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週明け29日の東京市場は大荒れか、高まるギリシャのデフォルト懸念
産経新聞 6月28日(日)21時47分配信
週明けの東京金融市場は、投資家のリスク回避姿勢が強まりそうだ。ギリシャがデフォルトに陥る可能性が高まったことでユーロを売って円を買う動きが強まったり、株価が大きく下落するなど大荒れとなる懸念がある。
ニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは「市場がギリシャのデフォルトを織り込み始めれば条件反射的に円が買われ、株は売られるだろう」と指摘する。中国人民銀行の追加利下げを受けて、26日に7%超の下落となった上海株の値動きが安定するかも注目だ。売り注文が先行し不安心理が広がれば、日経平均株価は2万円を割り込む局面もありそうだ。
外国為替市場では「(安全資産の)円を買う動きが強まる」(三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジスト)見込み。「(ギリシャのユーロ圏離脱など)最悪のシナリオを市場が意識すれば1ドル=115円まで円高になるかもしれない」(外資系証券)と、円の急騰を予想する声もある。日本国債も買われ、金利は下がりそうだ。
ギリシャ政府が抱える債務返済案件の大半の相手は国際通貨基金(IMF)などの公的機関だが、民間向けで最も早く期限を迎えるのが7月14日の円建て債券(サムライ債)の償還だ。1995年に発行した20年物ギリシャ国債で発行額は200億円。当時は日本国債よりも高利回りのサムライ債の人気が高く、購入した国内の機関投資家はやきもきしているという。
“企業版ふるさと納税”新設に意欲 菅官房長官
産経新聞 6月28日(日)20時14分配信
“企業版ふるさと納税”新設に意欲 菅官房長官
自民党秋田県連大会の後、講演する菅義偉官房長官=28日、秋田市中通の秋田キャッスルホテル(渡辺浩撮影)(写真:産経新聞)
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は28日、秋田市内で開かれた自民党県連大会で講演し、「企業版のふるさと納税があってもいいのではないか」と述べ、企業の剰余資金を地方自治体に投入するための新たな仕組みを検討する意向を示した。
菅氏は「地方創生のため、法人住民税を工夫し、自治体に民間資金を投入する可能性を財務省と総務省、内閣府に勉強するように指示している」と言及。早ければ平成28年度税制改正大綱に新制度の内容を盛り込む考えを示した。
また、菅氏は講演で、農産物の輸出額目標に関し、「32年に1兆円を目指していたが前倒しで達成可能になった」と述べた。
講演に先立ち、菅氏は秋田県湯沢市の実家を訪れ、父親の墓参りを行った。
台湾・馬英九政権「反日」に舵? 「中国に対抗」強調も
産経新聞 6月28日(日)21時10分配信
【台北=田中靖人】台湾の馬英九政権が終戦70年の今年を「抗日戦争勝利70周年」と位置付け、さまざまなイベントを打ち出している。当局は、中国に対抗し、「戦争を主導したのは中国共産党ではなく中華民国だったことを知らせるため」と説明しているが、馬総統自身の思い入れの強さもあり、波紋が広がっている。
国防部(国防省に相当)は7月4日、北部・新竹県の陸軍基地内で、記念の軍事パレードを行う。日中戦争の発端となった盧溝橋事件が発生した7月7日にはシンポジウム、旧日本軍の降伏式典が行われた10月25日の「台湾光復節」には記念大会など、16項目のイベントを企画。今月23日には「中央銀行」が記念のメダルの発行を発表した。
馬総統はこれまでも積極的にイベントに参加してきた。3日には米スタンフォード大主催のテレビ討論で、「中華民国は日本軍を中国大陸に貼り付けたことで他の戦場での反撃を可能にした」と第二次世界大戦全般への貢献を強調。この中で南京事件を英語で「レイプ・オブ・南京」と表現している。同日、学術討論会で台湾初の「慰安婦記念館」の開設を発表した。
「反日」に舵を切ったかのような馬総統の言動に、日本の対台湾窓口機関、交流協会の幹部は「首をかしげる」と不快感を示す。
台湾は先の大戦時は日本の統治下にあり、末期には徴兵制が施行され、米軍空爆で民間人の死傷者も出た。ある著名な政治評論家がテレビ番組で「抗戦勝利を祝う人々は、日本人だった私の父のような人の気持ちを考えたことがあるのか」と発言し、波紋を広げている。
戦後、中国大陸から移住してきた人とその子孫である「外省人」系は人口の1割強を占めるに過ぎないとされる。馬総統もこのグループに属する。
ISS補給のロケット爆発=米民間宇宙企業の無人船―NASA
時事通信 6月29日(月)0時4分配信
