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a green hand

母畑温泉へ

高校の同級生4人で母畑温泉へ。
相変わらずの楽しい仲間たちに高校1年の時や20代の気分に戻っていた。

ホテルの窓から見える赤い鳥居は、正一位稲荷神社・・?
効き目ありそうと見た私は是非お参りしないとの気持ちになる。

ホールを出て仲居さんたちが立ち並ぶところで神社の場所を聞くと左に建物に沿って歩いてくださいと言われる。

見上げて考えていたほど遠くではない。

石段を登っていくと窓からは見えない紫陽花の群生が夕日に照らされ鳥居に沿って見事に咲いていた。



なんだか得した気分で登って行く。

石段も整備されていて段差が低いので歩きやすい。
しかし誰も登っていない。



降りると私が登るのを見ていたという二人の女性が登ろうかどうしようか躊躇っている。
それで紫陽花のきれいなことを話すとそれではと決心がついた様子で登っていった。

石段を数えなかった私は仲居さんの一人に何段あるのですかと聞くと450段という答えが返ってきた。
驚くような数の割には辛くなかったが夕日のせいで汗だくである。


仲間に話すとそんな高い場所まで・・と誰も興味を示さない。
優しい男だけがちょっと心が動いたようすである。

翌朝、付き合ってくれるというので再び神社にお参りに行く。

写真を撮る人とか、朝の散歩で神社に行く人が増えていた。

「おみくじ」があり、私は恐ろしいので意識的に引かないでいたのに友達が引いてしまった。

結果は聞きたくなかったが・・何と大吉ではないか 。
戻って仲間に話すと自分のことでなく人のことでお願いした時にはそういう結果が出ると言う。

見えない世界は複雑である。

行きも帰りも福島空港のある玉川村が気になってしかたがない。
ハルの家が近いはずである。

こうして清々しい気持ちでハルを思えるのはとても幸せでうれしかった。

さて、ブランディーケーキであるが、家に着き仲間に送ってもらい我が家へ。

諦めていたブランデーケーキを誕生日のOにお出しすることに・・。

Tが食べたがっていたのだ。
Tは、カリウム制限があり、豪勢なご馳走にも本当に可愛そうなほどの食事制限である。

だが、甘いものは食べられるという。

味見なしであるが、ケーキを恐る恐る・ジップロックから出して切り分け、珈琲と共に。

Tのために入れた薄い珈琲もケーキも大変喜んでくれた。

本命のOであるが、お昼に食べたラーメンでお腹いっぱいということなのでラップに包みお持ち帰り。
3日後に食べるように話す。

なかなか味にうるさくイヤになるほど好き嫌いの激しいKも上手いと言って食べてくれた。

形は悪いが中味で勝負出来たのでまあまあである。

私は・・我慢して3日後までおあずけである。
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