任天堂株式会社 経営方針説明会・中間決算説明会
決算や市場の流れについては置いておいて、とりあえず気になった情報を。
○ニンテンドーDSiウェアのタイトルが続々発表
◆『Art Style(アートスタイル)』
ちょっと『bit Generations』シリーズを思い起こさせるようなスタイルのパズルゲームが、6タイトル発売されるそうです。各パズルともに、500ポイント(=500円)で順次配信予定。
◆『メイド イン ワリオ』の、あのミニゲームが?
初代『メイドインワリオ』で登場した、紙飛行機を壁にぶつけずに奥へと進めていく「かみヒコーキ」や、ペンギンみたいなキャラが舌を伸ばして敵を食べる「Pyoro」などのミニゲームが、200ポイント(=200円)で配信される予定だそうです。
その他、これまでの数々のタイトルに出てきたミニゲームを、こういった形で切り出して提供していく方針を明らかにしています。
◆路線図を見れるツール
糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」を元に、路線図を見るツールをDSに合ったスタイルで開発中とのことです。映像によると、路線図の検索や、路線図ににメモを書き込むといったことができるようです。
◆カメラを使用した最新作『うつす メイド イン ワリオ』
DSiのカメラを使用して遊ぶ、『メイド イン ワリオ』シリーズの最新作がDSiウェアで登場しちゃいます。
遊び方としては、プチゲームの前に手形が出て、その手形と同じように手をカメラに移します。そして、その手の形のままでプチゲームに挑戦するという流れになっていました。
500ポイント(=500円)で、DSiショップ開始と同時に配信開始予定だとのことです。これを、カンファレンスで発表してくれれば…。
○遊び手の創造性を活かす
任天堂の、最近わりと重視しているテーマの1つだそうです。
『大合奏!バンドブラザーズDX』では、作曲した楽曲を投稿して、ダウンロード楽曲に追加することができるという仕組みがありますが、これにより発売当時のダウンロード楽曲が任天堂が用意した200曲だけだったのに、現在はなんと3300曲という恐ろしい数字になっています。もちろん、全てユーザーによって追加されたものです。
他にも『Wii Music』、『わがままファッション ガールズモード』などでもそういった作り手の創造性を活かした機能を提供しています。
個人的には、『みんなで投票チャンネル』もそういった部類に入るのかな?とも思います。何かを作るわけではないですが、アンケート内容を1日1回投稿できるので、それによってアンケート数は絶えることなく提供できていることと思います。
そんな中、このテーマに沿った新作としてアピールしてきたのが、任天堂カンファレンスでも発表された『メイド イン 俺』というタイトルです。
その名に相違なく、『メイド イン ワリオ』シリーズのプチゲームを自分で作成してしまおうというものです。絵を描いて、簡単にプログラムを設定して作るそうです。従来どおり、普通に遊ぶモードも用意はされているみたいです。
また、これはカンファレンスで未発表だった部分ですが、これら作成したプチゲームをWiiウェアで配信する予定の『あそぶ メイド イン 俺』というタイトルでプレイすることができるという連携を考えているそうです。(バンブラDXのような投稿という仕組みがあるかどうかは不明です)
○経済知力を楽しく学ぶタイトル
「日本経済新聞」との連携で、経済に関する仕組みや知識を自然で楽しく学べるDSタイトルを開発中とのことです。
「日経TEST」の、年二回の公開テストとのコラボも考えているそうです。
○任天堂でサードパーティソフトが売れていないのでは?という「思い込み」
岩田社長は、その証明として現在の、Wii・Xbox360・PS3タイトルのサードパーティのみの売上を提示しました。
サードパーティの売上の数字だけを見れば、確かにPS3やXbox360とほぼ相違ないだけの売上を出しています。つまり、任天堂があまりに売れすぎているからこそ、比較されてサードパーティの売上が乏しく見えるということ。そういうことだと思います。
ただ…ここで提示されたグラフは米国市場のものでした。日本市場でアピールしていただかないと、日本人としては真実味がないです。
また、「ワールドワイドとして見ると」という言葉を何度か岩田社長は使われましたが、遠まわしに言えば、ゲーム市場は日本だけではないということを言いたいのだと思います。確かにいちクリエーターの私の見解として、日本の市場だけを見たゲームタイトルというのはむしろ少なくなり、基本はローカライズ(海外版)の対応が基本。下手すれば、日本なのに海外向けのみのタイトルを作っていたりもしています。
そういう意味では、Wiiというビジネスを見る以上、それを展開している全ての市場・全ての国を見定めたうえで判断することが、本来は正しいデータのはじき出し方だとは思います。それは、私も理解しています。
しかし、そんなことを一般ユーザーに言われても…なかなか理解してもらえないのが事実です。日本人は日本人ですから。
決算や市場の流れについては置いておいて、とりあえず気になった情報を。
○ニンテンドーDSiウェアのタイトルが続々発表
◆『Art Style(アートスタイル)』
ちょっと『bit Generations』シリーズを思い起こさせるようなスタイルのパズルゲームが、6タイトル発売されるそうです。各パズルともに、500ポイント(=500円)で順次配信予定。
◆『メイド イン ワリオ』の、あのミニゲームが?