【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は28日、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を届けるため、米民間宇宙企業スペースX社の無人宇宙船をフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げたが、約2分後に爆発した。スペースX社による補給船打ち上げは試験飛行を含めて今回が8回目だったが、失敗は初めて。
ロケットを遠隔操作で破壊したのかどうかは確認されていない。ISSへの物資輸送を担うもう一つの米民間宇宙企業オービタルATK社のロケットも昨年10月、打ち上げ直後に爆発。ロシアの補給船も今年4月にISSとのドッキングに失敗しており、米ロ双方の補給失敗によりISSの運用に影響が出る恐れもある。
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最終更新:6月29日(月)1時11分
<顔認証技術>「顔パス」香港出入境ゲートで威力 NEC
毎日新聞 6月28日(日)13時31分配信
<顔認証技術>「顔パス」香港出入境ゲートで威力 NEC
専用カメラに顔をかざすと、顔の部位を認証して本人確認する=ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで、NEC提供
香港-深セン間に2007年に開通した高速道路。商業地を結ぶこの道路はひっきりなしにトラックが行き交う。出入境ゲートで手作業で本人確認をしていては大渋滞の元凶となる。そこで、ゲートに設置された専用カメラに顔をかざし、トラックのナンバーと照合して本人確認するシステムを導入した。香港は顔写真や名前を入力した住民IDカードと車のナンバーが連動しており、ナンバーで個人が特定できる。ID登録した顔写真と照合して、本人だと確認するとゲートが開く。確認は1件数秒で済む。
【顔認証装置】5都県の警察に導入 対象など非公表
使われているのはNECの顔認証技術だ。画像から目、鼻、口の相互の位置関係を測定するとともに「目のつりあがり具合」「鼻の曲がり具合」「唇のカーブ」など個別部位の特徴を認識して個人の顔を識別する。これらの情報は「やせた・太った」「めがねの有無」では変わらないため、照合の精度が高い。
目などの部位を正確に検出する技術や、光の当たり具合も考慮して部位の特徴を導き出すのには、高度な画像解析技術を必要とする。同社は米国政府主催の顔認証技術コンテストで、09年の初参加以降3回連続1位を獲得した。コンテストは、米国の入国ビザや犯罪者の実際の画像を使いシステムの精度を競う。そこで99.7%の照合正答率をたたき出した。
好成績の効果で世界各国・地域から引き合いが増え、今や20以上の国・地域で利用されている。米国ペンシルベニア州では容疑者の捜索に使われている。
同社応用プロダクトビジネス統括部の穂積幸雄マネジャーは「顔認証はさまざまな用途に使え、市場拡大の可能性が大きい」と期待を込める。一方でマスクを着用したり、横を向いたりすると精度は下がる。また強い光が当たると目や鼻の形状を識別しにくくなる。これらの課題をクリアしていくことが市場開拓のポイントだ。【種市房子】
◇1件数秒 照合の精度高く
NECは1989年に顔認証研究を開始し、99年にシステムを発売した。犯罪捜査や出入国管理だけではなく、企業・官庁の入退場管理や金庫・ロッカーの開閉への活用も可能だ。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンも導入している。顔写真を事前登録した年間パスをリーダーにかざし、カメラに顔を向けると1秒で認証が完了し「WELCOME(ようこそ)」の文字が画面に現れる=写真。利用者が「顔パス」気分を味わえるのと同時に、パスの使い回しや盗難品使用の防止にも役立っている。
キャサリン妃のまね厳禁!?神経障害、歩行困難…英誌の論文「スキニージーンズ」にレッドカードの波紋
産経新聞 6月28日(日)17時20分配信
世界のファッションリーダーとして注目を集める英王室のキャサリン妃(33)がよく着用することで流行に火が付いた脚にぴったり張り付く細身の「スキニージーンズ」をめぐり、衝撃の研究論文が23日、英医学誌に発表された。スキニーをはいて長時間しゃがんでいると、筋肉や神経に障害が起き、歩行困難になるというのだ。キャサリン妃が着た洋服は瞬く間に売り切れるといった社会現象が起きているが、彼女のまねをして細いジーンズを無理やりはくと、とんでもないことになると論文は警告している。
■しゃがみ続けて筋肉損傷
論文は、オーストラリアのロイヤル・アデレード病院の医師らによるもので、英誌「神経学・神経外科学・精神医学ジャーナル」の電子版に掲載された。アデレードに住む35歳の女性の症例を取り上げている。
それによると、この女性はスキニージーンズをはいて、家族の引っ越しを手伝っていた際、食器棚から物を取り出すために数時間しゃがみ続けた。夜になって自宅に帰る途中、足の感覚がまひし、つまずいて転倒。そのまま動けなくなった。
