a green hand

Christmas Eve のEve



私が仕事をしていた時

「クリスマス会」ジングルベルの曲が街に鳴り響くと反射的に嫌悪感に近いものを感じた。

楽しく美しい行事である事を願い、夜遅くまで仲間たちとその日のために準備をする幼稚園行事。
子どもたちとの楽しいお喋りと共にオーナメントを手作りする数日間。
そうやってきれいに飾り付けられたもみの木。

もみの木の下にプレゼントを並べ、「サンタクロースからのお手紙」を書き、子どもたちを迎える。
普段と異なる遊戯室の雰囲気にワクワク感が伝わる。

こういう事を30年近く、新鮮な気持ちで迎えることができたのは驚きである。
サンタクロースからの手紙を読見上げるのを聞き、ケーキを食べ終えると決まって数人が走り出し廊下の奥の方のガラス窓から空を見上げていた。

ケーキを食べている間もサンタクロースの手紙の世界にいたという、ありがたいことに気づくまで相当時間がかかった。
鈍感力が昔から努力しなくても優っていた。
とにかく気持ちだけが忙しく、先々に心は一人歩き、子どもの側に居なかった事になる。

プレゼントは決まって「かるた」。
教材屋さんが見本に置いていった何種類もの中から何やかや言い合いながら1つを選ぶのである。

「かるた」というのは5歳児で文字も読める、来春は小学生という事を意識していたのだろう。
疑いもせずに「かるた」だった。

今日、娘のサンタクロースからプレゼントが届いた。
「playing cards 」だ。
母に折り紙の本を3冊。

cardsの画家は、junaida 。
外国人なのかと思いきや日本人であり、娘たちの世代の人である。
とても魅力のある絵であり世界観が広く深そうである。

仕事を離れて20年にもなると絵本作家も知らない人がたくさん出現している。
プレゼントもクリスマス会もきっとあの時代とは違っているんだろうなと思いを馳せてみた。

娘からのプレゼントplaying cardsで昔を懐かしむ事ができた。
更に同じものを娘も持っているというからうれしい。

そしてjokerの絵が一番好きという、間違いなく私の娘という気がしてしみじみしてしまった。
しかし、私のように未熟者ではない事を付け加えておかないと。。

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