セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

「ニンテンドーダイレクト pre E3 2012」のお話をまとめ

2012年06月04日 09時55分57秒 | 【旧】ゲーム関連記事

●= Nintendo DirectでWii Uのコントローラーの機能や任天堂のネットワーク構想が明らかに =●
●= 【Nintendo Direct】Wii Uコントローラーに仕様変更・・・テレビリモコンにも =●
●= 【Nintendo Direct】「みんなでいるのに孤独」それを打ち破るWii Uのコンセプト =●

「ニンテンドーダイレクト pre E3 2012」公式サイト


では、順番に取り上げてみます。




|== Alone Together(アローン トゥギャザー) ==|

一番最初に出てきた言葉は、これ。
ある大学教授の言葉を借りたものらしく、「人々が同じ部屋に集いながらも自身のスマートフォンやゲーム機を操作し、お互いに干渉しないという様子のこと」を差すらしいです。
任天堂の岩田社長は、これが珍しい光景でなくなっていることを危険視し、それを打ち破るのがWii Uであるとアピールしました。


恥ずかしながら私も、似たような光景になることはあります。
親の車のなかで、親同士はそれとなく会話がはずむものの、私と親が会話する量はそんなに多くありません。で、そのうち喋ることがなくなってくると、おのずと各々が音楽を聴いたり本を読んだりするので、完全にではありませんがこれも”アローン トゥギャザー”なんでしょうね。




|== Wii U GamePad(ゲームパッド) ==|

これが、例のタブレット型コントローラの正式名称です。
また、以前も言われていましたが、WiiリモコンやバランスWiiボードといったWii時代の周辺機器が対応することを、改めて言及しました。

また、ゲームパッドの仕様変更も施されました。
仕様変更点は以下の通り。

 ―→右上・左上のスライドパッドを、押し込み可能なアナログスティックに変更。
 ―→画像では見えませんが、背面のグリップ力を強化。
 ―→各ボタン位置も微妙に調整。下のほうにあった+ボタン・-ボタンは右手の届くところに。
 ―→左下に「NFC リーダー・ライダー」を追加(四角いマーク)。カードなどを読み取ります。
 ―→右下に「TV コントロールボタン」を追加(赤いボタンの隣の青いボタン)。押すとテレビの電源が入り、ゲームパッドがテレビリモコンに早変わり。


たま~に、テレビリモコンがどこかに行ったと探すことがあったりするので、ゲームパッド1つでテレビもゲームも起動できるのは地味にありがたいです。こういう些細なことで「毎日起動してもらえるかどうか?」が変わってくるのでしょうね。
ゲームパッド画面はテレビリモコンになっていますが、おそらくワンボタンでゲームのメニューに切り替わるでしょう。たぶん。




|== Wii U PRO コントローラ ==|

Wiiでいうところのクラシックコントローラが、Wii Uでも発売されるようです。
形状は、Xbox360のコントローラにそれとなく似ているかな?

ま、どうしてもゲームパッドの重量や操作感覚がイヤだという人は、こちらでどうぞ!ということみたいです。

触ってみないと何とも言えないわけですが、一部のコアユーザーには嬉しいでしょうね。
触り慣れたタイプのコントローラが使えるなら、別に買ってもいいかな~なんて思ってもらえるものです。こんな形でプレイスタイルを広げるやり方は、いつもの任天堂らしいですかね。




|== Miiverse(ミーバース) ==|

Wii Uを含めた「ニンテンドーネットワーク」のネットワーク機能を利用したコミュニケーションの仕組みを、Miiverse(ミーバース)と呼んでいるそうです。


本体を起動すると、あらゆるゲームソフトのアイコンが表示されており、その周りにMiiがわらわらと集まってきます。この画面は「Miiわらわら」と呼ぶそうです。分かりやすいですね(笑)

