昨日のお昼に行ったとき、義母はずっと眠ったままでいた。
心なしか顔が少し浮腫んでいるように思いながら声もかけずに帰ってきた。
夫は午後出張だというので母と一緒に行く。
着くと3人の娘たちが揃っていた。
夫がいれば義母の娘息子は全員揃うことになる。
一人で義母を看ているのはとても不安なのだろう。
皆が駆けつけてくれ義姉はホッとした表情を見せていた。
その気持ちが痛いほど良くわかった。
部屋に行くと、目を瞑った状態で頷いたり、首を横に振り、娘たちの呼びかけに反応しているお母さんがいた。
義姉がお母さんが小学校のときに描いたという絵を約10枚ほど束ねてあるのを持って来てお母さんに見せると今まで瞑ったままの目をしっかりと開け、自分の懐かしい絵に見入ってた。
その絵はすばらしかった。
静物画・風景・あの時代、テニスをしている女の子が描かれていたり、洋傘と洒落たカバンの絵もあった。
中でも椅子を描いた緻密で構造的な絵には驚く、評価は「甲」である。
女の子の顔は夢路の女性画のような、そんな顔をしている。
学業優秀だったお母さんが唯一勝てなかった学科は絵ということだったが、それでも十分すばらしかった。
疲れたのか最後の方は涙で濡れた目を瞑った。
きっとその時代に返ったのかもしれない。
その後、布団や着ているものが重いと下着まで剥がそうとする。
それで苦しいのだろうと思い、ずっと胸をさすってあげる。
千葉に住む義姉も母の許に帰ってきた。
遠くに住む娘を見て微笑む母の姿に、娘がいるということはなんと心強いものだろとつくづく思う。
3人の娘がいるお母さんはとても幸せであり見守られて旅立つことができたらこれ以上幸せなことはないように感じた。
今日が旅立つにはもっともいい日なのだろうが・・。
義姉がこれから点滴をしてもらうから、あとは大丈夫だと思うというのでヘルパーさんが入る時間に失礼してきた。
夫が帰宅したら一緒に行こうと思う。
満月がとても気になる。
私は満月が本当に嫌いだ。
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