以前から息子は、「槍ヶ岳に登っておきたいんだよね~。」と言っていた。
私といろんな山に行くたびに、「ほら、あれが槍ヶ岳だよ。」とランドマーク的に伝えていたので、登ってみたくなったのだろう。
ならば行こうじゃないの。
papachan家・男チームの出動だ。
真夜中の高速道路を息子と交代で運転。
さわんど駐車場は、土曜の未明から登山者がわらわら集まっている。
バスの始発は5:00だったが、この日は4:45に出発した。
5:15、上高地バスターミナル着。
すでに数台のバスが到着していた。
まだ薄暗い中、朝ごはんを食べたり、荷物を整理している登山者で活気づいていた。
河童橋の奥に見える岳沢の上部はガスが掛かっていた。
吊り尾根は見えない。
晴れることを期待して進む。
横尾街道を歩くのは、もう何回目だろう。
距離感が身体に染みついている。
いままでと違うところといえば、今年はいたるところにサルが出没していた。
サルたちは、あまり人間を警戒していないみたいだ。
折れた木の上にボス級のサルが鎮座していた。
横を通っても逃げもしないし、こっちを威嚇することもない。
明神、徳沢、横尾、最初の10kmを軽快に歩くことができた。
ここまで2時間半だったので、いいペースだ。
日々のウォーキングの成果が出ているかな?
横尾は、槍・穂の分岐点。
いつもにぎわっていて、気持ちが高揚してくる。
歩きながら「眠い…」を連発していた息子。
ふらふらして歩くと危険なので、ここで30分昼寝タイムをとった。
短時間で熟睡できたようで、起こしたら「疲労がゼロになった」だって。
若いって素晴らしい。
ここから槍へ行く登山者は、ぐっと減る。
途端に静かな山歩きになる。
一の俣、二の俣と順調に通過。
沢にはイワナがあちこちで悠然と泳いでいる。
釣ってみたいけど、ここは禁漁区だ。
9:50、槍沢ロッヂ到着。
行動食でエネルギー補給。
ぼちぼち登りも出てきたので、アミノバイタルも欠かさず摂取した。
上高地から槍ヶ岳までは、距離にして20㎞ある。
とりあえず地図は息子に渡しておいた。
私は、老眼鏡をかけないと読めないので。(笑)
ロッヂを出るところに単眼鏡がセットしてある。
槍の穂先が見えるらしい。
息子が覗くと穂先に立っている人まで見えたという。
私が覗いたらガスが掛かって何も見えなかった。
残念。
10:50、ババ平までくると、日差しをだいぶ強く感じるようになってきた。
カラフルなテントが数張りといった感じ。
のんびりした雰囲気だ。
ババ平から大曲までは平たんな道が続く。
谷間に風が抜けて気持ちいいトレイルだ。
大曲を過ぎると、いよいよ急登が始まる。
ここから播隆窟までが本日の核心。
ひたすら我慢の登りだ。
12:30、天狗原分岐。
アミノバイタルを再び注入。
結構、疲れてきた。
息子は、地図を読みながら歩くのが楽しいらしく、「あそこを登り切ると播隆窟だよ~」といって、ヘロヘロ親父を励ましてくれた。
前半の行程でかなりペースを上げてきたせいもあり、私が徐々にペースダウン。
2600m付近の最後の水場でのどを潤し、ひと登りすると、ようやく槍ヶ岳が全貌を表す。
25年ぶりの再会だ。
ここからの景色は、昔と全然変わらない。
息子も感動していた。
13:40、グリーンバンドで大休止。
息子が、お湯を沸かして昼飯にしている間、今度は私が昼寝タイムとなった。
涼しい風が心地いい。
おかげでちょっと復活した。
播隆窟を眺めながら、新田次郎著「槍ヶ岳開山」を息子にレクチャー。
新田次郎は、全部読んでいるのだ。
えっちらおっちら登っていく。
岩にペンキで1500、1400、1300…と表示されている。
どうやら稜線までの残り距離みたいだ。
15:00にやっと殺生ヒュッテに到着した。
9時間半もかかっちゃったよ。
私はヘロヘロだったが、息子は楽勝だったようで涼しい顔をしていた。
あとでYAMAPのログを確認したら、2時間42分も休憩していた。
そりゃ9時間超えるって。(笑)
昔ここへ来たときはテント泊だったので、小屋に泊まるのは初めてだ。
古びてはいるが、とても清潔でゆったりした造りになっていた。
宿泊料は、一泊二食で13000円。
モンベル会員は、500円引きなので、12500円だった。
ありがとう、モンベルさん。
蚕棚形式の部屋割は、かなり余裕があり、カーテンがついて快適に過ごせる。
一つのブースには、おそらく10人以上寝られるスペースがあるが、置いてあった布団は三つだけ。
しかも、息子と二人で使うことができたので、のびのびと寝ることができた。
夕飯も美味しくいただいた。
息子は3杯お代わり。
大汗かいて塩分が抜けきった体に、熱い味噌汁が染み渡った。
夕食後は荷物整理をして、19:00にはバタンキューで寝てしまった。
明日は早く起きて行動開始だ。
※後編へ続く
私といろんな山に行くたびに、「ほら、あれが槍ヶ岳だよ。」とランドマーク的に伝えていたので、登ってみたくなったのだろう。
ならば行こうじゃないの。
papachan家・男チームの出動だ。
真夜中の高速道路を息子と交代で運転。
さわんど駐車場は、土曜の未明から登山者がわらわら集まっている。
バスの始発は5:00だったが、この日は4:45に出発した。
5:15、上高地バスターミナル着。
すでに数台のバスが到着していた。
まだ薄暗い中、朝ごはんを食べたり、荷物を整理している登山者で活気づいていた。
河童橋の奥に見える岳沢の上部はガスが掛かっていた。
吊り尾根は見えない。
晴れることを期待して進む。
横尾街道を歩くのは、もう何回目だろう。
距離感が身体に染みついている。
いままでと違うところといえば、今年はいたるところにサルが出没していた。
サルたちは、あまり人間を警戒していないみたいだ。
折れた木の上にボス級のサルが鎮座していた。
横を通っても逃げもしないし、こっちを威嚇することもない。
明神、徳沢、横尾、最初の10kmを軽快に歩くことができた。
ここまで2時間半だったので、いいペースだ。
日々のウォーキングの成果が出ているかな?
