アルケミスト(夢を旅した少年) パウロ・コエーリョ(著)を読んでみました。
この本は、1988年に発表され、欧米をはじめ世界中でベストセラーとなっていたようですね。私は読んだことはなく、この本が話題になっていたことも知らなかったのですが、先日、兄が古い本を整理していたら出てきたのです。
それは、1999年頃に買った文庫本でした。
裏表紙の説明によると こんな内容が紹介されていました。
羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。
長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を超えて少年はピラミッドを目指す。
「なにかを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現してくれるように助けてくれる」
「前兆に従うこと」少年は、錬金術師(アルケミスト)の導きと 旅の様々な出会いと別れの中で、人生の知恵を学んでいく。
今の私にはなかなか興味のある内容だったので、今さらながら読んでみました。
これを単なるファンタージ小説として読んでみても、それなりに面白いとは思いますが、もっと奥深いスビリチュアル的な解釈まで加えて理解しようとしてみると、これからの生き方に関する大きな気づきが得られました。
ただ、この本を読んだ人の何割くらいが、そこまで深読みして自分の人生に活かせたのかはわかりませんが・・。
この本から何を得るかは人それぞれだと思います。私は私なりの解釈で、自分の人生に活かせそうな宇宙の法則的なものを、最終的にひとつだけつかみました。
それは、自分が好きなこと、情熱を注げることをやらない限り、人生の次の扉は開けない、ということ。
たとえゼロからの出発であったとしても、今ここで少しでもやってみたい気持ちを動かすことがあれば、まずはそれをやってみる! するとそこで次の扉が開かれ、そこにはまた、今までは思いもつかなかったような 情熱を掻き立てられるようなことが待ち受け、それをやってみることで また次の扉が開かれていく。
やりたいことをひとつひとつこなしていくことで、人生は螺旋状に上昇していく流れが生まれるような気がします。
難しいことではありますよね。
そんなことしてたら、生活はできないだろう、とか。
好きなように生きるなんて、人からどう思われるか。。といった不安がのしかかってもきそうです。
たぶん、好きなように生きること、それは理想的ではあるけれど、できるはずはない。と思っている人が大半だと思います。自分のことだけじゃなく、養っていかなければならない家族がいたりすればなおさら、そのように考え守りに入ってしまいますよね。
でも、それならそれでいいんだと思います。
100%自分の気持ちに正直に生きるのは難しいとしても、100%自分の気持ちを抑えつけさえしなければ。