富士山挑戦まであと1ヶ月少々となった。
トレーニング第二弾は、北八ツの天狗岳。
風雨の森林限界を体験するのが今回の狙いだ。
ふつうの登山は好天を期待するものだが、富士山は日本で最も気象条件が厳しい山である。
ひとたび天候が崩れると大変なことになる。
梅雨のこの時期にできるトレーニングを企画したわけだ。
今回参加したのは若者6人と自分で合計7人。
雨と風の中を歩くのに、よくついてくるもんだ。
7時30分、登山開始。
登山口の唐沢鉱泉は、まだ曇りの状態であった。
しゃくなげ橋の上で何をやっているのかと思えば、エグザイルのまねらしい。
まずは北八ツ特有の苔むした樹林帯をぐいぐい登る。
汗が滝のように噴き出す。
木々の間を次第に雨が落ちてきたが、まだ気になるほどでもない。
こんな樹林帯でレインウェアを着ていたら、いくらゴアテックスだからといっても脱水状態になっちまう。
西尾根の分岐まで登ったところで一本立てる。
水と行動食でエネルギーチャージ。
今回は、水の飲み方と行動食のとり方も勉強してもらう。
とにかくこまめにちょこちょこと口に入れるのだ。
次第に風がごうごうと唸り出し、森林限界に飛び出すと強風にさらされる。
第一展望台でレインウェアを装着。
ガスの流れはかなり早いが、雨はそれほどでもないので、行動しやすいように上着だけを着た。
気温も下がってきたので、寒さを感じる場合にはニット帽と手袋をつけるようにアドバイス。
第二展望台に到着。
まだまだ元気。
周囲は真っ白。
本日の展望台は名ばかりの存在。
ここから大岩がごろごろした急登が始まる。
うかつに体を起こすと強風で持っていかれそうになる。
耐風姿勢を取りながら、よろけないよう慎重に進む。
ガスが激しく流れ、視界が極めて悪い。
岩につけられたマーキングさえ、一つ先しか目視できない。
11時00分、西天狗岳登頂。
休憩時間を長めにとったせいもあるが、それより強風のためなかなか進めなかったのがオーバータイムの要因だろう。
真っ白の世界でとりあえずテンション高めに記念撮影。
ここから東天狗岳に進むのが、さらに大変だった。
晴れていればほんの10分、15分の距離であるが、40分かけてようやく到着した。
東天狗岳山頂は、烈風の世界だった。
瞬間風速は40m近くあったのではないだろうか。
ザックカバーを吹き飛ばされる山ボーイ。体を立てた瞬間風にあおられて吹っ飛ばされる山ガール。
いつまでもはしゃいでいる場合ではない。
すぐに下山にかかる。
天気が良ければ、天狗の奥庭経由で黒百合ヒュッテへ向かうところだが、まっすぐ中山峠を目指すことにした。
何人か疲労が顕著になってきていたので、声を頻繁にかけながら下りていく。
華奢な山ガールは、テンション低め。
ちょっとでも列が長くなると、後ろの方は真っ白で何も見えない状態だ。
樹林帯に入ると風が直接当たらなくなったので、ようやく一息ついた。
中山峠についた時には、正直ほっとした。
ここからは、平坦な木道を進み、すぐに黒百合ヒュッテにたどり着いた。
小屋番さんに挨拶し、中で食事をとることにした。
ストーブが焚かれ、あたたかい。
疲れ切った山ガールは、畳に横になる。
天候の悪い時の山小屋は、本当にありがたい存在だ。
各々がカレーライスやラーメン、うどんなどを食べて体が温まると、次第に笑顔が戻ってきた。
1時間ほど小屋で休憩して、下山を開始。
もうひとがんばりだ。
苔むした大岩がつらなる登山道は、お世辞にも歩きやすくはないが、若者たちにとっては先ほどの烈風に比べれば大したことないようで、おしゃべりする元気も出てきた。
標高が低くなるとガスも晴れ、レインウェアは必要なくなった。
登山道の岩が少なくなってくると終わりも近い。
最後のサプライズは、唐沢鉱泉の源泉だ。
みんな、その美しさに歓声を上げた。
山ガール:「papaさん、すごいです。最後にこんなプレゼントがあったんですね。」
そんなに感動してもらえるとは思わなかった。
というより、私もこれを見るのは初めてだったんだよね。
唐沢鉱泉は、さすが「日本秘湯を守る会」の宿だけあって、すごくいいお湯だった。
ぬるめの湯舟には、いつまでも入っていられる。
とにかく、今日も全員無事に下山できてよかった。
それぞれの体力も大体把握できたし、何よりこの経験が若者たちの自信につながったようだ。
富士山まであと1ヶ月。
みんなで大いに楽しみたいものである。
トレーニング第二弾は、北八ツの天狗岳。
風雨の森林限界を体験するのが今回の狙いだ。
ふつうの登山は好天を期待するものだが、富士山は日本で最も気象条件が厳しい山である。
ひとたび天候が崩れると大変なことになる。
