○DS『ブラッド オブ バハムート』
以前にも紹介したので、そちらをご参照くださいです。
参照記事:スクエニの新作『ブラッド オブ バハムート』が発表
○桜井政博のゲームについて思うこと
vol.259 ディレクターを育てることはできるのか?:つづき
桜井さん個人は、ディレクターに求めるものを「我」と「義理」という言葉で表しています。
ディレクターといっても、1人のクリエーターである以上、個人としての価値が認められないと、社会ではなかなか認められません。例えば、こういうのが得意だとか。こういう面白い考え方を持っているとか。それを貫き通すのが「我」というキーワードです。
しかし、貫き通すといっても、個人の価値観だけで物事を決めるということではありません。それが他の人に納得してもらえなければ、何の意味もありません。人としての正しい道筋を通すこと。それが「義理」です。
例えばリアリティなゲームを制作するうえで、マリオみたいな大ジャンプができたらおかしいでしょう?とか、すごく高いところから落ちて平気なのはおかしいでしょう?とか。そんな、いわゆる普通の人が見て「そりゃそうだ」と思うものは、義理を通しているということだと私は思っています。
会社の人から聞いた話も例に挙げてみます。その人は、つい最近発売されました『ラスト レムナント』をプレイしているらしいですが…どうやら挙動がおかしいとのこと。そして対となる作品として『メタルギアソリッド4』を挙げていました。
私は、MSG4はムービーで何回かしか見たことがないですが、その挙動の自然さに感服しました。これは、人間らしい挙動という点において「義理」を隅の隅々まで通した結果によって生まれたクオリティだろうなと思います。だからラストレムナントがダメだというわけではありませんし、挙動について割り切る代わりに、メタルギアと違う部分に力を入れているかもしれません。ただ、結果として挙動の部分がおかしいと思われているということは、そこには「納得していない何か」が残っているということになります。
時間とお金が限られるゲーム制作の中で、100%「義理」の通った作品を作るのは至難の業です。ただ、少なくとも「義理」の通った部分においては、人が自然とその状況を理解できるものになっていると思います。それの積み重ねが、ゲームとしての完成度を決定しているのでしょう。
ちなみに…逆にハメを外した方向に目指すというのも、1つの「義理」です。「面白いからOK」という「義理」です。
○DS『ゲームセンターCX 有野の挑戦状2』
発売日が来年の2月26日に決定し、今回収録される作品をいくつか紹介されました。
続編なので、今回はファミコンからスーファミくらいにクオリティにアップさせるかと思いきや、基本はやはり'80年代スタイル。むしろ、ゲームボーイみたいなのも増えたので、良い意味でよりレトロな感じになったかもしれません。いいですな~。
以下、紹介されたゲームを簡単に。
◆トリオトス
同じブロックを縦か横に3つ繋げると消えるという、オーソドックスなパズルゲーム。
『コラムス』との違いは、落ちてくるブロックの形が違う…くらいかな?
絵は白黒で、ゲームボーイみたいな感じです。
◆くぐれ!ギリジャンMAX
ランダム育成されるステージを移動とジャンプだけでひたすら進んでいく、横スクロールアクションゲームみたいです。
これもゲームボーイみたいなグラフィックですね。
◆無敵拳カンフー
なんか『イーアルカンフー』っぽい格闘アクション。
「海外メーカーが、間違った日本観で作った」というのがコンセプトみたいです。
◆課長は名探偵
ファミコン時代のアドベンチャーゲームです。
タイトルで分かると思いますが、大体『さんまの名探偵』みたいなグラフィックです(笑)
◆ウィズマン
基本ルールは『パックマン』ですが、杖を獲得して、その杖と同じ色のクリスタルしか取れないという違いがあります。
また、杖で魔法を使って敵を倒すこともできるみたいです。
◆デーモンリターンズ
横スクロールアクションゲームです。
似ているものとしては『高橋名人の冒険島』ですね。
アップルを取らないと体力がどんどん減っていくあたりが、それっぽいです。
以上。
個人的には、「あのRPGの続編」が出るかが気になるところです。
○PS3/Xbox360『ストリートファイターIV』
発売日が来年2月12日に決定。
同ハードの格ゲーで『バーチャファイター5』は、価格をそこそこ頑張ったにも関わらず残念な結果に終わっています。ストリートファイターは、まだまだ根強いファンがいる…とはいえ、果たしてどれくらいの人が、8,000円超も出して買ってくれるでしょうか?新要素次第ですかね。(家庭用限定キャラとか)
○浜村通信
第341回 拡大する欧米市場と日本市場の差は?
