a green hand

墨田5000人の第九

今日は、第九に渡されたパンフレットなどに目を通したり
第一部で演奏された「献堂式」というベートベンの曲、1~6を聴き、大変美しかった
のでその余韻を楽しみながら過ごした。

初めて聴いたこの曲は第九交響曲が作曲される2年前の作品という。
やはり合唱部分があるが、その合唱も珠玉である。
これは選ばれた500人の合唱団ということを伝え聞いた。

スカイツリーが来年の完成に向けて、昨年は序曲、今年は1~6、来年は7~9を墨田第九
で演奏されるという。
それで全曲になるようだ。

娘がベランダからスカイツリーが良く見えるということだから本当に近くに住んでいる。

しかし、今回の集団行動には1時間の自由な時間もとれない。
東京タワーが好きだと我々の年代と同じように思う娘だが、まだ何も思い入れもない、
建設中のスカイツリーだからだと思う。

それが完成し、ベランダから見えていたスカイツリーも、住む場所が変わったり
時代がうつることで好きになっていくんだろうなと思う。

5000人の第九の場合、ソリストたちが圧倒される歌声だったらしく指揮者の
松尾葉子さんも大喜びだった。

合唱団の年齢は5歳から95歳の幅があり、小学生たちが賑やかにお弁当を食べてる姿が可愛かった。
外国人の参加も年々多くなっているようで10数人ではあるが本場ドイツ人が一番多い。

指揮者というのはすごいものだ。
初日、指導に馴染めなくても当日にはその手中に収まっている。

オーケストラの指揮をみていて、思ったことがある。
この指揮者の中では一人ひとりの奏者はピアノで言えば
自分が奏でる鍵盤のように、聞こえているんだろうなと。

今までの指揮者より、奏者に対しての要求が多くあり、新日フィルを相手に
最後まで妥協を許さないその姿に感動した。

女性指揮者である、松尾葉子さんは、後でわかったことだが、
日本人としては二人目のプザンソン国際指揮者コンクールで
小澤征爾についで優勝した人ということだ。

現在は、東京芸術大学指揮科で後進の指導にあたっている。

そのように、素晴らしい指揮者である松尾葉子さんだから、奏者への要求は自分の第九に、
より近づけたいという思いの強さなのだろうと解釈した。

先入観のない、真っ白な中での指揮者との出逢いであった今回、
素晴らしい人からは、得も言われぬエネルギーが放たれてくるものだと今回の指揮者から学んだ。

墨田5000人の第九は佐藤しのぶ、坂本朱、錦織健、福島明也、のソリストコンビがとてもぴったりくる。

後ろ姿しか見られなかったが、とても素敵だった。
錦織健の左のダイヤのピアスは、やはり後ろからは全然光らなかった。

今年、我々が歌う場所は、オーケストラの真後ろであり、とても位置的には指揮者が良く見えて歌いやすかった。

しかしながら、年を重ねる、お年寄りには枡席は大変な場所だ。

4人席のところに、荷物も入れると本当に窮屈である。




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