春山女魚とタラノメ

御祝いといえば、弟の子供が第一志望の私立中学校に合格した。
これはめでたいということで、久しぶりに実家に全員集まり、御祝いの会を開いた。
コロナ以降、弟家族と会っていなかったので、本当に久しぶりだ。
あの頃は小学校４年生だったので、随分大きくなった。
あと１年したら、私の身長は抜かれてしまうだろうな。



そんなこんなで、しばらく釣りもできなかったが、ようやく渓に立てる日が巡ってきた。
街道沿いの桜も咲いており、木々も芽吹きだした。
山が笑うまであと少し。





今日は釣りの前に果たさねばならない重要ミッションがある。
ヤマザクラが八分咲きというドンピシャのタイミングでゲットできるアイツ。

じゃじゃーん！　
タラノメさん、今年はいいタイミングで採れた。
昨年まで採っていた場所は、木が枯れ気味で見込みが無くなったため、昨年の夏に別の候補地を探していたのだ。
数は少ないが、太いのが採れてよかった。


家族へのお土産も調達できたので、心置きなく釣りに専念できる。
予定通りの場所に車も停められた。

最近雨の日も多かったので、渓の水量も復活し、ぬるぬるの赤苔もほとんどなくなっていた。
気温も高くなってきたし、釣れる条件は整った。
一投目からヤマメが姿を現した。
二投目で小ぶりなヤマメをキャッチ。
２つ３つと順調に数を重ねていく。
一尾一尾との出会いを大切にして、感謝を込めてリリース。

解禁当初は、底に沈んでいる個体をデッドスローで誘っていたのが、今では中層をトゥイッチングで引くと反応してくれる。
ヤマメにも春がやってきた。
とはいえ、まだまだ食いは浅い。
調子に乗っていたら、良型をバラシてしまった。


足元まで追ってきてピックアップ寸前に食ったのは、かなり銀ピカなやつだった。
ひょっとしたら放流もの？　
こんな上流で放流なんかしているのかなぁ？



今日一番の美形はこの子。
BLINKのプロトタイプを流心近くでアクションをつけていたら、岸際からサーっと迫ってきて躊躇なくバイトした。
２０ｃｍに満たないが、パーマークが鮮明で綺麗な個体だ。
若干サビが残っているのもいい。



気分よく遡行していると先行者に出会ってしまった。
どうやら途中から入渓したみたいだ。
まだ、かなり先まで釣り上がっていくということだったので、私はここで納竿。
時間はまだ早かったが、もう十分楽しんだので、未練なし。
河原に腰を下ろしてコーヒーブレイク。

コーヒーをすすりながら、家族にLINEでタラノメ採れたよと報告すると、歓喜のスタンプが続々と送られてきた。(笑)
今夜の夕飯には、タラノメの天ぷらが華を添えるぞ。


山菜が採れた日の夕飯は、自分が作る。
今年も山菜の王様を味わうことができて嬉しい。

タラノメの天ぷらを食べる時は、根元の方からからかじるとよい。
ほっこりとした食感の中に、山菜のコクと旨味と爽やかさが感じられるからだ。


さて、タラノメの次はコゴミだな。
来週末あたりから出始めるんじゃないかな。
それを楽しみに、また一週間仕事をがんばろう。