初代『メイドインワリオ』で登場した、紙飛行機を壁にぶつけずに奥へと進めていく「かみヒコーキ」や、ペンギンみたいなキャラが舌を伸ばして敵を食べる「Pyoro」などのミニゲームが、200ポイント(=200円)で配信される予定だそうです。
その他、これまでの数々のタイトルに出てきたミニゲームを、こういった形で切り出して提供していく方針を明らかにしています。
◆路線図を見れるツール
糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」を元に、路線図を見るツールをDSに合ったスタイルで開発中とのことです。映像によると、路線図の検索や、路線図ににメモを書き込むといったことができるようです。
◆カメラを使用した最新作『うつす メイド イン ワリオ』
DSiのカメラを使用して遊ぶ、『メイド イン ワリオ』シリーズの最新作がDSiウェアで登場しちゃいます。
遊び方としては、プチゲームの前に手形が出て、その手形と同じように手をカメラに移します。そして、その手の形のままでプチゲームに挑戦するという流れになっていました。
500ポイント(=500円)で、DSiショップ開始と同時に配信開始予定だとのことです。これを、カンファレンスで発表してくれれば…。
○遊び手の創造性を活かす
任天堂の、最近わりと重視しているテーマの1つだそうです。
『大合奏!バンドブラザーズDX』では、作曲した楽曲を投稿して、ダウンロード楽曲に追加することができるという仕組みがありますが、これにより発売当時のダウンロード楽曲が任天堂が用意した200曲だけだったのに、現在はなんと3300曲という恐ろしい数字になっています。もちろん、全てユーザーによって追加されたものです。
他にも『Wii Music』、『わがままファッション ガールズモード』などでもそういった作り手の創造性を活かした機能を提供しています。
個人的には、『みんなで投票チャンネル』もそういった部類に入るのかな?とも思います。何かを作るわけではないですが、アンケート内容を1日1回投稿できるので、それによってアンケート数は絶えることなく提供できていることと思います。
そんな中、このテーマに沿った新作としてアピールしてきたのが、任天堂カンファレンスでも発表された『メイド イン 俺』というタイトルです。
その名に相違なく、『メイド イン ワリオ』シリーズのプチゲームを自分で作成してしまおうというものです。絵を描いて、簡単にプログラムを設定して作るそうです。従来どおり、普通に遊ぶモードも用意はされているみたいです。
また、これはカンファレンスで未発表だった部分ですが、これら作成したプチゲームをWiiウェアで配信する予定の『あそぶ メイド イン 俺』というタイトルでプレイすることができるという連携を考えているそうです。(バンブラDXのような投稿という仕組みがあるかどうかは不明です)
○経済知力を楽しく学ぶタイトル
「日本経済新聞」との連携で、経済に関する仕組みや知識を自然で楽しく学べるDSタイトルを開発中とのことです。
「日経TEST」の、年二回の公開テストとのコラボも考えているそうです。
○任天堂でサードパーティソフトが売れていないのでは?という「思い込み」
岩田社長は、その証明として現在の、Wii・Xbox360・PS3タイトルのサードパーティのみの売上を提示しました。
サードパーティの売上の数字だけを見れば、確かにPS3やXbox360とほぼ相違ないだけの売上を出しています。つまり、任天堂があまりに売れすぎているからこそ、比較されてサードパーティの売上が乏しく見えるということ。そういうことだと思います。
ただ…ここで提示されたグラフは米国市場のものでした。日本市場でアピールしていただかないと、日本人としては真実味がないです。
また、「ワールドワイドとして見ると」という言葉を何度か岩田社長は使われましたが、遠まわしに言えば、ゲーム市場は日本だけではないということを言いたいのだと思います。確かにいちクリエーターの私の見解として、日本の市場だけを見たゲームタイトルというのはむしろ少なくなり、基本はローカライズ(海外版)の対応が基本。下手すれば、日本なのに海外向けのみのタイトルを作っていたりもしています。
そういう意味では、Wiiというビジネスを見る以上、それを展開している全ての市場・全ての国を見定めたうえで判断することが、本来は正しいデータのはじき出し方だとは思います。それは、私も理解しています。
しかし、そんなことを一般ユーザーに言われても…なかなか理解してもらえないのが事実です。日本人は日本人ですから。
ただ、いくら業界がワールドワイドになっているとはいえ、日本人ゲーマーとして寂しいのに変わりはなく…
「日本製だけど、これはどう考えても海外を重視している作品ですよね?」というのが増えてきてると思うし、インタビューでも海外云々って話もよく出るようになりましたし…
確かマーベラスの戦略発表(?)の時に「Wiiもサードパーティには厳しい」という話が出たのが印象に残っています。
今こそDSだのPSPだので活性化しているように見える業界ですが、結局企業としてやっていくことが厳しくなっていっていることは変わりないわけでして…そうなると、日本だけを見据えてのビジネスとはならなくなってきているという現実があります。
日本人からすれば海外の市場なんてどうでもいいですし、逆に海外の人も日本の市場はどうでもいいと思っているでしょう。しかし業界を背負っている者たちからすれば、どちらの選択もなく、全てを見据えることが大前提になっているわけです。
…むしろ、市場規模を考えると、日本でしか出ていないタイトルよりも、海外でしか出ていないタイトルのほうが遥かに多いと思われます。
任天堂は、まだそれでもうまく誤魔化して、「海外向けゲームです」というのがモロに出ているタイトルが極少ないですが、ソニーやMSはもう隠すつもりもなく、海外向けゲームをバンバンと見せ付けています。まあ、MSの場合は海外のメーカーなので当然ですが。
この現実は、そもそもこの世界そのものの景気が格段に良くでもならない限り、変わらないでしょう。