先月、たまたまBSフジを点けたら『クイズ!脳ベルSHOW』が流れていた。そこには、解答者として、80年代アイドル「桑田靖子」がいた。
調べると約一年前の再放送。さらに調べると、歌手活動を再開してもう数年経つらしい。
桑田靖子には思い出がある。デビュー当時の桑田靖子には、ある女性の面影があったのだ。
それは、約一年前に別れたばかりの彼女だった。二年近くつきあっていた。勿論恋愛に違いなかった。
しかし、一年位たった頃だったろうか。あることに気付いてしまった。「ひとりになるのがこわいから、ふたりはつきあっているのだ」、と。
もちろん、口に出しては言えなかった。そして、(かなり確信があるが)彼女もそうに違いなかった。果たして、それでも恋愛であったろうか。
その後のふたりは次第に喧嘩の回数が増えていった。付き合うより別れるほうがはるかに難しかった。
あの頃、桑田靖子をテレビで見るたび、酸っぱい胃液が逆流するような感覚が襲ってきた。でも、目をそらすことはできずにいた。
桑田靖子の硬質な歌声に、心がぐりぐりと抉られた。デビューから三曲は売野雅勇・芹澤廣明のコンビだ。そう、中森明菜の『少女A』と同じだ。
とりわけ、『脱・プラトニック』と『愛・モラル』の表現力は素晴らしい。明菜がつっぱりなら靖子は切迫感だ。
(失礼ながら「老け顔」だと思ってはいたが、案の定)いまの桑田靖子はとってもイイ女だった。酸っぱい感覚は湧いてこなかった。いや、むしろ桑田靖子を歌いたくなった。それゆえの、ひとりカラオケであった。
「お互いの瞳の色素少なきが別れの加速度鈍らせるなり(新作)」
「虹彩の色素少なきふたりして別れの加速度鈍らせるなり」(改)
折から、闘病中の堀ちえみも唱ってみたら、『真夏の少女』も『潮風の少女』もほぼ淀みなく歌えてしまう、キーは全然違うけど。晩稲(おくて)で、駆け引きも不器用な少女の世界としては超一品だ。
(上手く歌えなかったが)、竹内まりやの手による『待ちぼうけ』。ラストの「♪もう あなたなんか キライ♪」は、持っていかれそうだ。(苦笑)
そう、病気なんかキライだ。難波っ娘堀ちえみさんの回復を切にお祈り申し上げます。
調べると約一年前の再放送。さらに調べると、歌手活動を再開してもう数年経つらしい。
桑田靖子には思い出がある。デビュー当時の桑田靖子には、ある女性の面影があったのだ。
それは、約一年前に別れたばかりの彼女だった。二年近くつきあっていた。勿論恋愛に違いなかった。
しかし、一年位たった頃だったろうか。あることに気付いてしまった。「ひとりになるのがこわいから、ふたりはつきあっているのだ」、と。
もちろん、口に出しては言えなかった。そして、(かなり確信があるが)彼女もそうに違いなかった。果たして、それでも恋愛であったろうか。
その後のふたりは次第に喧嘩の回数が増えていった。付き合うより別れるほうがはるかに難しかった。
あの頃、桑田靖子をテレビで見るたび、酸っぱい胃液が逆流するような感覚が襲ってきた。でも、目をそらすことはできずにいた。
桑田靖子の硬質な歌声に、心がぐりぐりと抉られた。デビューから三曲は売野雅勇・芹澤廣明のコンビだ。そう、中森明菜の『少女A』と同じだ。
とりわけ、『脱・プラトニック』と『愛・モラル』の表現力は素晴らしい。明菜がつっぱりなら靖子は切迫感だ。
(失礼ながら「老け顔」だと思ってはいたが、案の定)いまの桑田靖子はとってもイイ女だった。酸っぱい感覚は湧いてこなかった。いや、むしろ桑田靖子を歌いたくなった。それゆえの、ひとりカラオケであった。
「お互いの瞳の色素少なきが別れの加速度鈍らせるなり(新作)」
「虹彩の色素少なきふたりして別れの加速度鈍らせるなり」(改)
折から、闘病中の堀ちえみも唱ってみたら、『真夏の少女』も『潮風の少女』もほぼ淀みなく歌えてしまう、キーは全然違うけど。晩稲(おくて)で、駆け引きも不器用な少女の世界としては超一品だ。
(上手く歌えなかったが)、竹内まりやの手による『待ちぼうけ』。ラストの「♪もう あなたなんか キライ♪」は、持っていかれそうだ。(苦笑)
そう、病気なんかキライだ。難波っ娘堀ちえみさんの回復を切にお祈り申し上げます。
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