インテルミェーヂヤ(余興劇)
「イースクリンナシチ(誠実さ)・パストゥーシュキ(羊飼いの娘っ子の)」
である。よく、「羊飼いの忠誠」「羊飼いたちの忠誠」などと訳してるものがあるが、
「パストゥーシュキ」は女性名詞「イースクリンナシチ」を後置で修飾する女性名詞
「パストゥーシュカ(羊飼いの娘っ子)」の単数生格(所有格のようなもの)であり、
男性名詞でも複数名詞でもなければ、ましてや忠誠名詞でもない。
「女性の側の誠意」なのである(内容を観れば一目瞭然のことなのだが……)。
ちなみに、私のカラオケの18番は、
♪アァ~~ニスティ~~イ、ハードィリ・エェ~ヴァ・ハァ~~~ド、アンド・
モウゥストゥリ・ワァ~ラィ・ニィ~ド・フロム・ィユゥ~~ウゥ~~~♪
である(イヤがられるが……)。それはともかくも、この劇の骨子は、
羊飼いの娘っ子「プリリェーパ」は、イケ面だが貧しい幼馴染にして親友の
羊飼いのあんちゃん「ミラヴゾール」が好きだった。が、にえきらないミロ。
金持ちのおっさん「ズラトゴール」が横恋慕。すると、ミロも恋慕の情を喚起。
金歯を見せつけるズラおやじをはねのけ、ミロを選ぶプリちゃん、
てな具合である。男の価値は「見てくれ」という寓意である。
鉄鋼(スチール)王アンドゥルー・カーネギーも、
「金持ちになるだけだったらバカでもなれる」と言ってるくらいである。
いっぽう、イケ面遺伝子はカネでは変えれないのである。ちなみに、
「ミラヴゾール」とは「イケ面の若者」、
「プリリェーパ」とは「接着娘」、つまりは「愛する男性に寄り添う女性」
もしくは「всё婦随(いつも夫に従う妻)」、
「ズラトゴール」とは「ゴールドで飾った傲慢オヤジ」の意、である。
а)「ホール(合唱)・パストゥーハフ(羊飼いのあんちゃんらの)
・イ(と)・パストゥーシェク(羊飼い娘らの)」
「パストゥーハフ」は「パストゥーフ(羊飼いのあんちゃん)」の複数生格、
「パストゥーシェク」は「パストゥーシュカ(羊飼いの娘っ子)」の複数生格。
アッレーグロ・ヴィヴァ-チェ、6/8、2♯。
♪ミー<ソ・>ミー<ソ|〃|ミー<ソ・<ラ<シ<ド|>ソ>ミ>ド♪
カドリーユである。
б)「ターニツ(踊り)・パストゥーハフ・イ・パストゥーシェク」
アンダーンテ、C、2♯。
♪ミーー<ファ>ミ>レ<ミーー、>ド<ファーー、>レ<ミー♪
サラバンドである。
в)「ドゥエート(デュエット)・プリリェーピ(プリリェーパの)
・イ(と)・ミラヴゾーラ(ミラヴゾールの)」
ラルゲット、2/4、3♯。
(チトィーリ(4)・ウダーラ(拍)・フ(につき)・タークチ(1小節))。
♪ソー|ドードー<レーレー|<ミーーーー、
ミン<ソ|>ファーファー>ミーミー|レーーーーー♪
これは、「魔笛」(2幕)#20の
「グロッケンシュピールの愉快なパパゲーノ」と題されたアーリア、
♪ソー|ドードー<レーレー|<ミン<ファ>ミン>レ>ドードー、
<ファーファー>ミン>レ<ミン<ファ|レーーー♪
と「非常に似てる」と指摘されることが多いようである。
「アイン・メーチヒェン、オーダー、ヴァイピヒェン、
ヴュンシュト・パパゲーノ・ズィッヒ!」
(おねぇちゃんか恋女房が欲しいなぁ、このパパゲーノさまはよぉ!)