日本市場でも、徐々にゲームらしいゲームの売上が上がってきている…とはいえ、かつての時代を振り返ると、その勢いはとても充分とは思えません。
この記事で浜村さんは「日本のゲーム市場が未来において成長をする鍵は、ゲームらしいゲームが売れることに尽きる」とありますが…この「成長」の意味をどう捉えるか?によって、未来は異なってくるでしょう。
これだけ多方面へのメディアへの広がりを見せている中で、今も尚「ゲームを進化させる」という意識だけにこだわるのは、個人的には危険な気もします。クオリティが上がっていくことによって、単純なゲームが複雑そうに見えるようになって、ゲームユーザーはどうなったのか?PS2時代に見えたゲーム離れをもう一度思い起こさなければ、いずれ同じ展開を迎える可能性もあるでしょう。
そういう意味では、私は「ゲームらしいゲームが売れることに尽きる」というのが若干筋違いな意見に感じます。もちろん、ゲームらしいゲームがなくなってはいけませんが、新しいユーザー層が確立できたからまたPS2の頃に戻ろう、というのも違うような気がします。
今、ゲーム機はわりと水準を超えた存在になりつつあると思っています。それは「豪華」ともとれますが「やりすぎ」ともとれます。「難しそう」ともとれるでしょう。それを、一般ユーザー層に悪い意味で捉えられてしまえば、いくら「成長」しても「普及」はしないでしょう。だからこそ多方面に広がりを見せるという手段をとって、これだけ市場は持ち直してきました。
今、勝負をするにはまだ早いと思います。
以前にも紹介したので、そちらをご参照くださいです。
参照記事:スクエニの新作『ブラッド オブ バハムート』が発表
○桜井政博のゲームについて思うこと
vol.259 ディレクターを育てることはできるのか?:つづき
桜井さん個人は、ディレクターに求めるものを「我」と「義理」という言葉で表しています。
ディレクターといっても、1人のクリエーターである以上、個人としての価値が認められないと、社会ではなかなか認められません。例えば、こういうのが得意だとか。こういう面白い考え方を持っているとか。それを貫き通すのが「我」というキーワードです。
しかし、貫き通すといっても、個人の価値観だけで物事を決めるということではありません。それが他の人に納得してもらえなければ、何の意味もありません。人としての正しい道筋を通すこと。それが「義理」です。
例えばリアリティなゲームを制作するうえで、マリオみたいな大ジャンプができたらおかしいでしょう?とか、すごく高いところから落ちて平気なのはおかしいでしょう?とか。そんな、いわゆる普通の人が見て「そりゃそうだ」と思うものは、義理を通しているということだと私は思っています。
会社の人から聞いた話も例に挙げてみます。その人は、つい最近発売されました『ラスト レムナント』をプレイしているらしいですが…どうやら挙動がおかしいとのこと。そして対となる作品として『メタルギアソリッド4』を挙げていました。
私は、MSG4はムービーで何回かしか見たことがないですが、その挙動の自然さに感服しました。これは、人間らしい挙動という点において「義理」を隅の隅々まで通した結果によって生まれたクオリティだろうなと思います。だからラストレムナントがダメだというわけではありませんし、挙動について割り切る代わりに、メタルギアと違う部分に力を入れているかもしれません。ただ、結果として挙動の部分がおかしいと思われているということは、そこには「納得していない何か」が残っているということになります。
時間とお金が限られるゲーム制作の中で、100%「義理」の通った作品を作るのは至難の業です。ただ、少なくとも「義理」の通った部分においては、人が自然とその状況を理解できるものになっていると思います。それの積み重ねが、ゲームとしての完成度を決定しているのでしょう。
ちなみに…逆にハメを外した方向に目指すというのも、1つの「義理」です。「面白いからOK」という「義理」です。
○DS『ゲームセンターCX 有野の挑戦状2』
発売日が来年の2月26日に決定し、今回収録される作品をいくつか紹介されました。
続編なので、今回はファミコンからスーファミくらいにクオリティにアップさせるかと思いきや、基本はやはり'80年代スタイル。むしろ、ゲームボーイみたいなのも増えたので、良い意味でよりレトロな感じになったかもしれません。いいですな~。
以下、紹介されたゲームを簡単に。
◆トリオトス
同じブロックを縦か横に3つ繋げると消えるという、オーソドックスなパズルゲーム。
『コラムス』との違いは、落ちてくるブロックの形が違う…くらいかな?