彼女はすぐに病院に運ばれたが、両方のふくらはぎはジーンズが脱げなくなるほど膨れ上がり、血液が循環せず、膝から下の感覚がなくなり、足首や爪先を動かせなくなっていた。検査の結果、筋肉障害の指標となるクレアチンキナーゼ値が急上昇していた。点滴をうけて元通りに歩けるようになるのに4日もかかったという。
論文は、スキニージーンズをはいた窮屈な状態で長時間しゃがんでいたことで筋肉や神経が損傷し、血流が滞り重篤な障害が起きる「コンパートメント症候群」になったと診断した。
論文執筆者の一人であるトーマス・キンバー医師は、豪紙オーストラリアン(電子版)などの地元メディアに「彼女が病院に着いたとき、ふくらはぎの張れは深刻かつ異常で、ジーンズを切断しなければ脱がせられなかった」と、当時の状況を証言。「病院で治療していなかったら、彼女は歩行に一生、支障をきたす神経障害に陥っていた。筋肉の損傷は腎臓の損傷につながる可能性もあったが、手当てが早く大事に至らなかった」と述べ、極めて深刻な症状だったと強調した。
■妊娠中から体重管理
スキニージーンズは若者を中心に世界的に流行しているが、キャサリン妃がしばしば着用しますます人気を集めるようになった。このため、米誌ピープル(電子版)が「キャサリン妃と関係なくてもスキニージーンズが見出しになるニュースが起きた」と伝えるなど、欧米メディアはこぞって今回の研究論文をキャサリン妃と関連づけて報じている。
キャサリン妃は、リーズナブルな洋服をおしゃれに着こなすこともあり、世界中がそのファッションに注目。昨年のオーストラリア訪問の際に着ていたワンピースは、写真が報じられた8分後にネット通販で売り切れに。今年5月2日に第2子のシャーロット王女を出産し退院した際には花柄の黄色のドレスを着ていたが、このドレスだけでなく普段はあまり売れない黄色のドレスの売り上げが英国で急増する社会現象が起きた。
キャサリン妃は出産から6週間後の6月14日にスキニージーンズをはいて公の場に現れ、産後とは思えないスリムなスタイルをお披露目したが、ピープルによると、妊娠中から専門トレーナーを雇って体重管理をしていたという。スキニージーンズをはきこなすにはこうした努力が欠かせないようだ。
本田は新政権では構想外!? 伊紙が66%の確率で戦力外と報じる
Soccer Magazine ZONE web 6月28日(日)17時59分配信
本田は新政権では構想外!? 伊紙が66%の確率で戦力外と報じる
来季構想外となる可能性が急浮上した本田【写真:Getty Images】
現有戦力のFW2人はリストラへ
ACミランの日本代表FW本田圭佑が、シニシャ・ミハイロビッチ新監督の政権で来季構想外となる可能性が急浮上している。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
今季サンプドリアを率いたミハイロビッチ監督はクラブ側と協議し、来季トップチームのメンバー構成を25人と規定。GKは3人、4バックとなるDFは9人、3ボランチのMFは6人、トップ下を含むFWは7人に設定したという。
ミハイロビッチ体制で前線7人のうち5人は、すでに決まっているという。トップ下でプレーするというイタリア代表ジャコモ・ボナベントゥーラ、そしてセビージャから獲得で合意寸前のコロンビア代表カルロス・バッカ、今季16得点を決めたメネズ、そして期限付き移籍から復帰するニアングと、マトリだといわれている。
記事では「メンバー25人の中で7つのFWのポストに2つしか空きがない。そして、他にメンバーは現在6人いる」と報じている。
度重なる故障に泣いたFWエルシャラウィには移籍のうわさが絶えないが、「生まれ変わろうとしている」と分析。本田については戦力的な評価ではなく、「ミランがアジア市場を開拓する中で唯一のアジアの選手」と指摘し、マーケットの側面ばかりを強調している。
そして、1月リバプールから移籍してきた元U-21スペイン代表スソについては「技術はあるが、これから見いだしていく」という。
その3人にチェルチ、ベルディ、ペターニャを加えた、6人のうち4人が戦力外になるようだ。シャフタール・ドネツクのFWルイス・アドリアーノの獲得もうわさされている。ミラン残留を熱望していた本田も残り枠6分の4、つまり66%の確率で戦力外となる危険性に直面している。
アドリアーノ・ガッリアーニCEOは「ミランに来た選手たちは誰も出て行きたくない」と語っているというが、記事では「それは本当のことだが、ドアまで誰かが送らなければならない」と伝えた。ミランの最前線で非情なリストラが進む可能性が高まっている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゴールドシップの出遅れはなぜ起きた
横山典、裁決委員の状況説明から検証
スポーツナビ
2015年6月28日 19:36
ゴールドシップがまさかの大出遅れ……いったい何が起きた?