横尾は、槍・穂の分岐点。
いつもにぎわっていて、気持ちが高揚してくる。
歩きながら「眠い…」を連発していた息子。
ふらふらして歩くと危険なので、ここで30分昼寝タイムをとった。
短時間で熟睡できたようで、起こしたら「疲労がゼロになった」だって。
若いって素晴らしい。
ここから槍へ行く登山者は、ぐっと減る。
途端に静かな山歩きになる。
一の俣、二の俣と順調に通過。
沢にはイワナがあちこちで悠然と泳いでいる。
釣ってみたいけど、ここは禁漁区だ。
9:50、槍沢ロッヂ到着。
行動食でエネルギー補給。
ぼちぼち登りも出てきたので、アミノバイタルも欠かさず摂取した。
上高地から槍ヶ岳までは、距離にして20㎞ある。
とりあえず地図は息子に渡しておいた。
私は、老眼鏡をかけないと読めないので。(笑)
ロッヂを出るところに単眼鏡がセットしてある。
槍の穂先が見えるらしい。
息子が覗くと穂先に立っている人まで見えたという。
私が覗いたらガスが掛かって何も見えなかった。
残念。
10:50、ババ平までくると、日差しをだいぶ強く感じるようになってきた。
カラフルなテントが数張りといった感じ。
のんびりした雰囲気だ。
ババ平から大曲までは平たんな道が続く。
谷間に風が抜けて気持ちいいトレイルだ。
大曲を過ぎると、いよいよ急登が始まる。
ここから播隆窟までが本日の核心。
ひたすら我慢の登りだ。
12:30、天狗原分岐。
アミノバイタルを再び注入。
結構、疲れてきた。
息子は、地図を読みながら歩くのが楽しいらしく、「あそこを登り切ると播隆窟だよ~」といって、ヘロヘロ親父を励ましてくれた。
前半の行程でかなりペースを上げてきたせいもあり、私が徐々にペースダウン。
2600m付近の最後の水場でのどを潤し、ひと登りすると、ようやく槍ヶ岳が全貌を表す。
25年ぶりの再会だ。
ここからの景色は、昔と全然変わらない。
息子も感動していた。
13:40、グリーンバンドで大休止。
息子が、お湯を沸かして昼飯にしている間、今度は私が昼寝タイムとなった。
涼しい風が心地いい。
おかげでちょっと復活した。
播隆窟を眺めながら、新田次郎著「槍ヶ岳開山」を息子にレクチャー。
新田次郎は、全部読んでいるのだ。
えっちらおっちら登っていく。
岩にペンキで1500、1400、1300…と表示されている。
どうやら稜線までの残り距離みたいだ。
15:00にやっと殺生ヒュッテに到着した。
9時間半もかかっちゃったよ。
私はヘロヘロだったが、息子は楽勝だったようで涼しい顔をしていた。
あとでYAMAPのログを確認したら、2時間42分も休憩していた。
そりゃ9時間超えるって。(笑)
昔ここへ来たときはテント泊だったので、小屋に泊まるのは初めてだ。
古びてはいるが、とても清潔でゆったりした造りになっていた。
宿泊料は、一泊二食で13000円。
モンベル会員は、500円引きなので、12500円だった。
ありがとう、モンベルさん。
蚕棚形式の部屋割は、かなり余裕があり、カーテンがついて快適に過ごせる。
一つのブースには、おそらく10人以上寝られるスペースがあるが、置いてあった布団は三つだけ。
しかも、息子と二人で使うことができたので、のびのびと寝ることができた。
夕飯も美味しくいただいた。
息子は3杯お代わり。
大汗かいて塩分が抜けきった体に、熱い味噌汁が染み渡った。
夕食後は荷物整理をして、19:00にはバタンキューで寝てしまった。
明日は早く起きて行動開始だ。
※後編へ続く
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