先週頭あたりから旅支度にかかった。
旅といっても外国ではない。
旅といってもたった一泊二日の国内である。
国内といってもそう遠くはない。
旅支度、なるべく小さいバックでを目標にした。
そして、入れるところの多くないバック。
たくさんポケットのあるバックには辟易してしまう。
頭が追いつかないのだ。
鍵は?
切符は?
お財布は?
あれを持ってきたはず……バックを開けてあちこちと探し物。
これは正確にいうと記憶力と私の性格に問題がありそう。
妹が来たので、いつもどおりに助言をいただく。
まず、お天気と服装に悩む。
初日に大賀ホールでのコンサートがある。
今回の目的は、私的にはここのホールで何でもいいから音楽を聴くこと。
大賀ホールは、テレビドラマ「カルテット」で知った。
テレビは殆ど見なかったその頃になぜか惹かれて、2回ほど一気に全ストーリーを観た。
その後「カルテット」は私の大好きなドラマとなった。
同じ頃、むかしむかし、ある恩師が私にくれた松原緑のレコードでショパンを聴こうと松原緑をネット検索してみた。
軽井沢に大賀ホールを寄贈した大賀典雄の奥さんとわかる。
大賀典雄は遊び人Yさんが詳しく知っていたし、遊び人さんは軽井沢好き。
大賀典雄を検索するとソニーの偉い人とわかり
もっと検索するとYさんの大好きなカラヤンと友人であり、カラヤンの最期に偶然居合わしたエピソードが載っていた。
いろんな興味が重なり、交錯し、軽井沢大賀ホールに行きたくなっていた。
全ては2017年以降、ここ2年のことである。
旅の仲間は、2017年6月に軽井沢に行った元コーラスのメンバー4人である。
リーダーはYさん。
ということで軽井沢のお天気長期予報を検索。
福島より5度ぐらい低め。
そういえば6月に軽井沢駅に降り立った瞬間、風が違っていたなあと記憶が蘇ってきた。
私は今回のコンサートのためにニットのワンピースをずいぶん前から用意していた。
コンサートのために洋服を買ったり服装を気にしたことのない私なので今回の大賀ホールはやはり特別な思いがあるとみる。
悩んだのはニットは早いのではないか、福島のお天気ではイメージがわかないのだ。
せっかく買ったのに…ブツブツと。
Yさんは、私があまりに気合が入ってると見てか、小さなホールで期待はずれかもよとラインがある。
ホールの小ささはテレビでも分かっていた。
でも大賀ホールに行って見たいだけでウキウキしている私がいる。
妹にカバンを選んでもらい、(といっても2つのうちの1つ)
上着をきめてもらう。
数少ない洋服から選ぶのは簡単だが最終的には妹のセンスの良さが決め手になりおちついた。
めでたしめでたしである。
カバンは大きめ、悩んだ末の私が選んだ冬に近い上着は却下、麻の長めのコートに変わった。
洋服やカバン、靴好きの妹は驚くほどたくさんのモノ持ちである。
娘も「お母さん、洋服買うときはシーちゃんに選んでもらったら」と。
出発日は10日である。
母も元気回復したし、楽しんでこようと思う。