絵は白黒で、ゲームボーイみたいな感じです。
◆くぐれ!ギリジャンMAX
ランダム育成されるステージを移動とジャンプだけでひたすら進んでいく、横スクロールアクションゲームみたいです。
これもゲームボーイみたいなグラフィックですね。
◆無敵拳カンフー
なんか『イーアルカンフー』っぽい格闘アクション。
「海外メーカーが、間違った日本観で作った」というのがコンセプトみたいです。
◆課長は名探偵
ファミコン時代のアドベンチャーゲームです。
タイトルで分かると思いますが、大体『さんまの名探偵』みたいなグラフィックです(笑)
◆ウィズマン
基本ルールは『パックマン』ですが、杖を獲得して、その杖と同じ色のクリスタルしか取れないという違いがあります。
また、杖で魔法を使って敵を倒すこともできるみたいです。
◆デーモンリターンズ
横スクロールアクションゲームです。
似ているものとしては『高橋名人の冒険島』ですね。
アップルを取らないと体力がどんどん減っていくあたりが、それっぽいです。
以上。
個人的には、「あのRPGの続編」が出るかが気になるところです。
○PS3/Xbox360『ストリートファイターIV』
発売日が来年2月12日に決定。
同ハードの格ゲーで『バーチャファイター5』は、価格をそこそこ頑張ったにも関わらず残念な結果に終わっています。ストリートファイターは、まだまだ根強いファンがいる…とはいえ、果たしてどれくらいの人が、8,000円超も出して買ってくれるでしょうか?新要素次第ですかね。(家庭用限定キャラとか)
○浜村通信
第341回 拡大する欧米市場と日本市場の差は?
日本市場でも、徐々にゲームらしいゲームの売上が上がってきている…とはいえ、かつての時代を振り返ると、その勢いはとても充分とは思えません。
この記事で浜村さんは「日本のゲーム市場が未来において成長をする鍵は、ゲームらしいゲームが売れることに尽きる」とありますが…この「成長」の意味をどう捉えるか?によって、未来は異なってくるでしょう。
これだけ多方面へのメディアへの広がりを見せている中で、今も尚「ゲームを進化させる」という意識だけにこだわるのは、個人的には危険な気もします。クオリティが上がっていくことによって、単純なゲームが複雑そうに見えるようになって、ゲームユーザーはどうなったのか?PS2時代に見えたゲーム離れをもう一度思い起こさなければ、いずれ同じ展開を迎える可能性もあるでしょう。
そういう意味では、私は「ゲームらしいゲームが売れることに尽きる」というのが若干筋違いな意見に感じます。もちろん、ゲームらしいゲームがなくなってはいけませんが、新しいユーザー層が確立できたからまたPS2の頃に戻ろう、というのも違うような気がします。
今、ゲーム機はわりと水準を超えた存在になりつつあると思っています。それは「豪華」ともとれますが「やりすぎ」ともとれます。「難しそう」ともとれるでしょう。それを、一般ユーザー層に悪い意味で捉えられてしまえば、いくら「成長」しても「普及」はしないでしょう。だからこそ多方面に広がりを見せるという手段をとって、これだけ市場は持ち直してきました。
今、勝負をするにはまだ早いと思います。
タイピングゲーム情報局管理人のまーです。
この度サイトの移転をしましたのでリンクの変更をお願いしたくてメールをした次第です。
http://taiping.web.fc2.com/ (元のサイト)
↓
http://typinggame2.com/ (移転したサイト)
上側のアドレスから下側のアドレスに変更しています。
なのでこちらのアドレスにリンクの変更をお願いします。
http://typinggame2.com/
お手数をお掛けしてすみませんが是非よろしくお願い致します。
ご報告ありがとうございます。
相互リンク先を変更しましたので、確認をよろしくお願いいたします。
バンナムだけに。
なるほど。確かにちょっと色あせた感じな色合いのゲームボーイと違って、白黒がハッキリしていますからね。
印象的だったのは北米でゲームらしいゲームの売上が維持されているのは
1低所得者層を中心にPS2ソフトのニーズが一定数あって、ゲーマー層が維持されていたこと
2PS3よりも360が一年早く出たので前世代機からのユーザーの乗り換えがうまくいったこと
この二つを挙げていましたがこじつけのような気がしないでもないですね。かといって日本でゲームらしいゲームが衰退した明確な理由を挙げられるわけではないのが歯がゆいところ。
ただやはりソフトの値段が高かったり、PS2時代に起きたユーザーのゲーム離れも一因ではあると思ってます。
海外では、PS2もそうですがXbox360が元気であることなども、日本と比べてゲーマー層というのが、そこそこしっかり根付いているということだと思うんです。
一方で、同じPS2でも日本ではゲーム離れが明確化したくらいですから…理由云々以前に、その「文化の差」は大きいのではないかと思います。
とはいえ、PSPのモンハンなどが目の覚める数字をたたき出しているあたり、日本でもまだゲームらしいゲームが復活する可能性はあると思っています。もっとも、昔のままのやり方ではダメですが。