダヤ・ソハタヤ・ウンタラタ・カンマン」

小咒(しょうしゅ)

「ノウマク・サンマンダ・バザラダン・カン」

滝行後
 
「普回向」(ふえこう)

願わくは此の功徳を以て、普(あまね)く一切に及ぼし、我等と衆生と、皆共に仏道を成ぜんことを。

「略三宝」(りゃくさんぽう)

十方三世一切(じっぽうさんぜいっさい)の諸仏諸尊菩薩(しょぶつしょそんぼさつ)、摩訶薩(まかさつ)、摩訶般若波羅蜜(まかはんにゃはらみつ)。

「四弘誓願」(しぐせいがん)三返

衆生無辺誓願度[しゅじょうむへんせいがんど]
煩悩無尽誓願断[ぼんのうむじんせいがんだん]
法門無量誓願学[ほうもんむりょうせいがんがく]
仏道無上誓願成[ぶつどうむじょうせいがんじょう]

本日は、岩瀧滝行、よくおつとめ下さいました。

ありがとうございました。

これからも、一切衆生の済度へと向けた悟りを目指して、日々、できる限りに仏教を修して、功徳に努めて参りたいものでございます。

往生院六萬寺 合掌

・・

春秋彼岸中日・年2回開催・夕陽の彼方に観た浄土
往生院「日想観・極楽誓願法要」
次回開催は、9/23・秋彼岸中日・夕刻(雨天中止)
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