a green hand

モンブランストーリー


モンブラン、母が大好きなケーキの話でもなく、最高峰の山の話でもなく万年筆ストーリーである。

モンブラン喪失中で淋しい。
出会いは高校時代かその辺りである。

最初の万年筆は父が買ってくれたピンクのパイロットかセーラーの万年筆。
懐かしい。

ピンクが嫌だった。
でも黙っていた。
中学生の年齢で万年筆を持っている人は稀であったから。
ちょっと気遣いのあるわがまま娘の中学生。

アルバイトで買えるようになった時に初めて自分好みの黒のモンブランを買った。
その後、30年のうちで3本のモンブランを買った。

あわてものの私は次々と心痛む仕打ちをしたに違いない。

そして4本目が退職時に購入。
私のモンブラン人生で買える最高峰のモンブラン65000円。

パーカーでもなくパイロットでもなくモンブランである。

その万年筆もインク漏れがあり、2年ぐらい前に修理に出した。

そして今回、私の手にベッタリとロイヤルブルーが・・・。
もう終わりなのだろうかと悩んだが、日帰り上京の際、ジップロックに入れて持参した。

銀座伊東屋の裏手にある万年筆専門店で見てもらうとヒビが入っているのが確認された。
そして紹介されたのがそこから10分ほど先の銀座モンブラン専門店であった。

行くと3階に修理部門があった。
白衣を着た女性の方が念入りにチェック。

長いこと使っているので劣化ですかと聞くとそうとは限らないという。

薬品の入ったテイシュで拭きませんでしたかと言われた。

というのは樹脂を侵す日常品があり気をつけないといけないというのだ。
例えばウェットテイシュとか・・・。

長く盛り上がったようにヒビが入っていると言う。
お医者さんで薬品を使ったその手が乾かないうちに万年筆を使い、ヒビ割れを起こすこともあるというのだ。

急にインク漏れが起こったという原因を日常に探って見た。

Mちゃんのおしりふき?
いや違う。

リードデフューザーではないだろうか?
無水エタノール?

最近、無水エタノールは私に盛んに悪者にされているがそれしかない・・・。

3週間ぐらい修理にかかり、代金は16000円だという。
迷わず修理をお願いした。

ペン先は私の癖が付いてはいるがとても書き心地が良い。
したがってボディーだけ交換となる予定である。

オーバーホールしてキャップが悪かったり他に悪いところがあってもその代金内に収まるという。

郵送してもらうことにして代金済みで出来上がりを待つ私である。

その万年筆が身近にないのが淋しい・・・。
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