Miiわらわらに表示されるのは、フレンドのMii+同じゲームソフトを遊んでいる世界中のMiiです。
テレビ画面のほうにMiiわらわらの画面が。ゲームパッド画面には従来のような内蔵ソフトなどのメニュー画面が表示されます。テレビとゲームパッドの表示内容は切り替えることもできるそうですので、テレビなしでMiiわらわらを確認することも出来るでしょう。


で、アイコンを選択すると、そのなかでテキストや手書きのイラストなどを投稿できたり見れたりするそうです。
ゲーム中に撮れるスクリーンショット(ゲーム画像)も投稿できるらしいです。心配されがちなネタバレ対策も施されるらしいですよ。

ミーバースは、全てのWii U専用タイトルに対応。
ゲーム自体インターネット通信プレイはできないものであっても、ミーバースは利用できるとのことです。
また、ミーバースは将来的に、ニンテンドー3DSやパソコン、スマートフォンなど、ブラウザが利用できるあらゆる機器からも見ることができるようにするそうです。


完全に独立したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を作ってきましたね。

昨今ではツイッターやフェイスブックと連携させる作品やサービスが増えてきているなか、あえて独立したものを作ってきたのは、そもそもツイッターとかが必ずしも利用しやすいと言えないからではないか?と思うわけです。
使い慣れた人にとっては何とも思わないでしょうが、そもそもツイートとかフォローとか何のこっちゃ?なんて人はまだいっぱいいますし、昨今のツイッター事情を見ていただいても分かるように、洗練された環境とは言いがたいです。

それを、分かりやすい言葉で使ってもらえるだけでも違いますし、ゲームはゲームでくくってしまうことで利用しやすくなるという考え方もあります。
何より、任天堂としては自社で全て管理できるようになるため、様々な対策を直接施せるという意味でも、独自のSNSを作ったのでしょうね。おそらく個人的に、ツイッターとかとの直接的な連動はないと思っています。

ただし、ここまで繋がりを強調するサービスをアピールされると、ますますインターネット環境のない人はどうするんだろう?と思ってしまいます。
最近も『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』を取っ掛かりにNTTとの連携によるサービスを改めてアピールしているあたり、インターネット環境に関するテコ入れはあくまで”外部から”になりそうですね。何か内蔵してくれてもいいのに…と思ったのですが、海外市場にとって魅力的じゃないですしね。難しいところです。




|== Wii Uのコンセプト ==|

Wiiでは、ゲーム機との関係を変えることをコンセプトに掲げてきましたが、Wii Uはそれとは別に、4つの独立したコンセプトを掲げています。

1.コンソールがテレビから自由になる
これは、ゲームパッド画面の「テレビを占有しないプレイスタイル」によるものですね。

2.2画面で新しいエンターテイメントを提案する
DSシリーズでも実行している内容ですが、画面の位置関係が固定されていなかったり、携帯ゲーム機と比べると性能的な違いがあるので、そういう違いだけでも新たな遊びが色々と登場しそうです。

3.毎日電源を入れてもらうきっかけをつくる
TVボタンでテレビが起動できるようにするなどで、電源を付ける億劫さを少しでも解消していくとともに、Wiiの「Wiiコネクト24」や3DSの「いつの間に通信」のような、常に何かが届くような環境を十全に活用してくれそうです。
「Wiiコネクト24」では残念ながら、その有用性が発揮されたとは言いがたかったので、是非挽回して欲しいです。
…できることなら、電源すら入れずに遊べるようにしたら、なお嬉しいのですが。やっぱり消費電力とかその他云々で、やっぱり厳しいのかな。

4.複数のリビングルームをつなぐソーシャルウインドウになる
これがいわゆるミーバースですね。


1番目と2番目は一見すると、相反していますね。
人によっては、Wii Uをずっとテレビ無しで利用し続けるなんてこともあるかもしれません。一方で、従来のようにテレビを使って遊び続ける人も、多いでしょう。