梅雨のこの時期にできるトレーニングを企画したわけだ。
今回参加したのは若者6人と自分で合計7人。
雨と風の中を歩くのに、よくついてくるもんだ。
7時30分、登山開始。
登山口の唐沢鉱泉は、まだ曇りの状態であった。
しゃくなげ橋の上で何をやっているのかと思えば、エグザイルのまねらしい。
まずは北八ツ特有の苔むした樹林帯をぐいぐい登る。
汗が滝のように噴き出す。
木々の間を次第に雨が落ちてきたが、まだ気になるほどでもない。
こんな樹林帯でレインウェアを着ていたら、いくらゴアテックスだからといっても脱水状態になっちまう。
西尾根の分岐まで登ったところで一本立てる。
水と行動食でエネルギーチャージ。
今回は、水の飲み方と行動食のとり方も勉強してもらう。
とにかくこまめにちょこちょこと口に入れるのだ。
次第に風がごうごうと唸り出し、森林限界に飛び出すと強風にさらされる。
第一展望台でレインウェアを装着。
ガスの流れはかなり早いが、雨はそれほどでもないので、行動しやすいように上着だけを着た。
気温も下がってきたので、寒さを感じる場合にはニット帽と手袋をつけるようにアドバイス。
第二展望台に到着。
まだまだ元気。
周囲は真っ白。
本日の展望台は名ばかりの存在。
ここから大岩がごろごろした急登が始まる。
うかつに体を起こすと強風で持っていかれそうになる。
耐風姿勢を取りながら、よろけないよう慎重に進む。
ガスが激しく流れ、視界が極めて悪い。
岩につけられたマーキングさえ、一つ先しか目視できない。
11時00分、西天狗岳登頂。
休憩時間を長めにとったせいもあるが、それより強風のためなかなか進めなかったのがオーバータイムの要因だろう。
真っ白の世界でとりあえずテンション高めに記念撮影。
ここから東天狗岳に進むのが、さらに大変だった。
晴れていればほんの10分、15分の距離であるが、40分かけてようやく到着した。
東天狗岳山頂は、烈風の世界だった。
瞬間風速は40m近くあったのではないだろうか。
ザックカバーを吹き飛ばされる山ボーイ。体を立てた瞬間風にあおられて吹っ飛ばされる山ガール。
いつまでもはしゃいでいる場合ではない。
すぐに下山にかかる。
天気が良ければ、天狗の奥庭経由で黒百合ヒュッテへ向かうところだが、まっすぐ中山峠を目指すことにした。
何人か疲労が顕著になってきていたので、声を頻繁にかけながら下りていく。
華奢な山ガールは、テンション低め。
ちょっとでも列が長くなると、後ろの方は真っ白で何も見えない状態だ。
樹林帯に入ると風が直接当たらなくなったので、ようやく一息ついた。
中山峠についた時には、正直ほっとした。
ここからは、平坦な木道を進み、すぐに黒百合ヒュッテにたどり着いた。
小屋番さんに挨拶し、中で食事をとることにした。
ストーブが焚かれ、あたたかい。
疲れ切った山ガールは、畳に横になる。
天候の悪い時の山小屋は、本当にありがたい存在だ。
各々がカレーライスやラーメン、うどんなどを食べて体が温まると、次第に笑顔が戻ってきた。
1時間ほど小屋で休憩して、下山を開始。
もうひとがんばりだ。
苔むした大岩がつらなる登山道は、お世辞にも歩きやすくはないが、若者たちにとっては先ほどの烈風に比べれば大したことないようで、おしゃべりする元気も出てきた。
標高が低くなるとガスも晴れ、レインウェアは必要なくなった。
登山道の岩が少なくなってくると終わりも近い。
最後のサプライズは、唐沢鉱泉の源泉だ。
みんな、その美しさに歓声を上げた。
山ガール:「papaさん、すごいです。最後にこんなプレゼントがあったんですね。」
そんなに感動してもらえるとは思わなかった。
というより、私もこれを見るのは初めてだったんだよね。
唐沢鉱泉は、さすが「日本秘湯を守る会」の宿だけあって、すごくいいお湯だった。
ぬるめの湯舟には、いつまでも入っていられる。
とにかく、今日も全員無事に下山できてよかった。
それぞれの体力も大体把握できたし、何よりこの経験が若者たちの自信につながったようだ。
富士山まであと1ヶ月。
みんなで大いに楽しみたいものである。
最高のシチュエ-ションで最高のトレーニングになりましたねえ。
若者のリーダ-として一緒に歩き続けられる体力が羨ましいですわ。
8月の富士山、みなさん感動の山になるといいですね!
こんばんは!
狙っていた通りの天候で、よい経験になりました。
レインウェアをはじめとして、高機能な装備に助けられていることについても、若者たちは実感したようです。
体力は若者にかないませんが、知恵と経験とはったりで若者を導いております(笑)
富士山は天気がいいといいなぁ。