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a green hand

「 手紙を書く女と召使」  フェルメール

今回、日本に来た作品3点だが、私が見たことのない作品はワシントンナショナル・ギャラリーの
「手紙を書く女」。
女というよりおでこの可愛い少女のような絵である。

「手紙を読む青衣の女」は修復後初めて日本公開という作品だが、
これはオランダのアムステルダム国立美術館で見たはずの作品である。

そして「手紙を書く女と召使」、2年前に日本に来ていて、私も上野に出向いた。

召使がご主人様の手紙を書いている側で窓から外を見ている、
その表情に様々なイメージを抱けるのが楽しい。
召使の目の先には何があるのだろうかとイメージするのだ。

私は、庭の花に飛び交う蝶、それを見ている召使い、もしくは召使が心を寄せる
同じく主に仕える庭師の姿を見つけ、密かに眺めている・・。
もしくは宛先を確かめながら歩く郵便配達夫?
この時代に自転車はあったろうか、自転車に乗る郵便配達夫を見てる・・待てよ、普通に考えて
お屋敷に入ってくるかなとか時代を超えて時代に合わないものどうしを組み合わせたりするのも面白い。

この作品は手紙を書く女より召使の表情が私には魅力的である。

仙台、東京で観る予定だが、その時にはどんなふうにイメージできるのか楽しみである。

このラブレター展は、43作品ほどであるので疲れずに気軽に見ることができるのではないかと思う。
その中で、私がオランダで見て、いいなあと思った、ピーテル・デ・ホーホという画家。
その作品が3点ほど来ていた。

私のお気に入りが来てくれて感激である。
「女と召使」となっているが、これは間違いではないかと思う。
服装を見ると女の子であるが、これはまさしく男の子である。

その時代、男の子に女の子のようなドレスを着せる習慣があったと現地で説明を受けた。
それで、アムステルダム国立美術館のホームページを検索したところ、確かにこれは男の子。

そして、多分とは書いてあるがホーホの妻と長男がモデルだろうと・・。

服装についても、当時から1900年頃までは、男の子も長髪でドレスを着ていると書いてある。
この「女と召使」という題はちょっと・・・。

A woman with a child in a pantry
と表示されているのが多い。

がまた、一方、Mother and child in an interior という表記もある。
pantry があり召使になったり、子どもの服装で女になってしまっているのかなと推察。

日本人ガイドに、私は「召使」と聞いたように記憶している。
ただその子どもは男の子であると。

お気に入りは何度も行きつ戻りつしながら自由に観ることができて良かった。
3点のフェルメールの作品のところには、3回ぐらい足を運んだろうか?
京都では3点をまとめて一番最後の出口に展示していた。



同じ会場でワシントンナショナル・ギャラリー展も開催されていたので、フェルメール展を見てから
チケットを買い、入る。

コローの作品が好きなのでしっかりと見てきた。
最初に好きになったのは、きっとコローの複製画だと思う。
20代前半である。

若いのに地味な画家が好きだったなあと思うが、今では大満足である。
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