ゴールドシップがまさかの大出遅れ……いったい何が起きた?【スポーツナビ】
JRA上半期の総決算、第56回GI宝塚記念が28日、阪神競馬場2200メートル芝で開催され、川田将雅騎乗の6番人気ラブリーデイ(牡5=栗東・池江厩舎、父キングカメハメハ)が優勝。2番手追走から直線で抜け出す正攻法をズバリと決め、夏のグランプリレースでGI初制覇を達成した。良馬場の勝ちタイムは2分14秒4。
ラブリーデイは今回の勝利で23戦7勝、重賞は2015年GIII中山金杯、同GII京都記念、同GIII鳴尾記念に続き4勝目。騎乗した川田は宝塚記念初勝利、同馬を管理する池江泰寿調教師は09年ドリームジャーニー、12年オルフェーヴルに続く同レース3勝目となった。
一方、宝塚記念3連覇がかかっていた横山典弘騎乗の1番人気ゴールドシップ(牡6=栗東・須貝厩舎)は、ゲートで大きく出遅れてしまい15着大敗。なお、クビ差の2着には浜中俊騎乗の10番人気デニムアンドルビー(牝5=栗東・角居厩舎)、さらに1馬身1/4差の3着には池添謙一騎乗の11番人気ショウナンパンドラ(牝4=栗東・高野厩舎)が入った。
「彼に聞いてみないと分からない」
競馬は何が起きるか分からない、とは言うけれど、むしろゴールドシップという馬を基準にすれば、こういった“事件”はあらかじめ想定しておかなければならないのだろうか。ゲートでまさかの大出遅れ。ゲートを出るのに1秒、いや、2秒以上かかったかもしれない。これほど立ち遅れてのスタートでは、いかにゴールドシップといえども、勝負に持ち込むことはできなかった。
「スタートまであともうちょっと、大丈夫だよ、というところで馬が“ウワーッ!”となってしまって、これはもうダメだと思った。なぜこうなったかは彼(ゴールドシップ)に聞いてみないと分からない」
レース後、横山典が問題のシーンを振り返った。名手ですらお手上げとなるゴールドシップの突然のこの行動。横山典が語るように、なぜ急にゲート内で暴れてしまったのかは、それこそ馬に聞いてみないことには分からないのだけど、それも無理な話。ここでは、レース後に急きょ開かれた裁決委員の説明をもとに、ゲートシーンを客観的に検証してみたい。
タイミングが悪かったとしか……
横山典、裁決委員のコメント、状況などから判断すると悪い偶然が重なったとしか……
横山典、裁決委員のコメント、状況などから判断すると悪い偶然が重なったとしか……【スポーツナビ】
まず、前走の天皇賞・春まで話を戻すと、このときはゲートにまったく入ろうとせず、枠入り不良のためゲート再審査となった。そのためにこの宝塚記念は一番最初のゲートイン。ただ、今回は枠入りを嫌がらず、すんなりとゲートに入った。他馬がゲートに入る間もおとなしくジッと待っており、裁決委員がレース後に横山典に事情を聞いたところ、「何もなくおとなしくていた」と語っていたという。
しかし、事態が急変したのは、最後の1頭、ゴールドシップの1つ左隣の大外枠ラブリーデイがゲートに入った直後だ。その少し前にゴールドシップの1つ右隣のトーホウジャッカルがゲート内で少しチャカチャカし、それにつられたという見方もできるかもしれないが、明らかに暴れ出したのは両隣に馬が収まった直後だった。
ゴールドシップはたまらず立ち上がってしまうのだが、ここではもちろんゲートは開かれない。その後、横山典が何とか制御し、ゴールドシップも両前脚を下ろして落ち着いたように見えた。事実、裁決委員によると、ここで横山典から“大丈夫だ”という意思表示が送られ、それも含めてスターターも発走可能とみなし、ゲートをオープンした。
ただ、悲劇は最悪のタイミングでやってきた。
スターターがゲートオープンのレバーを握り、実際にゲートが開くまでのコンマ何秒かのタイムラグの間に、ゴールドシップは再び立ち上がってしまったのだ。