と、まさに「そのとおり」なのであるが、モツさまご幼少のみぎりの
「クラヴィーアのためのアッレーグロ(ヘ長)」(K.1c)、
でもある。それはさておき、この「二重唱」もやはり、
モーツァルトの「25番pf協(ハ長)」主章の、
♪ソソソ|<ドードー<レーレー|<♭ミー○○○>ド<♭ミ<ソ|
>ファーファー>♭ミー♭ミー|>レー○○○>♭シ<ド<レ|
>♭ミー♭ミー<ファーファー|ソーーー・ー>ファ<ソ<♭ラ|
>♭ミー♭ミー>レーレー|>ドー♪
のほうこそ「ダイレクト」な引用ネタであろうと思う。
いっぽう、「二重唱」の後半は、
♪<ソー|ソーー>ミ・<ラ>ソ>ファ>ミ|ミー<ファー♪
である。これは明らかに、K.388の「木管セレナーデ(ハ短)」を
「弦五」に移し変えたK.406(ハ短)の主章の
♪ソーーー・ーー>ミー|<ラ>ソ>ファ>ミ・ミッミッ|
<ファーーー・ーー>レー|<ソ>ファ>ミ>レ・レッレッ♪
からの引用である。
г)フィナール
テンポ・ディ・ミヌエット(アンダンティーノ)、3/4、4♯。
メヌエットである。トームスキィ伯爵扮する金持ちおやじズラトゴールが、
「こっちの水は甘いぞ」と美しい娘をカネでつろうと歌う。
♪ドー<レン、<ミ<ファッ、>ミッ|レ(tr)ー、
<ミー<ファン、<ソ<ラッ、>ソッ|ファ(tr)ー♪
これは、「白鳥湖」(1幕)#6「パ・ダクスィヨン」、
女好きの老いぼれ教師「ヴォルフガング」が六本木の路上で
「一日エッチ善」と酒に酔って娘っ子らを追っかけまわし、
テキトーにあしらわれて馴染みのロシアン・パブに逃げ込んで、
泣かにしなら・泣くまで揉もう・不如帰、と詠んで嘲笑される音楽、
♪ドーーー・レーー<ミ|<ファ>ミ>レ>♯ド・レーーー|
<ミーーー・<ファーー<ソ|<ラ>ソ>ファ>ミ・ファー♪
とおんなじである。そちらもやはり「4♯=ホ長」であった。
プリちゃんがミロ君を選んで、ラルゲットの牧歌に戻る。
それが加速されて合唱となり、さらに2度加速されて、
最初のカドリーユの合唱のテンポとなって、
「羊飼いのあんちゃんと羊飼いの娘っ子」らは、それぞれ
男1人&女1人の「ツガイ」となって退場してく、のである。
「イースクリンナシチ(誠実さ)・パストゥーシュキ(羊飼いの娘っ子の)」
である。よく、「羊飼いの忠誠」「羊飼いたちの忠誠」などと訳してるものがあるが、
「パストゥーシュキ」は女性名詞「イースクリンナシチ」を後置で修飾する女性名詞
「パストゥーシュカ(羊飼いの娘っ子)」の単数生格(所有格のようなもの)であり、
男性名詞でも複数名詞でもなければ、ましてや忠誠名詞でもない。
「女性の側の誠意」なのである(内容を観れば一目瞭然のことなのだが……)。
ちなみに、私のカラオケの18番は、
♪アァ~~ニスティ~~イ、ハードィリ・エェ~ヴァ・ハァ~~~ド、アンド・
モウゥストゥリ・ワァ~ラィ・ニィ~ド・フロム・ィユゥ~~ウゥ~~~♪
である(イヤがられるが……)。それはともかくも、この劇の骨子は、
羊飼いの娘っ子「プリリェーパ」は、イケ面だが貧しい幼馴染にして親友の
羊飼いのあんちゃん「ミラヴゾール」が好きだった。が、にえきらないミロ。
金持ちのおっさん「ズラトゴール」が横恋慕。すると、ミロも恋慕の情を喚起。
金歯を見せつけるズラおやじをはねのけ、ミロを選ぶプリちゃん、
てな具合である。男の価値は「見てくれ」という寓意である。
鉄鋼(スチール)王アンドゥルー・カーネギーも、
「金持ちになるだけだったらバカでもなれる」と言ってるくらいである。
いっぽう、イケ面遺伝子はカネでは変えれないのである。ちなみに、
「ミラヴゾール」とは「イケ面の若者」、
「プリリェーパ」とは「接着娘」、つまりは「愛する男性に寄り添う女性」
もしくは「всё婦随(いつも夫に従う妻)」、
