HITO-OMOI(ひとおもい)

ひとを、ひととき、ひとへに想ふ短歌がメインのブログです。作歌歴約二十年、かつては相聞(恋歌)、現在は専ら雜詠です。

3921首目 『桑田靖子』(くわやす)をひとカラする

2019-02-25 00:00:00 | 日記
先月、たまたまBSフジを点けたら『クイズ!脳ベルSHOW』が流れていた。そこには、解答者として、80年代アイドル「桑田靖子」がいた。

調べると約一年前の再放送。さらに調べると、歌手活動を再開してもう数年経つらしい。

桑田靖子には思い出がある。デビュー当時の桑田靖子には、ある女性の面影があったのだ。

それは、約一年前に別れたばかりの彼女だった。二年近くつきあっていた。勿論恋愛に違いなかった。

しかし、一年位たった頃だったろうか。あることに気付いてしまった。「ひとりになるのがこわいから、ふたりはつきあっているのだ」、と。

もちろん、口に出しては言えなかった。そして、(かなり確信があるが)彼女もそうに違いなかった。果たして、それでも恋愛であったろうか。

その後のふたりは次第に喧嘩の回数が増えていった。付き合うより別れるほうがはるかに難しかった。

あの頃、桑田靖子をテレビで見るたび、酸っぱい胃液が逆流するような感覚が襲ってきた。でも、目をそらすことはできずにいた。

桑田靖子の硬質な歌声に、心がぐりぐりと抉られた。デビューから三曲は売野雅勇・芹澤廣明のコンビだ。そう、中森明菜の『少女A』と同じだ。

とりわけ、『脱・プラトニック』と『愛・モラル』の表現力は素晴らしい。明菜がつっぱりなら靖子は切迫感だ。

(失礼ながら「老け顔」だと思ってはいたが、案の定)いまの桑田靖子はとってもイイ女だった。酸っぱい感覚は湧いてこなかった。いや、むしろ桑田靖子を歌いたくなった。それゆえの、ひとりカラオケであった。


「お互いの瞳の色素少なきが別れの加速度鈍らせるなり(新作)」


「虹彩の色素少なきふたりして別れの加速度鈍らせるなり」(改)





折から、闘病中の堀ちえみも唱ってみたら、『真夏の少女』も『潮風の少女』もほぼ淀みなく歌えてしまう、キーは全然違うけど。晩稲(おくて)で、駆け引きも不器用な少女の世界としては超一品だ。

(上手く歌えなかったが)、竹内まりやの手による『待ちぼうけ』。ラストの「♪もう あなたなんか キライ♪」は、持っていかれそうだ。(苦笑)

そう、病気なんかキライだ。難波っ娘堀ちえみさんの回復を切にお祈り申し上げます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3920首目『遠き落日』(渡辺淳... | トップ | 3922首目 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