テレビでその名を知った外尾悦郎氏の著書である。
迷わず買った。
私は美術館で書籍を買うのが好きだ。
ソトオエツロウ かの有名なサグラダファミリア建築現場に日本人の彫刻家が関わっていたとは全く知らなかった。
1978年、スペインのバルセロナに渡り、サグラダファミリアの彫刻家として拾われました。25歳の誕生日を迎える前後のことです。それから28年間、ずっとこの未完成の大聖堂で、仕事を続けてまいりました。毎日毎日、石ばかり掘ってきたんです。とプロローグに書いてある。
明日からこの本を読むつもりだ。
読み終えたなら感想をブログにアップしようと思う。
この1週間、義姉のことで心が正常に戻っていなかった。
吹っ切れない思いで毎日ブログに向かっていたのかもしれない。
自分の心もわからずに人の心のうちがわかるものではない。
不思議なことに夫も普段やらないことに集中して1週間を過ごした。
姉を失ったとは思えない行動である。
両親が忙しい時代、自分の面倒をよく見てくれたお姉さんだったと聞いたことがある。
さびしいはずはない。
昨年、私が姪をなくした時、私は庭に向かった。
黙々と庭に向かった。
それがあるので何となくわかる気がした。
5人兄弟の末っ子である夫は初めて兄弟の死に遭遇したのだ。
これから何度となく親しい人との別れがある。
親しければ親しいほど、対極にある別れは辛いもの。
96歳の母は、夫や娘や最愛の孫との早い別れまで耐えている。
そこを思うと長生きも辛いものだと……。
ブツブツと仕方のないことを思うのである。