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夫がこのところ芽がでた苗をジッと観察する姿が著しい。
どうしたのと聞くと、芽が喰われているという。
それで思い出したハルママの昨年に起きた夜盗虫事件のことを話すと…
夫は苗をあちこち移動したりヨトウムシをネットで検索したり 苗の前にうずくまる姿が頻繁になった。
検索するとカブトムシの幼虫のように白いとばかり思っていた夜盗虫、それが私の間違いだったことに1年ぶりに気づくという恥ずかしいことが発覚した。
夫が、夜盗虫は蛾の幼虫で夜中に活動する黒っぽい幼虫と出てるよというのだ。
黒っぽいと聞いただけでまだ見たことの無い、私の中の新しい夜盗虫をイメージしてむしずが走った。
朝 、気づくとテーブルの上に懐中電灯が置いてある。
夜遅くまで起きている夫が数回となく懐中電灯で苗を見回ったのだろう事が予想されニヤリとした。
起きてきた夫に見つけたの?と聞くといや?という返事。
しばらく過ぎると、苗をバラの前のベンチの上に並べ始めた。
景観を損ねると思った私は「そんなところに置いたって虫は登っていくんじゃ無いの~」と言ってみた。
昨年の夜盗虫経験をしたハルママに話すと憎たらしいヨトウムシは近くの土を掘り起こして探して潰した方が良いですよとさも憎たらしそうにメールをくれた。
夫に話すと共感を呼んだようだが掘り起こす気配は無い。
夫も気持ち悪いのかも知れない。
苗の前にかがんでジッと苗を見つめている姿はいまだ収まらない。
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