太陽パネルは不安定な電力。だから「使えねー」論を電力会社は言いたがるが、ものは考えようだ。
我が家では、「天気の良い日は洗濯日和」という運用になっている。天気が良い日は洗濯物がよく乾く、ということだけでなく、実は洗濯機を動かすための電力が日中に潤沢に作れることが関係している。11時くらいからピークを迎える発電量はあまり気味。その時間帯をねらって洗濯機を動かす。午後になるとリンビングの物干しエリアに日光がさんさんと降り注ぎ、あっというまに乾く、という算段だ。天気に合わせて電気を使う。
揚水発電という仕組みがあるらしい。
天気がよいときにダムへ揚水する(水をくみ上げる)。天気がよければどんどんくみ上げるが、天気が悪ければべつに組み上げない。電力は水力発電で作る。水が足りているうちは発電できる、という形なので計画が立てやすい。
オランダにはたくさんの風車がある。あの風車群は主に揚水(海抜ゼロ未満地帯から水を吸い上げ、干拓し、チューリップ畑を実現する)のために使われている。風車の力は安定しないはずだが、広い地域にたくさん配置することでうまく運用している。また、最近は風車ハウスに水素生成装置が設置されているという。水を電気分解して水素に変換し、水素蒸着装置に貯める。酸素が排気されるそうだ。この水素は、水素エンジンなどに利用できる。実際に暖房に使われているそうだ。この設備は、将来、「水素カーの燃料を作る設備」として使えるはずだ。
先日、太陽光を地下蓄熱装置に貯める、という方法も発明された。地下に特殊な粘土を入れ、鏡を使ってその粘土に光を送り加熱する。地下なので簡単には冷えず、何百度にもなる。この熱を、まるで地熱のように使ってスチーム発電する。これによって安定電力として使える。
要は、しっかり考えて、実用させることが重要ということなのだ。