何度も繰り返し見せてもらったパトロールフィルム、裁決委員の状況説明、そして、横山典のコメントなどを総合しても、これは誰を責めることもできない。本当にタイミングが悪かった――としか言いようがない。かくいう僕も、実は取材でスタートのレバーを握らせてもらったことがあるのだけど、レバーを握ってからゲートが開くまでのあのタイミングで馬に立ち上がられてしまっては、どうすることもできない。やはり、悪い偶然が重なってしまったと言うほかはない。
「これからも見捨てずに見守って」
レース直後に脚元に何もないことを確認し合った横山典と須貝調教師、今後は未定という
レース直後に脚元に何もないことを確認し合った横山典と須貝調教師、今後は未定という【スポーツナビ】
横山典が言う。
「馬券を勝ってくれたファンの人たちには本当に申し訳ないんですが、これも込みでアイツの個性と思ってもらえれば……。これもこの馬らしいと」
また、同馬を管理する須貝尚介調教師もガックリと肩を落としながら「ゴールドシップだけは本当に分からない。練習では何もしなかったんですけどね……。ファンの人たちには悪いんですが、こういう馬と理解してほしい。本当にごめんなさい。これからもゴールドシップを見捨てずに見守ってやってください」と、応援してくれているファンに理解を求めた。
今後についてだが、「未定ですね。ノリちゃん(横山典)も最後は無理して追わなかったし、馬の様子を見て今後をどうするかですが、まだ分からないです」とトレーナー。なお、7月20日以降にゲート駐立の再審査が行われるという。
充実ラブリーデイ、中距離の星へ
上半期最大の上がり馬となったラブリーデイ、中距離の星を目指す
上半期最大の上がり馬となったラブリーデイ、中距離の星を目指す【スポーツナビ】
一方、レースを制したのは川田将雅騎乗のラブリーデイだった。喧騒の中を冷静に2番手から追走し、正攻法でしっかりとGI勝利を決めてみせた。どうしてもゴールドシップの出遅れにばかり注目が集まってしまうが、ラブリーデイはこれで年明けの中山金杯を皮切りに今年重賞4勝目。GIまで一気に駆け上がり、2015年上半期最大の上がり馬となった。
「本当にいいときに乗せていただけましたね。逞しくなっていますし、馬場が悪くてもこなせるようになっているので、何の心配もなく乗ることができました」
今回およそ1年ぶりにコンビを組んだ川田も、相棒の充実具合を絶賛。また、ゴールドシップが出遅れたのをすぐ隣で見た川田だが、それにつられて浮足立たず、「行きたい馬がほぼいない様子だったので、流れが遅くなるのは見えていました。だから、逃げたレッドデイヴィスを壁にして2番手を取りに行こうと思ったんです」と、レースの状況をすぐさま判断し、その流れに合わせてラブリーデイの能力をスムーズに発揮させた手腕も見事だった。
今後はGIホースという看板を背に走ることとなる秋競馬。川田は「結果が出ている2000メートル前後がベストだろうと思います。距離が延びるのはいいこととは思わないので、2000メートル前後でしたら上手に競馬をして、安定して走れると思いますね」と、中距離路線の星としてさらなる活躍に期待を込めた。
ゴールドシップの買い時、切り時
これで上半期のJRA・GIシリーズは終了。この宝塚記念の売得金約195億円のうちゴールドシップ絡みの馬券は約121億円だったというから、相当数の人にとって後味の悪いレースとなったかもしれない。しかし、それもこれも含めて「競馬なんだ」と割り切るしかない。そして、横山典、須貝調教師が言っていたように、「これがゴールドシップなんだ」と割り切って、今後は馬券検討の参考にするしかなさそうである。
今後ますます、ゴールドシップの“買い時”“切り時”が難しくなりそうだ。
(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)
神の神、主は日本の人を導く。
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