最近になって、携帯アプリを触ってみていたり、それに関連する意見を聞いたりしています。
故に、このタイトルに挙げていることを、強く感じるようになりました。
今回のテーマはあくまでユーザーの視点からの見解であって、クリエーター視点からすればどちらもビジネスである前提に変わりはないことを、先にお話しておきます。

◆== ”エンターテイメント寄り”に成長したテレビゲーム ==◆
テレビゲームって、ビジネスとしではなく、エンターテイメントとして成長してきたという印象が強いです。
様々なスタイルやジャンルの作品が築かれて、世に出ました。そして、1つのジャンルのなかでもあらゆるメジャーな作品・マイナーな作品というのが生まれ、それぞれ何らかの個性を持っています。
しかし、昔のように”テレビゲーム自体が珍しかった時代”と違い、今は”テレビゲームの存在が当たり前になった時代”です。
一概に、昔のほうがラクだったなどと言うつもりはありませんが、面白くて新しい世界を確立できれば概ね成功していたファミコン時代と比べて、今はそれに加えて「ターゲット層を分析する」ことも大事になってきているように思います。
ゲームに対する見方が変わってきている故に、昔の良き思い出を引っ張り出して「昔と比べると、今はね…」なんて言うユーザーも多いようですが、時代は変化するもの。言ったって仕様がありません。気持ちは分かりますけどね。

◆== ”ビジネス寄り”に成長したアプリ ==◆
一方、携帯アプリ・ソーシャルアプリといったものは、商業的なイメージが強いです。
mixiアプリやGREEを遊んでいて思うわけですが、広告媒体があらゆるところに表示されていること。いわゆる「アイテム課金制」というスタイルが多いこと。そして、ゲーム性も非常に似通ったものが多いこと。
無料で楽しめますし、1つのゲームとしてはこれはこれで全然いいとは思うわけですが、当たり前のように同じシステムが多いのも、問題に感じます。もっとも、私はまだ「基本無料」のアプリしか触ったことがないので、有料ものを触ったら、またちょっと意見が変わるのかな?
そして、テレビゲームだってアプリだって収益は大事ですが、目に見えるところにどれだけ”商売くささ”を出しているか?それが、テレビゲームとアプリの大きな違いの1つだと思っています。私の印象では、テレビゲームよりもアプリのほうが断然、商売くささを感じてしまいます。まあ、アプリしか触ったことのない人からしたら、どこが?って話だと思いますが(笑)
◆== 「”基本無料です”はゲームの価値を脅かす」 ==◆
これ、なんかだいぶ前に任天堂の岩田社長が海外でのインタビューで発言していたらしいですよ。
参照元はこちら。
一部翻訳したのは「ヨッシーの愚痴」さんのほうで記事として取り上げられていらっしゃるようなので、どうぞ。
これを見て、あなたがどう思うか?
それが、あなたがゲームに感じている”エンターテイメントとビジネスのボーダーライン”です。
「夢がある」という人。「現実が見えていない」という人。
「ゲームとしての価値を追求している」という人。「商業として遅れている」という人。
きっと、色々な意見がありますね。
どちらが正解ということではなく、それがあなたの感じているゲームの姿だということです。
◆== まとめ ==◆
テレビゲームは、エンターテイメントとして成長してきた以上、これからもエンターテイメント性を重視していく形に変わりはないでしょう。
もちろん、同時にビジネスも確立させていかないと、お金がなくて次に面白いゲームを作りたくても作れなくなります。故に、ちゃんと利益を出すのも面白いゲームを作るのには必要なことですが…今のテレビゲームに”商売くささ”が色濃く出てくることになると、今までのエンターテイメント性に慣れたユーザーからすれば、敬遠されることになりそうですね。
最近の、有料の追加コンテンツを多用している某作品を見て「ないわ~」とか思うのが、それにあたるかと(笑)
そして、一方のアプリ。こちらは、どちらかというとビジネスとして成長してきた印象の強い世界なので、これからもその方向性は変わらないでしょう。
広告媒体。アイテム課金性。同じシステムの多様。テレビゲームの世界を知っている人からすれば、モヤモヤすることもあると思いますが…逆に、アプリしか知らない人からすれば、テレビゲームの世界はあまりにも多いスタイル・操作テクニックの必要性・一度に必要な金額や時間の長さなどで敷居が高く感じるのでしょう。
最初に体験した世界を基準にして、それと比較して後に体験した世界を分析するのは、誰しもが同じことです。まあ…大抵は、後のものほど悪いところしか見えないことが多いみたいですが、そんなものです。人間ですから。
そして、もう1つ言えること。どちらもゲームという根底の媒体を扱っている以上は、お互いに関わりあうことも少なくないということです。
『レイトン教授ロワイヤル』というのが発表されて一部で話題になっていましたが、それ以前からテレビゲームのシリーズ作品がアプリで登場するなんて、いくらでもあったわけです。
今後、大規模なメーカーは大抵、テレビゲームとアプリの両方(あるいはその他のエンターテイメント)を展開して、エンターテイメントとビジネスのバランスを取っていくことになるんでしょうね。
ま、要するに。
料理の世界で、道場六三郎さんみたいに味の追求をする料理人がいる世界がある一方で、「餃子の王将」みたいにチェーン店を拡大していくという世界もある。
そして、道場六三郎さんのオススメで商品を売り込むという世界もある。それと同じことだと思うわけです。
…この例え、合ってるかな?(笑)
前回の記事 : Wii Uのプレイスタイル
前々回の記事 : 命が軽いゲーム、命が重いゲーム
その他の「週一ゲームアナリシス」の記事は、こちらからどうぞ
故に、このタイトルに挙げていることを、強く感じるようになりました。
今回のテーマはあくまでユーザーの視点からの見解であって、クリエーター視点からすればどちらもビジネスである前提に変わりはないことを、先にお話しておきます。