「ズラトゴール」とは「ゴールドで飾った傲慢オヤジ」の意、である。
а)「ホール(合唱)・パストゥーハフ(羊飼いのあんちゃんらの)
・イ(と)・パストゥーシェク(羊飼い娘らの)」
「パストゥーハフ」は「パストゥーフ(羊飼いのあんちゃん)」の複数生格、
「パストゥーシェク」は「パストゥーシュカ(羊飼いの娘っ子)」の複数生格。
アッレーグロ・ヴィヴァ-チェ、6/8、2♯。
♪ミー<ソ・>ミー<ソ|〃|ミー<ソ・<ラ<シ<ド|>ソ>ミ>ド♪
カドリーユである。
б)「ターニツ(踊り)・パストゥーハフ・イ・パストゥーシェク」
アンダーンテ、C、2♯。
♪ミーー<ファ>ミ>レ<ミーー、>ド<ファーー、>レ<ミー♪
サラバンドである。
в)「ドゥエート(デュエット)・プリリェーピ(プリリェーパの)
・イ(と)・ミラヴゾーラ(ミラヴゾールの)」
ラルゲット、2/4、3♯。
(チトィーリ(4)・ウダーラ(拍)・フ(につき)・タークチ(1小節))。
♪ソー|ドードー<レーレー|<ミーーーー、
ミン<ソ|>ファーファー>ミーミー|レーーーーー♪
これは、「魔笛」(2幕)#20の
「グロッケンシュピールの愉快なパパゲーノ」と題されたアーリア、
♪ソー|ドードー<レーレー|<ミン<ファ>ミン>レ>ドードー、
<ファーファー>ミン>レ<ミン<ファ|レーーー♪
と「非常に似てる」と指摘されることが多いようである。
「アイン・メーチヒェン、オーダー、ヴァイピヒェン、
ヴュンシュト・パパゲーノ・ズィッヒ!」
(おねぇちゃんか恋女房が欲しいなぁ、このパパゲーノさまはよぉ!)
と、まさに「そのとおり」なのであるが、モツさまご幼少のみぎりの
「クラヴィーアのためのアッレーグロ(ヘ長)」(K.1c)、
でもある。それはさておき、この「二重唱」もやはり、
モーツァルトの「25番pf協(ハ長)」主章の、
♪ソソソ|<ドードー<レーレー|<♭ミー○○○>ド<♭ミ<ソ|
>ファーファー>♭ミー♭ミー|>レー○○○>♭シ<ド<レ|
>♭ミー♭ミー<ファーファー|ソーーー・ー>ファ<ソ<♭ラ|
>♭ミー♭ミー>レーレー|>ドー♪
のほうこそ「ダイレクト」な引用ネタであろうと思う。
いっぽう、「二重唱」の後半は、
♪<ソー|ソーー>ミ・<ラ>ソ>ファ>ミ|ミー<ファー♪
である。これは明らかに、K.388の「木管セレナーデ(ハ短)」を
「弦五」に移し変えたK.406(ハ短)の主章の
♪ソーーー・ーー>ミー|<ラ>ソ>ファ>ミ・ミッミッ|
<ファーーー・ーー>レー|<ソ>ファ>ミ>レ・レッレッ♪
からの引用である。
г)フィナール
テンポ・ディ・ミヌエット(アンダンティーノ)、3/4、4♯。
メヌエットである。トームスキィ伯爵扮する金持ちおやじズラトゴールが、
「こっちの水は甘いぞ」と美しい娘をカネでつろうと歌う。
♪ドー<レン、<ミ<ファッ、>ミッ|レ(tr)ー、
<ミー<ファン、<ソ<ラッ、>ソッ|ファ(tr)ー♪
これは、「白鳥湖」(1幕)#6「パ・ダクスィヨン」、
女好きの老いぼれ教師「ヴォルフガング」が六本木の路上で
「一日エッチ善」と酒に酔って娘っ子らを追っかけまわし、
テキトーにあしらわれて馴染みのロシアン・パブに逃げ込んで、
泣かにしなら・泣くまで揉もう・不如帰、と詠んで嘲笑される音楽、
♪ドーーー・レーー<ミ|<ファ>ミ>レ>♯ド・レーーー|
<ミーーー・<ファーー<ソ|<ラ>ソ>ファ>ミ・ファー♪
とおんなじである。そちらもやはり「4♯=ホ長」であった。
プリちゃんがミロ君を選んで、ラルゲットの牧歌に戻る。
それが加速されて合唱となり、さらに2度加速されて、
最初のカドリーユの合唱のテンポとなって、
「羊飼いのあんちゃんと羊飼いの娘っ子」らは、それぞれ
男1人&女1人の「ツガイ」となって退場してく、のである。