ただ、これは両極端な例。だいたいの人は、時と場合に応じて1番と2番を交互に行き来するような形になるでしょう。時にはテレビの前でしっかりとプレイ。時にはベッドの上でだらだらとプレイ。その、どちらに比重が傾くか?という話でしかありません。
この2つがコンセプトとして一緒に入っているのは、任天堂が常に提供し続けている「環境に応じたプレイスタイルの提供」に通ずるものがあると思います。




…とまあ、こんなところですね。長ったらしくなっちゃいました。
本当は、まだ紹介していない用語とかもあるのですが、今回は正直、用語が多すぎて…ちょっと把握するのが簡単じゃないと思いまして、私が伝える必要があると感じた言葉以外は割愛しました。

ま、結局はWii U独自のソーシャル性があるネットワークサービスを築いていきたいということが、1つの大きなポイントでしたかね。
他にも新情報はありましたが、ネットワーク機能の考え方を伝えることが主な内容だったように思います。

そして、E3直前のカンファレンスではWii Uの情報のみに絞り、あえてニンテンドー3DSについては取り上げないそうです。
3DSへの注目が希薄になりそうな心配はありますが、そこまでしてWii Uをアピールする必要があると感じたからこそでしょうから、そこは黙って見守るしかありませんね。期待しています。


任天堂のカンファレンスは、日本時間の6月6日(水)午前1時からです。
見る予定の人は、その日の今後の活動にご注意を(笑)
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ワンクリックアンケート集計... | トップ | この日に発売された昔のゲー... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (シルバー)
2012-06-04 13:35:39
自分も生で見てきました
といっても、PCが重いので3DSで見直しましたが(笑)
WiiUゲームパッドのスライドパッドがスティックになったり、ボタン配置の変更、NFC機能の搭載等、リークされていたものもありましたね
それはさておき、WiiUは任天堂らしい攻め方でコアユーザーにアピールしてきてますね
単に処理能力の向上だけでなく、テレビから独立したコンソールによって、携帯機のように据え置き型のゲームが出来るというところや、Miiverseによる他のプレイヤーとの繋がりなど、他社とは違ったアプローチになってます
まだ書きたい事はあるのですが、それはE3での発表後ということに

しかし、3DSの情報は6月末にもう一度ニンテンドーダイレクトでもするのでしょうか?
いずれにしてもE3でWiiUの詳細が発表されるまでもう少し辛抱してみます(笑)
返信する
Unknown (partygame(管理人))
2012-06-04 14:44:20
>シルバーさん
やはり日本ユーザーは、ゲームを遊ぶということに対してどんどん”面倒くさく”なっていっているわけです。ま、歳を取っているからかもしれませんが(笑)

これまでもコアユーザーとして楽しんできた人には、これまで通り楽しめる+手元だけでも楽しめるという選択肢が生まれますし、これまで据え置き型ゲーム機に抵抗を感じていた人にとっては、テレビを占有しないスタイルが多少ならずとも魅力的なものになります。
さしずめ「新たなコアユーザー層の確立」を目指しているのかもしれませんね。

そして、もちろん最終的にはタイトルラインナップが大事ですので。
ま、そこは水曜日までお待ちくださいませ。
返信する
水曜日に期待です!! (ハンター)
2012-06-04 16:12:39
値段が第一に気になりますね・・
3万円以下なら買おうかな・・
発売日も水曜日に期待です!!
ところで管理人さんはWIIU買うんですか??
返信する
Unknown (partygame(管理人))
2012-06-04 17:47:23
>ハンターさん
どうやら、カンファレンスでは発売日や価格は発表しないと、事前に情報があったみたいです。
もどかしいですが、これについてはもう少し待たないといけませんね。

>>ところで管理人さんはWIIU買うんですか??
さあ~、どうでしょう?
最近は何かとゲーム機が色々揃いすぎていて、さすがにムダに増やしていくのはイヤになってきたので、少し慎重に検討するとは思います。

ま、要するに、面白そうだと思ったら購入決定。それだけです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】ゲーム関連記事」カテゴリの最新記事