◆== ”エンターテイメント寄り”に成長したテレビゲーム ==◆
テレビゲームって、ビジネスとしではなく、エンターテイメントとして成長してきたという印象が強いです。
様々なスタイルやジャンルの作品が築かれて、世に出ました。そして、1つのジャンルのなかでもあらゆるメジャーな作品・マイナーな作品というのが生まれ、それぞれ何らかの個性を持っています。
しかし、昔のように”テレビゲーム自体が珍しかった時代”と違い、今は”テレビゲームの存在が当たり前になった時代”です。
一概に、昔のほうがラクだったなどと言うつもりはありませんが、面白くて新しい世界を確立できれば概ね成功していたファミコン時代と比べて、今はそれに加えて「ターゲット層を分析する」ことも大事になってきているように思います。
ゲームに対する見方が変わってきている故に、昔の良き思い出を引っ張り出して「昔と比べると、今はね…」なんて言うユーザーも多いようですが、時代は変化するもの。言ったって仕様がありません。気持ちは分かりますけどね。

◆== ”ビジネス寄り”に成長したアプリ ==◆
一方、携帯アプリ・ソーシャルアプリといったものは、商業的なイメージが強いです。
mixiアプリやGREEを遊んでいて思うわけですが、広告媒体があらゆるところに表示されていること。いわゆる「アイテム課金制」というスタイルが多いこと。そして、ゲーム性も非常に似通ったものが多いこと。
無料で楽しめますし、1つのゲームとしてはこれはこれで全然いいとは思うわけですが、当たり前のように同じシステムが多いのも、問題に感じます。もっとも、私はまだ「基本無料」のアプリしか触ったことがないので、有料ものを触ったら、またちょっと意見が変わるのかな?
そして、テレビゲームだってアプリだって収益は大事ですが、目に見えるところにどれだけ”商売くささ”を出しているか?それが、テレビゲームとアプリの大きな違いの1つだと思っています。私の印象では、テレビゲームよりもアプリのほうが断然、商売くささを感じてしまいます。まあ、アプリしか触ったことのない人からしたら、どこが?って話だと思いますが(笑)
◆== 「”基本無料です”はゲームの価値を脅かす」 ==◆
これ、なんかだいぶ前に任天堂の岩田社長が海外でのインタビューで発言していたらしいですよ。
参照元はこちら。
一部翻訳したのは「ヨッシーの愚痴」さんのほうで記事として取り上げられていらっしゃるようなので、どうぞ。
これを見て、あなたがどう思うか?
それが、あなたがゲームに感じている”エンターテイメントとビジネスのボーダーライン”です。
「夢がある」という人。「現実が見えていない」という人。
「ゲームとしての価値を追求している」という人。「商業として遅れている」という人。
きっと、色々な意見がありますね。
どちらが正解ということではなく、それがあなたの感じているゲームの姿だということです。
◆== まとめ ==◆
テレビゲームは、エンターテイメントとして成長してきた以上、これからもエンターテイメント性を重視していく形に変わりはないでしょう。
もちろん、同時にビジネスも確立させていかないと、お金がなくて次に面白いゲームを作りたくても作れなくなります。故に、ちゃんと利益を出すのも面白いゲームを作るのには必要なことですが…今のテレビゲームに”商売くささ”が色濃く出てくることになると、今までのエンターテイメント性に慣れたユーザーからすれば、敬遠されることになりそうですね。
最近の、有料の追加コンテンツを多用している某作品を見て「ないわ~」とか思うのが、それにあたるかと(笑)
そして、一方のアプリ。こちらは、どちらかというとビジネスとして成長してきた印象の強い世界なので、これからもその方向性は変わらないでしょう。
広告媒体。アイテム課金性。同じシステムの多様。テレビゲームの世界を知っている人からすれば、モヤモヤすることもあると思いますが…逆に、アプリしか知らない人からすれば、テレビゲームの世界はあまりにも多いスタイル・操作テクニックの必要性・一度に必要な金額や時間の長さなどで敷居が高く感じるのでしょう。
最初に体験した世界を基準にして、それと比較して後に体験した世界を分析するのは、誰しもが同じことです。まあ…大抵は、後のものほど悪いところしか見えないことが多いみたいですが、そんなものです。人間ですから。
そして、もう1つ言えること。どちらもゲームという根底の媒体を扱っている以上は、お互いに関わりあうことも少なくないということです。
『レイトン教授ロワイヤル』というのが発表されて一部で話題になっていましたが、それ以前からテレビゲームのシリーズ作品がアプリで登場するなんて、いくらでもあったわけです。
今後、大規模なメーカーは大抵、テレビゲームとアプリの両方(あるいはその他のエンターテイメント)を展開して、エンターテイメントとビジネスのバランスを取っていくことになるんでしょうね。
ま、要するに。
料理の世界で、道場六三郎さんみたいに味の追求をする料理人がいる世界がある一方で、「餃子の王将」みたいにチェーン店を拡大していくという世界もある。
そして、道場六三郎さんのオススメで商品を売り込むという世界もある。それと同じことだと思うわけです。
…この例え、合ってるかな?(笑)
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前々回の記事 : 命が軽いゲーム、命が重いゲーム
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